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先入観
ギィ
ある日の夕方僕は道をまっすぐ歩いていた
やがて十字路に差しかかり
ふと頭に「車が来るかもしれないと」浮かんだ
そう思った直後通り過ぎていったのは
案の定一台の自動車だった
なんてことのない出来事だったけれどふと思った
今の予測は本当にただの先入観だったのだろうか
もしかすると少し先の未来を知っている自分が
過去の自分へ何かを送っているのではないだろうか
未来の自分が何も知らない自分へ「気をつけろ」と
そう思った時に僕はひとつ気になることがある
いつも寝る前ベッドの横にあるクローゼットを見る
するとなぜかいつもそこから誰かが出てきているような気がする
ただの先入観だ
そんなことは分かっている
クローゼットの中に人なんているはずがない
間違いなくいるはずがないのだ
けれどもしこの先入観が
少し先の未来から送られてきたものだとしたら
今日も僕はゆっくり眠り
無事に明日を迎えることが出来るのだろうか




