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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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12/70

先入観

ギィ


ある日の夕方僕は道をまっすぐ歩いていた


やがて十字路に差しかかり

ふと頭に「車が来るかもしれないと」浮かんだ


そう思った直後通り過ぎていったのは

案の定一台の自動車だった


なんてことのない出来事だったけれどふと思った


今の予測は本当にただの先入観だったのだろうか


もしかすると少し先の未来を知っている自分が

過去の自分へ何かを送っているのではないだろうか


未来の自分が何も知らない自分へ「気をつけろ」と


そう思った時に僕はひとつ気になることがある

いつも寝る前ベッドの横にあるクローゼットを見る


するとなぜかいつもそこから誰かが出てきているような気がする


ただの先入観だ

そんなことは分かっている


クローゼットの中に人なんているはずがない

間違いなくいるはずがないのだ


けれどもしこの先入観が

少し先の未来から送られてきたものだとしたら


今日も僕はゆっくり眠り

無事に明日を迎えることが出来るのだろうか

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