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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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63/64

我慢


我慢は毒だと昔から言われて育った

我慢の毒はいずれ楽を求めるからと


我慢をしなかったわけではない

ある程度我慢をすると

すぐに発散するようにしていた

好きなものを買ったり好きなものを食べたり


大人になるにつれて

我慢は毒だという言葉に素直に従っていた


けれど親が死んでからというもの

我慢をせざるを得ないことが増えた


理不尽な社会の波に

どうしようもない人間関係や仕事


我慢をするようになったというより

我慢をしなければならなくなったのだ


そして発散する場所を探す時間すらなくなった

我慢をしすぎると人はより派手なことや

攻撃的なことで発散したくなるものなのだろうか


テレビのニュースでよく耳にした言葉がある


「誰でもよかった」


もしかするとそこに至るまでに

行き場を失った何かがあったのだろうか


だからどうかお願いだ

これ以上僕に我慢をさせないでくれ


目の前を歩いているのが人なのか

どうかすらわからなくなってしまうから


この毒が薬になる前に

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