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エピローグ【完結】
今まで通り、俺はオカンで居続ける。
紅が……否、風紀副委員長が俺達の関係を忘れて居ようとしても……だ。
恋仲関係だったことを彼に伝える気はないと、うちの子達にも伝えてあるし、距離をおくつもりだ。
猫又に、
「あの子が思い出したのなら、あの子は君の隣にいることが必然なのだろう」
と言われたが、俺は風紀副委員長ヨリを戻すつもりはない。
思い出したのなら、俺は……風紀副委員長の目の前から消え去るつもり。
「馬鹿だな、お前」
とおじいちゃんセンセーに言われてしまったが、仕方がねぇーじゃんか。
俺は桃原高等学校の生徒を護るために存在する、風紀委員長なのだから。
姿を見せなくとも、やっていける。
だから今だけは、皆の自称オカンのままでいるつもりだっつーのに、おじいちゃんセンセーはどうやら納得してないみたいだ。
何か、企んでいるみたいだしなぁ。