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雪
冷たい
雪が降っている。
一粒の雪が僕の手のひらに落ちた。
それは手のひらから瞬く間に消えてしまった。
けれどふと思う、この雪は一体いつからここにいるのだろう。
どこから来てどれほど昔から受け継がれてきたのだろう。
十年前、百年前、千年前。
もしかしたらもっと昔かもしれない。
雪が溶け水になりやがて蒸発して空へ昇る。
そしてまた雲となり雪になって僕の手のひらに戻ってくる。
そう思えばこの一粒の雪は遥か昔からこの星と共に生きてきたのかもしれない。
それこそ人類が生まれるよりもずっと前から。
けれど雪は何も答えない。
ただ静かに溶けて水となりやがて空へ戻っていく。
僕もいつか帰る日が来るのだろうか。




