サタンクロース
「んじゃあ行くわ。
世話になったなビオラ。」
オニキス教会の入り口で俺達は
シスタービオラに別れの挨拶をしていた。
「いえいえ。私はここで暇な時にソラさん達の
旅の無事を祈っていますので。」
「お、おう。別に暇な時以外も祈ってくれてて
いいからな? じゃあいつになるかわからない
けど、近くに寄ったらまた顔出すわ。」
「ええ、お待ちしていますね。と言ってもその時
は案外早く来るかもしれませんね。
私は予定を空けておきますから、ソラさんも
しっかり準備してから いらして下さい。」
? どういう事だろう………。
占いで何か見えたのか…………?
まあいいや……。
「よく分かんないけど、まあ頑張るわ。
じゃあなービオラー。」
「ええ、ご武運をー。あ、それとソラさん。
女性をあまり泣かせちゃいけませんよー。」
手を振り続けるビオラが見えなくなると
シルフィーが疑問を問いかけて来た。
「さっきのどういう意味かしら?」
「きっと俺がモテすぎて、近い将来数多の女性を
泣かせてしまう事を示唆しているんだろう。
困ったな……今から傷つけずに告白を断るセリフ
を考えておかないと…。」
「やっぱりあのシスター詐欺だったわね!
今すぐ戻ってお金返してもらわなきゃっ!!」
「どういう意味だコラァッ!!」
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トパーズの街を出た俺達は、次の目的地
「アクアマリン港」を目指し出発した。
しかし__
「ぶえっっっくしっ!!!」
「わああああああっーー!?
こっち向いて くしゃみしないでよソラっ!」
「わ、わりぃレピィ……。にしても今まで人の
多い街に居たから あまり意識しなかったけど…
すっかり冷えこんできたな……。」
そう、いつの間にか季節はすっかり冬である。
という事は……。
「日本もぼちぼちクリスマスかな……。」
「ちょっとアンタ……。」
「ソラ……キミって男は……。」
俺の何気無い呟きに何故かシルフィーとカヤは
赤面顔で睨み付けてくる。
「は? 何だよ、俺何か変な事言ったか?」
「だって……リ……って……。」
「う、うん……いきなりそういうのはどうかと…」
………………あぁ〜。
「あのな、別にクリスマスって卑猥な単語じゃ
ねえよ?」
「「 !? 」」
「クリスマスってのは俺の居た国とは違う
他所の国の神様の降誕を祝う祭りだ。
まあ細かい所はよくわかんねえけど、要は
それに託つけて旨い物食ったり、欲しい
物を買ったり、木っ端微塵に爆発すればいい
カップルがイチャイチャする催しの事だ。」
その言葉を聞き、耳年増精霊2人は
とたんに慌てふためく。
「え、ええもちろんっ! 分かってたわよ!?
そこの真っ先に卑らしい事を想像したカヤとは
違って!!」
「なに僕を生け贄にして助かろうと
してるんだいっ!? シルフィー、キミだって
いの一番に……!」
「な、何の事かしら? 人を巻き添えにするのは
止めてちょうだい。あーヤダヤダ卑猥卑猥。
これだから常時ハレンチ警報鳴りっぱなしの
スケベ娘は困るわ。」
「おのれ言わせておけばっ!!
そもそも__!」
「ハイッ、ハイッ、ストップストップ。
で? お前ら結局何想像したの?」
「「………………………お祭り……。」」
「おいおい、恥ずかしがるなよ。
別にそこまで不正解ってワケでもないんだぜ?
文字数一緒だし? 言葉の響きも似てるし?
ある意味クリスマスの夜はそれをメンテナンス
するし?」
「「 くぅっ………! 」」
レピィとレムはよく分かっておらずキョトンと
しているが、俺にはよ〜〜く分かる。
でもひょっとしたらお互い想像しているのは
違う事かもしれないし、はっきりさせておかない
といけない。うん、しょうがないしょうがない。
俺はシルフィーとカヤ、うつむく2人の顔を交互に覗きこみ問いかける。
「えーと、で? ちゃんと答え合わせしようぜ。
俺は祭りの事を言ってたけど、2人は? ん?
クリ……? んん? 何を言おうとしたのかなー?
気になるなー?」
「「……………くっ!………くぅぅっ!!…………」」
俺は何故かとっても楽しくなり
2人をさらに追い詰める。
「ねえねえどんな気持ち? 俺が何気無く言った
言葉を卑猥な単語と思って責めたら、実は自分
が只のドスケベ女だって自覚したのって
どんな気持ち? ねえ? 怒るに怒れずただただ
恥ずかしがるしかできないってどんな気持ち?
ねえ? ねえ?」
「「………………!………!!……」」
ふぅっ、………楽しい。
充分堪能したので話を戻す。
「まあ、後はサンタクロースだな。」
「サンタってなーに? おいしい?」
クエスチョンマークを浮かべるレピィとレムに
俺はサンタの素晴らしさを説明した。
「サンタってのは人だよ。オッサン、もしくは
おじいちゃんだな。どれだけセキュリティの
厳しい家でも簡単に侵入し、幼い子供限定の
枕元に立ち、起こしもせず、話しかけもせず、
ただただ ニヤァッ……とほくそ笑み、怪しげな
袋からボロンッと出した、本人しか知りえない
欲しかった物を何故か持っていて、最後に一言
「メリー……クリスマス…」と言って立ち去る
正体不明の全身赤ヒゲダルマだよ。」
「超ヤバい人じゃんっ!!?」
「おい、失礼な事を言うなよ。俺の世界じゃ
毎年この時期には国中の子供達全員 その人が
来るのを心待ちにしているんだぞ。」
「嘘でしょっ!? 警戒心無さすぎない!?」
「来るのは良い子の所だけだからな。
ちゃんとしっかり選別はしてるさ。」
「………ソラの所には来たの…?」
「ふたりエ◯チ全巻下さいって頼んだら
その年以降来なくなったな。
保体の教科書みたいなモンだしギリギリ大丈夫
かなって思ったんだが……。」
「よく分からないけどサンタさんが正しいと
思うよ。」
喋りながら歩いていると、また鼻がムズムズ
しだした。
「ふっ……ふぇっ……! ぶわっくしょいっ!!」
うぅー寒。
やっぱり火の精霊の所を先にするべき
だったかなー。
そうすりゃ褐色巨乳の姉ちゃん達と温泉が…。
「あぁーサンタさーん、俺くらい清廉潔白な
良い子なら例外でプレゼントくんねーっ?
そしたらふたりエ◯チの件は水に_」
_流すからと言おうとした俺の目の前に
__ズガァァァァァッッッン!!!!
そんな凄まじい轟音と共に
何かが落ちてきた。
え、えーっと………?
さ、サンタさんプレゼントですか?
ありがとうございます……。
でもふたりエ◯チ76巻分は流石に重たくて
危ないから郵便でお願いできませんか。
あ、あと郵送料はそちらで__
そんなアホな事を考えて現実逃避をしていると
衝撃で舞った土煙が晴れて来る。
そこに居たのは_
「人間……、貴様が「異界の扉」を目指している
者だな……?」
夢じゃなかろうか。
そこには、俺が行きたくて仕方なかった温泉に
居ると噂の
褐色巨乳の女が居た。
さ、サンタさん……! サンタさん…!!
俺の思いに答えて下さったんですね!?
ありがとうございます!
本当にありがとうございます!!!
しかもこんな俺好みのムチムチ褐色巨乳を…!
「答えろ人間……、貴様が「異界の扉」を目指し
ている者に相違無いか?」
「あ、はーい。そうでーす。あ、あのぉ
お姉さんは俺に何かご用で……?」
「ああ、ある方の為に、お前に会いに来た。」
サンタさーん……。温泉に行けなくて落ち込んでる俺の為に次元を通り越してプレゼント届けて
くれたんですね? 惚れるわー。
ありがたく頂きます。
「そ、そうですか。えっと、事をおっ始める前に
軽い自己紹介でもしませんか?
流石に名前も知らない人といきなりはちょっと
………ねえ?」
「ふむ、意外と礼儀正しいな。いいだろう。
私の名はレスカ! ダークエルフのレスカ!!
そして__!」
レスカさんかー。
俺今からこの人で大人の階段登るんだなぁ…。
ああ、今一度深く、深く感謝します
サン___
「魔王様の側近にして、直衛部隊の隊長っ!!
人間! 貴様を殺すっ!!」
魔王(お前)じゃねえっ!!!
もすきー◯音先生が描かれるサター◯ャの
同人誌には愛を感じる。
どうも、オムラムライスです。
無機物を擬人化して付き合うなら
布団かコタツがいいですね。
ただし夏場はクーラーちゃんと浮気します。
冷蔵庫先輩も捨てがたいですね。
え? かなり疲れているようだ早く寝ろって?
ハッハッハッ!
おやすみ。




