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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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7/17

かかしと十字架

いえすきりすと


朝日が昇り俺の一日が始まる。


俺はしがないかかしだ。


朝になると畑に出てくる老夫婦を眺める、昼には田んぼの周りを走り回る子供たちを見守る。


そして夕方から朝方にかけては侵入者への警戒だ。


こうして俺はこの田畑をずっと守り続けている。


いったい何年の時が経っただろうと思うある日、この村には少し場違いな建物が建った。


教会というものらしい。


そこにはいつも黒い服を着た男がいる、きっとあの男も村の守り手なのだろう。


なぜならその男は首から俺を模したような飾り物を身につけていたからだ。


形は違う、思いもきっと違う。


それでもあの男はこの村の柱になるのだろうとそう思った。


俺にはまだ役目がある、この村を守ること。


そしてあの男がこの村で何を成すのか最後まで見届けること。


そうして俺は今日も畑に立っている。

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