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ほんとにぃ?


 夜中にふと「あ~死にたい」と言いたくなる事がある。


 厳密に言えば恥ずかしい事、黒歴史を夜中にふと思い浮かべてしまい、「穴があったら入りたい」という意味で使用する「あ~死にたい」である。


 ある日、いつものように夜を過ごしていて突然ふと恥ずかしい思い出を思い出してしまった。考えても考えても払しょくできず、恥ずかしい思いが強くなるばかり。


 そこでつい「あ~死にたい」と言ったときだった。


「ほんとにぃ?」


 後ろからさも待ちわびたかのような聞き覚えのない甲高い声がした。


 振り返ると全身真っ白で手に刃物を持ったまま、目と歯茎が剝き出しになるくらいの恐ろしい笑顔を浮かべている何かが俺のそばに立っていた。


 俺が真っ青な顔で首を横に振ると、そいつは残念そうに消えた。


 それ以来、夜中に何かを思い出しても口をつぐんでいる。

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