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おつり
初心に帰る
すっかりと薄暗くなった秋の夜
家路を辿る僕はいつものように
自動販売機に立ち寄り、温かいお茶を買った
値段は120円
150円を入れるとガコンといい音がして
飲める携帯カイロこと熱いお茶が落ちてきた
商品を取り出し返却口にあるお釣りを拾う
40円もはいっていた
入れた硬貨は100円玉と50円玉の二枚だったはずだ
ふと、僕は左右を見渡した
悪いことはしていない
それなのに謎の罪悪感が芽生えてきた
この10円を受け取るのかそれとも戻すのかという
一瞬の逡巡のあと、僕は目を瞑り
静かに財布へと硬貨をしまった
目を瞑れば罪悪感は無くなると思ったからだ




