↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
PR
16/18

嘘つき

ニャーン


俺は悪党だ。


嘘つきで人を困らせるのが大好きなこの世で最も邪悪な男さ。


他人を騙し家族を騙し恋人や親友さえも騙して行方をくらます。


毎晩ベッドの中で俺に騙された奴らの顔を想像しては涙を流すほど笑い転げて寝る暇もないくらいだ。


そんな俺の様子が不思議なのか毎日飽きもせず一匹の黒猫が様子を見に来やがる。


そして俺の顔を一瞥すると退屈そうにあくびをしてその場に眠ってしまった。


まるで「無駄に元気だな」とでも言いたげな顔をしてやがった。


だけどまぁ、いろんな奴に顔を覚えられるなんて悪党冥利に尽きるってもんだろ?


覚えやすいように頭だってツルツルにしてある。


感謝してほしいくらいだぜ。


行きたいように道を進み休みたいときに休み、誰に何を言われようが自分の好きなように生きる。


やっぱり悪党の人生はこうでなくっちゃな。


黒猫が顔を起こしまた一度だけ俺を見る。


そして立ち上がりつまらなそうに帰っていった。


俺はそれを見てまた笑った。


まったくいつになったら微笑んでくれるのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。