35/78
町からセントラルパークへ
一度学達は町へと帰った。
新しい魔法を手に入れられたこと、帰り道が無くなったこと。
次に打つ手を考えなければいけない。
「セントラルパークへ行ってみるかの」
「セントラルパーク?」
「中央都市じゃ。情報も集めやすかろうて」
「どうやって行くんですか?」
学は老婆に尋ねる。
「黄金の林檎のパイを運ぶ馬車に乗せて貰えば良い」
「馬車はいつ出るんですか?」
あやのが尋ねる。
「昼過ぎに出て夕方にはセントラルパークに着くのじゃ」
翼が言った。
「一緒に行ってくれるのかい?」
「わしはこの街からは出られんのじゃ」
老婆は答えた。
「町長を連れて行くがいい」
「黄金の林檎のパイの生産が可能になった報告も必要じゃ」