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時計
ぽっぽー
僕の部屋には昔ながらの古時計がある
振り子はカチカチと規則正しく音を鳴らし
一秒一秒がはっきりと聞こえてくる
子供の頃の僕は眠りにつこうとすると
聞こえてくるその時計の音が何より嫌いだった
暗闇の中でカチカチと鳴るその音だけが
僕の寝る時間が過ぎていくことを
一秒ずつ思い知らされているような感覚になるからだ
時間だけが平等に僕を置いて先へ進んでいく
けれど大人になった今
同じ時計の音を聞いていると
少しだけ違って聞こえる
一秒一秒を正確に迷いなく刻んでいる
昔と同じように平等に時を刻んでいる
時間に追われ何かに急かされ
どこへ向かえばいいのか分からなくなっている
僕をその音は静かに包んでくれているようだった
昔はあれほど嫌いだった音が今は少しだけ心地いい
もしかすると僕は時計の音が好きになったのではなく勝手に嫌っていた時計に好意を持ったのかもしれない




