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禁書
俺は昔ドラゴンだった
捨て子だった俺は
知性あるドラゴンに拾われたことで特殊な力を得た
ドラゴンに由来する能力を使うことができ
ドラゴンとも意思疎通ができる
世界の敵と戦い人を救い心を癒し
そして最後に世界に平和をもたらした
俺はこの世界では勇者だ!
そう書かれた日記をパタンと閉じる
僕の世界ではそんなことはあり得ない
それなのに今の僕は
恥ずかしさで火が出そうだ
これだけは能力になるのだろうか
三つ子の魂百まで、なんていうけれど
いくつになっても十四歳の記憶だけは
消えたりしないのだろう
あの頃の僕は確かに信じていた
自分が特別な存在であることを
ぼくは……ドラゴンなのだから。




