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理想を現実にする異世界転生  作者: 草原 草原


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第3話 理想化-イデアル-

 転生したら双子の妹も転生者だった。となればお互いの目を気にせず転生者としてやりたい放題やろうということになり、最近では露骨に急成長している


「お兄ちゃん見て。『ファイアアロー100連発』!」


 妹の周りに大量の火の槍が浮かんでいる。でも・・・


「あぁー、疲れたー」


 僕たちは子供なのでそんな無茶苦茶やればすぐに疲れる。疲れると言っても体の疲労感というよりも頭がボーとする感じだ。まあ大人になっても100本の魔法を何分も維持できないと思うが


「もう少し配分を考えて魔法を使えよ」


 僕はというと、魔法で水を出し適当な形にして遊んでいる。これが複雑な形になればなるほど難しいのだ


「お兄ちゃんは何を作っているの?」


「フラクタル構造だ」


「本当に何を作っているの・・・」


 簡単に説明すると穴の開いた三角形だ


「暇そうだね・・・じゃあ剣で遊ぼ!」


「遊ぶって」


 妹は遊ぶと言っているが、実際はただの剣術訓練である。おもしろくない人生を送っていた一般人の僕には全くなじみのないモノだったが、元警察官らしい妹は前世の記憶でそこそこ剣が上手い


「お兄ちゃんも剣の扱い上手くなってきたね」


「おかしいな。同い年で転生者なのは変わらないのに、なんでこんなに差があるんだろう」


「まぁ、それは経験の差だから」


 妹が苦笑いで答える


「なんか人間として完全に負けている気がするんだよな」


「そんなことないよ、たぶん」


 雑談をしながらではあるがかなり本気で打ち込んでいる。うーむ、それにしても隙があるのかどうかすら分からないなぁ


「よし!本気で行くよ『理想化(イデアル)』」


 そう唱えると、妹の水色の髪が黒く長くなり金色のオーラみたいなのが出てくる


「普通は負けている僕から使うよね!?『理想化(イデアル)』」


 僕が唱えると、背中から4本の触手が伸びてくる。妹の動きがあまりに早すぎて僕の剣捌きでは間に合わないので生えた触手も使って捌く



 それからしばらく防戦一方の戦いが続いた後、ついにお互いの体力が切れる


「はぁはぁはぁ・・・今日も引き分けかぁ」


「おかしい。僕は防御しかしていないはずなのに、体力が切れるタイミングが同じなんて」


 言い訳をしておくと、魔法なら撃つチャンスはあった。しかし妹の金色のオーラが魔法を無効化するとか言うチート性能をしているので撃たなかったのだ


「防御って意外と体力使うよ?」


 さも当然という風に答えられる。一般人の僕からすると、そんなこと知らねえよ!と言いたくなるが、突っ込む体力もないので胸の奥に秘めておく



 それから1年が経ち、僕たちは6歳になった。8歳から学校に通うらしいので、そのお勉強いわゆる予習をしなければならないらしい


「本当に予習なんて必要なのか」


「予習しているのとしていないのでは全然違うよ」


 学生時代ほとんど勉強していなかった僕とは違い、妹はまじめに予習復習をしていたらしい。ケッ、これだから真面目ちゃんはよぉ!


「今日からニュー様ネオ様の家庭教師を務めさせていただきます、チャーティーと申します。よろしくお願いします」


「よろしくお願いします」


「よろしく」


「最初にあなた方がどこまで勉強しておられるのか確認したいと思います」


 ということで初めからテストが行われた



「えーっと・・・ネオ様が算術・言語・宗教・魔法学が満点、歴史・戦術学・生活学が10点以下ですか。そしてニュー様が算術・言語・歴史・戦術学・生活学・魔法学が満点、宗教が0点ですか・・・」


 偏りすぎたテスト結果に困惑している。算術は日本でいう算数だ。言語は外国語などではなく、国語である。この二つは転生者である僕たちはできて当然である


「ニュー、どうして戦術と生活にも精通しているんだ?」


「私がいた部隊ではね、戦術はもちろんサバイバルも必須だったから覚えさせられたの」


 戦術学はその名の通り、戦術について。生活学はサバイバル技術および知識である。一般人の僕は以下略


「それよりお兄ちゃんって宗教できるんだ・・・」


「ヤバい宗教にはまった知り合いが複数いたんだ」


 壺を売りつけてきたり、傘をさすことを禁忌としたり、生きている人間を本気で生贄にささげたり、かなりヤバい宗教を見てきたからな。そのどれにも誘われなかったけど


「えぇ・・・」


「マルチなんてよくある手段だ。特段珍しいものでもない」


「えーっと、苦手分野が異なっているようですので、しばらくは個人で教えていきたいと思います」


 しばらくどう教育するか考えていた教師がやっと口を開いた


「聞きたければ聞いていただいてもよろしいですが、退屈ならば休んでいただいて構いません」


「じゃ、私は魔法の練習でもしておくね」


「あ、魔法と剣術の実技も教えますので、最低限動けるようにしておいてくださいね!」


「私は大丈夫」


 そう言ってニューは魔法を撃ちに外に出ていった。とりあえず今から僕の苦手科目の授業をするようだ


[ちょっとだけ補足]フラクタル構造について。フラクタル構造はある図形の中に同じ図形が無限に入り続ける図形の構造のこと


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