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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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ついていない

誰も気付かない。


私は昔からついていない

何をやってもうまくいかない

失敗ばかりするしおまけに運も悪い


信号は毎回と言っていいほど引っかかるし

病院や飲食店に行けば必ず待たされる

仕事でもなぜだか誰よりも後回しにされる


誰よりも何よりも、私は待つ人間だった


それはなんてことのない月曜日のことだった

ほんの小さな違和感だった

いつものコンビニでレジに並んでいると

いつまで経っても呼ばれない


待っているのに呼ばれない

おかしいなと思って店員に声をかけたが

まるで聞こえていないかのように無視をされた


仕方がないのでセルフレジで会計を済ませた

会社へ向かう途中信号が赤になった

いつものことだと思い、青になるのを待った


青信号になり横断歩道を渡り始める

そのとき車が目の前を通り過ぎた

運転手はこちらに気づいていないようだった


危うく死にかけたがなんとか会社にたどり着いた


いつものように仕事をする

後回しにされることはわかっていたが

終わった書類を上司の机に置き一声かけた。


すると上司は驚いた顔をして

誰がこの書類を終わらせたのかと皆に尋ねた


僕は上司の前まで行き「私です」と答えた

しかしまた無視をされた

奇妙な違和感を抱えつつ


自分の席に戻りふと考える

私はいつまで待てばいいのだろう

誰かが私を呼ぶのを

誰かが私に気づくのを


いつか順番が回ってくるとずっと信じていた


それなのに、、。


待つことには慣れていたはずなのに

いつまで待てばいいのかだけは

どうしてもわからなかった


私は本当の意味で死んでしまったのだろう

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