表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/86

第37話 花凛の本心



呼び出し音は鳴るのに、花凛は出ない…


頼む…花凛(かりん)起きてくれ…


≪もしもぃ…≫

「花凛??オレ…寝てた?」

≪うん…あ…今…仕事…≫

「そっち、日曜だろ…お前今日仕事?」

≪え~あ、休み…?と思う…≫


ダメだ…なんか花凛、寝ぼけてる…神崎はこんな元気なのに…


「俺、今日羽田に三時ごろ着く便なんだ…その後ちょっと話できる?」


≪…………≫

「花凛?」

≪………はい≫

「おい、聞いてる??」

≪……はい……≫

「まぁいいや、また連絡する。LINEメッセージ入れるから見といて」

≪………かしこまりました…≫







はぁ…花凛ダメだ…昨日何時まで起きてたんだよ。



この時ふと、トーク履歴に”花凛がかけた”って言う通話通知がない事に気づく。


神崎は、俺が“サンフランシスコに行った次の日”だって言ってたよな?


でもトーク画面を見れば、俺が連絡したのが最後だ…




俺はフル回転で頭の中を整理する。

もしかして…(あずさ)



俺の携帯、中見た??


もしそうなら、まずいな…一体どこまで見たんだろ…


何で暗証番号わかるんだよ…花凛の誕生日だぞ。梓知らないだろ??

顔認証にすればよかった!!


他のアプリは全部顔認証なのに…






でももし問いつめても、仕事の事もあるし厄介だ…

あいつとはこの前の事で、そうでなくても気まずいのに。






とりあえず、帰国して花凛に説明してそれからだ…



SNSも…なんか怪しいな…


そう思って調べてみると、自分がLINEニュースに!!


数日前のニュースだけど、”ゴールデンゲートブリッジで噂の美人秘書と”って…




「は?!この写真…誰が撮ったんだよ…」




見ればあの時、梓が俺に一瞬だけ抱きついた時の背中の写真が…


慌ててさっき、神崎がブーイングしてた画像をもう一度スライドしてみるけど、そこには載ってない…


何…どうなってるんだ…


よくわからない…




―――まさか一瞬載せて消した??




デジタルタトゥーって言葉、知らないのか!あいつ!



「あぁ…こんなんじゃ一緒に仕事できないよ。マジで勘弁して…」





どうしよう…佐田に相談しようか…


でも、こんな話なんて話せばいいんだ…


ここはとりあえず、花凛にちゃんと説明して、それからだ。





俺は、神崎からのメッセージをもう一回読み返す。




神崎は花凛の大親友だ。

花凛の絶対的味方でめっちゃ仲いいし、花凛の事大好きだもんな…




そりゃ、これだけ怒るのも無理はない…




でも…




花凛…俺の女の事で悩んでるって…

梓の声聞いて、ショックだった?

酔った勢いで、電話とか…



可愛すぎだろ♡


やばっ。どうしよう。何だかんだ花凛俺の事好きなんだな♡







早く東京帰りたい…



飛行機、3倍くらいの速さで飛んでくれないかな。






…って…


―――相楽(さがら)氏、花凛に告ったから。私そっち応援するつもり。

花凛には幸せになってもらいたいし!――――



神崎のやつ…


お前、相楽と俺のどっちの友達なんだよ…



やっぱり相楽のやつ…花凛に気があったんだな。


あの目は、どう見てもそう見えたさ!

鈍感な花凛が、気づいてないだけだ…



俺達の間に割り込もうなんて、100万年早いんだよ!!



あぁ…飛行機5倍くらいの速さで、飛んでくれないかな…



その間に花凛が相楽とZoomしたら、どうするんだよ…






ヤキモキした俺を乗せて、飛行機は羽田空港へ向かっていた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ