魔王のくせになまいきだ
〜前回のあらすじ〜
① オニキス教会を出てアクアマリン港へ出発
② クリスマスを卑猥なモノと勘違いした
不届き者2名を ここぞとばかりにネチネチ
イジめる。
③サンタさんにプレゼントをおねだりする。
④魔王軍 直衛部隊隊長 レスカ襲来。
⑤もう……終わ〜り〜だね〜♪
そして現在__
「さあ、覚悟はいいか人間?
魔王様の為、貴様には死んでもらう!」
「ち、ちょっと待て落ち着け!
何で俺!? 魔王なんか会ったことも無いし
怨みを買った憶えもねえぞっ!」
きっと人違いだ……! そうに決まってる。
話し合えば、きっと誤解は解ける。
「ああ、魔王様は貴様の事など知りはしない。
貴様を殺すのは間接的な理由だ。」
間接的…………?
「それってどういう__」
事だよ? と聞こうとすると、今まで黙っていた
シルフィー達が声を上げた。
「あーーーーっ!!! アンタもしかして………!
「泣き虫レスカ」!? ねえ、泣き虫レスカ
でしょっ! 久しぶりねぇー!」
「ああっ! 確かに! 見覚えがあると思ったら
千年前に魔王の近くでベソ掻いてた
あの小さな子供か!」
!? シルフィー達と知り合いなのかっ!?
つーか千年前って………。
「くっ……! わ、私を泣き虫と呼ぶなっ!
あの頃の弱い私は死んだんだ!
今の私は死ぬ思いで訓練し、隊長にまで昇り
つめた。そして魔王様の側近になる事を許され
る程成長した……
もう、あの頃の私は居ないっ!」
「プフーッ! しょっちゅう部隊の隅っこで泣い
てたアンタが? 隊長!?
アタシのエアロブラストの風圧受けただけで
漏らしてたアンタが? 側近?
頑張ったんでちゅねー!!」
「よ、止しなよシルフィー。でも確かにあの時は
ビックリしたねぇ、漏らしたキミに興奮した
野生のオークが集まりだして、漏らしながら
気絶して__」
「や、やめろ貴様ら! それ以上言うなっ!
だいたいあの後、助けを求めた私を
貴様ら精霊達は つまみにして酒盛りを始めた
ではないかっ! 間一髪魔王様が救出して下さ
らなかったら、私は一生物のトラウマを背負っ
てたかもしれないんだぞっ!!」
「襲いかかった相手に助けを求める方が
どうかしてるのよっ! それに酒盛りしてたの
雷の精霊だけだったじゃない!!」
……………………完全に置いてけぼりである。
今話してるのはアレか。
ダイチって人と異界の扉目指してた時の話か。
けど何でそんな人が俺を殺しに来るんだ?
わからん…………。
「あ、あのぉ〜〜……。」
「何だっ!? ……あ、ああ。貴様か人間。
すまなかったな蚊帳の外にして。」
「あ、ああ……気にすんな…。
それと俺の名前はソラだ。
よろしくなレスカ。」
「む………、うむ。ソラか……憶えておこう。
とはいえ貴様は殺すがな。」
なんでやねん。
「いや、それが分かんねえんだけど。
俺別に魔王討伐とか目指してねえよ?」
「そんな事は当然知っている。
問題なのは貴様が異界の扉を開けようと
している事だ。」
いや、関係無くない?
「別に俺が異界の扉を目指そうが、アンタら
魔王軍に被害なんてないじゃん。
あ……、それとも魔王の城とかに異界の扉が
あるとか?」
「それも違う。異界の扉に着くまでに魔王様の
城は存在するが、近づかなければ問題無い。」
「何だよ……やっぱり俺殺される理由なんて
無いじゃん。」
「いいや、ある!! よいか? 貴様が異界の扉
を開けるという事はだ!
そこに居るシルフィーやカヤック、その他の精霊が
すべて集結するという事だっ!!」
だから…………?
「ちょっと、アタシ達が悪いみたいな言い方
止めてもらえます? 別に魔王なんて眼中に
無いわよ。」
「そうだね。直接危害を加えられるとかなら
まだしも、そっちから襲ったりしない限り
僕達も干渉しないよ。
というかレスカ、キミの所の魔王はまだ現役
なのかい?」
「先代の魔王様は隠居なされ
今はご子息のハク様が跡を継がれた。
というか貴様ら……、何だその言い草は!?
私は忘れもしないぞ。千年前、先代の魔王様が
私を含めた部下を労いピクニックに
連れて行って下さった時、当時ダイチとかいう
人間の男と旅をしていた貴様ら精霊達が
行った悪逆非道を!」
レスカは目に涙を浮かべ話し始めた。
「あの頃まだ赤ん坊だったハク様を連れ、景色の
良い湖のほとりでお弁当を食べていた私達の所
に貴様ら精霊達は現れた。
するとどうだ!? 魔王様が前日から仕込んで
作って下さった私達全員のお弁当を
「一口ちょーだいっ!」と言ってパン屑1つ
残さず平らげ、あろうことか
「味うっすいわね〜〜、ヘルシー嗜好?」と
捨て台詞を残し貴様らは去って行った!」
わーー最低。
シルフィー達を見ると、当時の蛮行を思い出した
のか、汗を掻きながら目を反らしている。
「それだけでは無いぞっ!ダイチとかいう人間を
異界の扉へ送った後も貴様らは……っ!
貴様らは…………っ!!!」
レスカはますますヒートアップして、髪を掻きむしりながら、発狂する。
「貴様ら精霊が異界の扉で散り散りになり
ようやく平和が訪れると思ったら、貴様らはあちこちで
拠点を作り、何処かへ行けば必ず会う。
お前達が今向かっているアクアマリン港にも
600年前、美味しいお魚を食べにハク様と
行けば、水の精霊がハク様を捕まえ
「釣りしましょう、あなた餌ね。」と
泣きわめくハク様を釣り針に引っかけ
シーサーペントを釣ろうとする!!」
やべぇ、猛烈に仲間にする気が失せて来た。
「その反対に在るルビータウンの温泉にハク様と
行けば、火の精霊に絶品と名高い温泉卵を
爆発四散させられる! ハク様がトロトロの
半熟卵をどれだけ楽しみにされていたと思って
いる!?」
………温泉と褐色巨乳姉ちゃん堪能したら
さっさと町出ようかな……。
けどなぁ………。
「なあ、でもさ、ある程度はしょうがないんじゃ
ないか? 魔王だって人間に迷惑を掛けてるん
だし。因果応報ってやつ………。」
「何をバカなっ!!
ハク様が人様にご迷惑を? 誰だそんな根も
葉も無い噂をのたまう奴は!?
八つ裂きにしてくれるっ!!!」
あれ…………?
「な、なあシルフィー、魔王ってのはアレだろ?
人間の居る所に魔物をけしかけたり、世界を
滅ぼそうとしたり、世界の半分をくれようと
したりするあの魔王だよな?
それがお約束だよな?」
「何よその はた迷惑な生き物?
そんなの居たらアタシや他の精霊達が真っ先に
血祭りに上げてるわよ。」
あるぇ………?
「一体どこの誰と勘違いしているか知らんがな、
ハク様は心優しき存在、困った人が居れば手を
差し伸べ、悪い魔物が居て、困り泣いている
村があれば救い、どんな困難も決して諦めず
立ち向かう強い心をお持ちになられたお方だ!
ああっもう大好き!!」
おかしいな、それ俺の世界じゃ「勇者」って
言うんだけど……。
するとカヤが捕捉するように……。
「少なくとも先代含め、歴代の魔王が災いを
もたらしたなんて僕達は聞いた事が無いね。
むしろ人情に厚い人気者だよ。
ソラの世界の魔王は随分と野蛮なんだね?」
そうなんです。
何回も形態変化しては裏ボスの前座みたいな
ヤツらなんです。
「とにかくだっ! ソラと言ったな?
貴様が異界の扉を目指すという事はだ、その扉
を開ける鍵である精霊達全員が集まるという事
だ! そんな事は断じて看過できない。
ハク様は先日1000歳のお誕生日を迎えられた
ばかりだっ! あんな純粋なお方に貴様ら精霊
が群がったらと思うと……ああっ恐ろしい!!」
身体を抱きしめ、ぶるぶると震えるレスカ。
ちょっと待て、つまり……。
「という事でソラっ! 貴様が死ねば異界の扉を
開ける為、精霊達が集まる事も無い。
そうすればハク様は平和に健やかに
成長なされる。
これが貴様を殺す理由だっ!!!」
………とばっちりじゃないですか。
いやああああああああああああああっ!!!!!
ミ◯ネル先生のエロパロ同人誌は
笑ってヌける至極の一品。
どうも、オムラムライスです。
ようやく敵らしい敵が出せました。
ムチムチ褐色巨乳は、私が現実で一番お世話に
なっているタイプです。
褐色とローションの組み合わせは
神の領域ですよね。
でも日焼け跡も素晴らしいんだよなぁ……。
え? ヤマンバギャルも範囲内なのかって?
ハッハッハッ!
あれは無理。




