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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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暗闇

ぎょえー


暗闇が怖いと思ったのはいつからだっただろう


そして暗闇が怖くなくなったのはいつからだっただろう


僕は子供の頃から暗いところが嫌いだった


タンスの上、机の下、カーテンに仕切られたベランダ


そこには何かがいるような気がして

常に暗闇が怖くて仕方がなかった


けれどいつからだろうか

大人になってからは暗いところを好むようになった


道の端、家の影、街灯の届かない路地


気づけば僕はいろいろな暗闇に

身を溶け込ませるようになっていた


それはきっと大人になって怖いものが減って

その怖いものが減ったぶん今度は怖くないものを

怖いと思うようになったからだ


暗闇に身を隠し

暗闇に身を溶かし

暗闇に擬態している


子供の頃に暗闇の中には何かがいると思っていた

それはもしかしたら未来の僕のことだったのかもしれない

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