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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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73/82

つぶ貝

昨日体験した、。


人間は自分の好きなものや

欲しているものが目の前に現れたとき

我慢することができない


それは動物の本能として

間違いではないのだろう


だが我慢せずに飛びつけば

手痛いしっぺ返しを受けることもある


それは今まさに僕が

身をもって体験していることと同じだ


お寿司が何よりも大好物な僕は

一番好きなつぶ貝を大将に注文した

食材を取り出し、切り、握る。


たったそれだけの時間を待つことが

一日千秋の思いがするほどに長く感じられた


耐えて、耐えて、耐えていた。


先ほど頼んだビールは空になり

空きっ腹に二杯目のビールを流し込んでいた


「へい、お待ち」


コトッ、と僕の目の前につぶ貝が置かれた

僕は我慢できず、すぐさま手に取った

醤油をつけそのまま口に放り込む


ガリッ。


いい音がした


そして僕の口から血が出ていた

子供の頃からよくあることだ

舌を噛んでしまった


それからのことはよく覚えていない


これを読んだみんなも

我慢することを無理強いする必要はないが

一度冷静になってから行動することが

大切なのだと気づいてほしい

すごく痛い

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