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我慢
我慢は毒だと昔から言われて育った
我慢の毒はいずれ楽を求めるからと
我慢をしなかったわけではない
ある程度我慢をすると
すぐに発散するようにしていた
好きなものを買ったり好きなものを食べたり
大人になるにつれて
我慢は毒だという言葉に素直に従っていた
けれど親が死んでからというもの
我慢をせざるを得ないことが増えた
理不尽な社会の波に
どうしようもない人間関係や仕事
我慢をするようになったというより
我慢をしなければならなくなったのだ
そして発散する場所を探す時間すらなくなった
我慢をしすぎると人はより派手なことや
攻撃的なことで発散したくなるものなのだろうか
テレビのニュースでよく耳にした言葉がある
「誰でもよかった」
もしかするとそこに至るまでに
行き場を失った何かがあったのだろうか
だからどうかお願いだ
これ以上僕に我慢をさせないでくれ
目の前を歩いているのが人なのか
どうかすらわからなくなってしまうから
この毒が薬になる前に




