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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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5/11

エルフに見られた、オタク女子

今回はエルフの別視点、

ちょっと真面目なお話。

辺境の村で慎ましく生活を送っている125人のエルフ達、

エルフの特徴は美しい金髪と、

均整の取れた体。


そんなエルフ達の生活が、

20年前から脅かされはじめた。


森の恵みが減り、

畑で収穫出来る野菜も少なくなった、

モンスターは凶暴化、巨大化した事によって、

狩もままなら無い状態に。


たまに来る行商人の話からすると、

どこも食糧難で、

オマケに町の方では変な病気も流行り始めたと言う、

モンスターの巨大化した件や、

森や畑の収穫量が減った事も、

その病気に何か関係しているのかは、

こんな辺境の場所には何の情報も入って来ない。


そんな事よりも目に前の問題は、

食糧難によってエルフの村の住人が、

今年の冬を越せるかどうかが問題で、

長老3人が村人を集めて話し合いを始める。


長老の中で1番年上の480歳のアルガが口を開く、

「皆も分かっているだろうが…

野菜も少なく保存食も無くなった。

このままでは冬が越せなくなる、

そんな状態の中、

井戸の水も減って来ている、

水は川と水の魔法が使える者達で用意は出来るが、

井戸の水が減って来た原因が分かって無いのが気持ち悪い、

そこで、皆の意見が聞きたいのだ、

収穫量を何とかする方法を考えるか、

土地自体に何か問題があるなら、

とても言い難いのだが…

この土地を離れて何処かに移り住むか、

一緒に考えて欲しい」


長老の話を俯きながら聞いている村人達、

生まれた時から村を離れた事の無い村人達は、

ここを離れるなんて事は考えられ無いだろう、


そこに若いエルフが声を上げる、

「長老、離れるって何処にですか?

町の方は変な病気が流行っているって、

行商人が言ってましたよね、

町の方には行きたく無いです」


若いエルフの意見に皆が頷く、


そこにアルガが答える、

「病気の話は20年も前の話だから、

もう落ち着いているとは思うが…

わしも町には移る気は無いよ」


そこに2番目に年上な女性の長老タタンが、

「私達は自然の中で生活する事を優先にしている、

そんな私達が町に行く事は考えられ無い」


そこに別の青年が、

「ではどこなら?

考えられる場所はここからだと…

ホーリーマウントしか無いのでは?」


ホーリーマウントの名が出た途端皆が口をつぐむ、


そんな村人達を眺めて、

1番若いと言っても400歳の長老ストレンが、

「皆の気持ちは分かるが、

もうホーリーマウントを頼るしか無いんだ、

大陸の外側にも森はあるが、

町や王都もある、

我々とは違った生活を送っているだろう、

今まで通りの生活を送るには、

ホーリーマウントの方向に、

向かった方が安全だと思ったのだが」


ストレンの話に頷きながらタタンが

「後はホーリーマウントを往復して、

狩と森の恵みを集める事も考えてみたが、

ホーリーマウントは30キロも先にある、

それを往復するって言うのも無理だろうから、

山の麓に村を移す方が良いだろうと思ってな、

我々も悩んでいるんだ、

早くしないと、冬が来てしまう…」


そこに誰かが、

「アイテムボックスに収穫した物を入れれば、

ホーリーマウントへは1回の往復で済むのでは?

それに、山に行かなくても、

川の方が近いのだから、

魚を保存食する方が安全だと思います」


そこにタタンが、

「それは私達も考えたよ、

だが魚では125人を、

冬の間養う事は出来ない、

アイテムボックスは、

容量に限界があるだろ、

行商人の話では

高さが10メートル以上もある、

ギガントボアと言うモンスターも居るそうだ、

倒して持ち帰るのも、

魔法が使える者全員が行っても、

アイテムボックスには入りきれない、

魔法が使える者達全てが行ってしまっては、

村の防衛も心配だしな」


その言葉に皆が深いため息を吐く、


そこに長い金髪を後ろにまとめている美形のノルと言う青年が、

手を上げて、

「精霊王様にお願いをするのは出来ないのですか?」


長老達は驚いた顔をノルに向けて、

「精霊王様?

長く生きた私達でもお会いした事は無いんだ、

いらっしゃるかどうかも分からない」


それを聞いたノルは、

「では、

世界中に書かれている精霊王様達の壁画は、

誰が描いたのでしょう?」


「壁画の精霊王様達か…

世界中に描かれていると言うな、

精霊王様達は世界中皆同じ姿で描かれていると言うが、

描いた者が1人で、

世界中に描いて回ったのなら、

その者の想像かもしれん、

何故同じ壁画が有るのか、

知っている者も居るのかどうか?

わしらも聞いた事はないからな」


それを聞いたノルは、

「世界に異変が起きた時には、

精霊王様達が救いに来ると…

昔聞いたお話に有りましたが?」


長老達は腕を組んだり、

顎を撫でたりして考え込んでいると、


他の青年が口を開く、

「ノル、お前は何がいいたいんだ?」


「何か1つの案だけに決めないで、

手分けして、

ホーリーマウントの調査をしつつ、

他の者が川魚を釣りに行く、

ホーリーマウントの方は、

山の麓の森で狩れそうなモンスターを倒し、

木の実を探す、

後は山に登って精霊王様を捜しに行き、

もし出会えたら救済をお願いする。」


ノルの提案を聞いた村人達は、

ざわめき出し、

「ホーリーマウントなんて危険過ぎる」

「だいたい誰が行くのだ?」

「精霊王様も居るとは決まって無いのに、

危険過ぎる!」


反対の意見ばかりが出たが、

ノルは冷静に答える、

「ホーリーマウントに精霊王様を捜しに行くのは、

俺が行きます。

俺は氷魔法も使えるし、

剣も使えます。

もし帰って来なくても、

捜さないでください」


アルガが軽くため息を吐いた後、

「ノルよ何故そこまでしたいのだ?」


ノルは悔しそうに、

「このままの状態では、

まず体の弱い者から亡くなってしまうでしょう、

俺には体が弱った母と、

まだ小さい妹が居ます、

栄養のある物を食べれば、

母もきっと良くなるはず。

精霊王様にも会えたなら…

やれる事は何でもしたい」


「そう言ってもなノル、

お前が死んだら母親も妹も悲しむぞ」


ノルは俯いたまま

「俺にもしもの事が有っても…

村のみんなが何とかしてくれる事を、

俺は知ってる、

何もしないで母が弱って行く姿は見たく無い」


長老タタンが、

「ノル…

お前の父親は、

巨大化したモンスターから村人を守る為に戦い、

死んでしまった…

それからまだ2年も経っていないのに、

母親には何て言って行く?」


「幸いな事にここには母も妹もいない、

体調が悪い母の側に妹が寄り添って居るからだ、

そんな家族の為にできる事はしたい、

俺の気持ちが少しでも分かってもらえるなら、

川に釣りに行ったと言って欲しい」


ノルの気持ちを考えると、

村人達は何も言え無くなり口を閉じてしまった、

そんな中、幼馴染のポルンが、

「ノル…私も行くよ、

私は治癒魔法が使える、

きっと大丈夫、生きて帰って来れる」


ポルンの両親が驚いて声を上げた、

「何を言ってるポルン、

そんな事をお前がする必要は無い」


「そうよポルンお父さんが言う通り、

お前は女の子で非力なんだから」


そんな両親を悲しい目で見たポルンは、

「お父さん、

お父さんが今ここで元気にして居られるのは、

ノルのお父さんのお陰でしょ、

足を怪我したお父さんの為に、

モンスターを威嚇して遠ざけてくれたのは、

ノルのお父さんだよ、

ホーリーマウントに行ったからって…

死ぬって決まって無い、

ノルに恩返しをさせて」


そこにエバンと言う青年が、

「そうだな、恩返ししたいよな、

あの時助けられたのは、

ここに居るみんなだろ?

ノルのお父さんが、

崖っぷちまでモンスターを追いやって…

モンスターと一緒に落ちて行った…

その事は絶対に忘れては行けない、

俺もノルのお母さんに元気になって欲しいから、

一緒について行くぜ、

俺だって水の魔法が使える」


そんなポルンとエバンを見て、

ノルは目にいっぱい涙をためて、

「いや1人で行かせてくれ、

俺はもう神に頼るしか母親を助けられ無いと思ってる…

精霊王様は神では無いけど、

きっと俺達が知ら無い知恵があるはず、

俺の我儘にお前達を巻き込め無い…」


そんなノルを見てエバンが、

「俺達に取ってもノルのお母さんは大切な存在だよ、

この村はみんな家族だろ、

みんなで協力して来たじゃ無いか、

俺は絶対ついて行く、

そして、俺が危ないと判断した時は、

お前を殴って気絶させても連れて帰るからな」


エバンの真剣な眼差しにノルは泣き崩れるのであった。


話し合いの翌朝、

ノルの提案を採用して、

釣りに行く者5人、

ホーリーマウントに向かう者5人と分かれて、

村を出発した。

ホーリーマウントには、

ノル達3人と、

熟練のハンター、ジルとシェルパ2人で向かった。


道中はモンスターにも出くわす事も無く、

スムーズにホーリーマウントの麓に着く事が出来た。

麓に着くとノルが、

「じゃあ俺達は山を登ってみるよ、

シェルパさん達も気をつけて」


「ああ、俺達もこの山は登った事は無いから、

何も助言でき無いが、

絶対に無理はするなよ、

日が暮れたらあそこの岩場で夜営してるから、

必ず戻って来い」


ノル達は頷いてその場を後にする、

山には獣道も無く、

行手を阻む様に背の高い草が生えていた。


そんな中1キロ程登った辺りで、

ガサガサと大きな音が聞こえて、

ノル達は姿勢を低くして様子を伺っていると、


目の前を10メートル以上もありそうな、

ギガントボアが近付いて来る、

長老が話していたギガントボア、

想像以上の大きさに手が震える。


こちらに気が付いていないギガントボアが、

フゴフゴと周りの匂いを嗅ぎ始める、


ノル達はゆっくりと気が付かれない様に、

ギガントボアから離れて行き、

ノルがある方向を指差し小さな声で、

「あそこに洞窟が見える、

あそこにはギガントボアも入れ無い、

一旦あそこに隠れよう」


他の2人が頷いて、

ゆっくりと洞窟に向かって歩き出したが…

ギガントボアの嗅覚は鋭い、

初めて嗅ぐエルフの匂いに気が付き、

ゆっくりと見渡し始めた。


そんな事にも気が付かないノル達は、

ゆっくりと洞窟に向かっていた。


その時ポルンが、

枝を踏んでパキッと音を立ててしまう、

ポルンは顔面蒼白になり、

ギガントボアを見ると、


音に気が付いたギガントボアは、

ノル達の存在に気が付き走り出した。


ノル達も走り出して洞窟に向かう、

「このままだと間に合わない、

俺がボアの気を引くから、

エバンはポルンを連れて洞窟に行ってくれ」


そう言ってノルはギガントボアに向かって、

氷の魔法で氷の矢を打ち込むと、

エバン達から離れて行く、


矢を撃ち込まれて、

怒ったギガントボアはノルを追いかけて行く、

その隙にエバンはポルンの手を引いて、

洞窟まで走り始めた、

エバンはノルの後ろ姿を見て悔しそうに、

「これじゃあ、

ノルのオヤジさんの時と同じじゃ無いか」

と、涙を流しながら叫ぶ。


ポルンは涙でグシャグシャになって、

ノルの後ろ姿に、

「ごめんなさい」と呟くのであった。


ノルは後ろを気にしながら、

大木の隙間を走っていた。


ギガントボアも、

大木にぶつかりながらノルを追いかけているが、

中々追いつけ無いでいる、

結構な時間逃げ回っていたが、

ボアもなかなか諦めない、

大木に邪魔されてるボアを見て、

ノルもこのまま逃げ切れると思った瞬間、

大木の数が減り

目の前が開けてしまった。


それでも夢中で走って後ろを確認すると、

ギガントボアが道が開けたせいか、

急に止まり前足を引っ掻き始めて、

突進の準備を始めてる。


ノルはギガントボアの姿に焦り走るが、

突然大木が動いて開けた道を塞いで行った。

ノルは何が起きたのか理解出来ず、

大きな木の後ろで様子見る、


ギガントボアは大木が動いてる事にも気付かずに、

ノルに向かって前足を引っ掻いていたが、

突然ギガントボアの横に広い道が出来上がって行く。

次の瞬間ギガントボアが悲痛の声を上げて、

出来上がった道の方に意識を向けると、

今度は出来上がった道に向かって威嚇を始める。


何に向かって威嚇してるのかノルは気になり、

木に隠れながら道の先を見ると、

道の真ん中に小さな女の子が立って居た。


女の子は焦った様子も無くボアをじっと見ている、

そんな女の子の周りを小さい光が飛んでいた。

ボアが走り出し、

ぶつかりそうになった瞬間、

女の子は高くジャンプをしたのだ。


あまりのジャンプの高さにノルも驚いて見上げて居たが、

その女の子は何故か笑っている、

ボアは女の子を通り過ぎて、

向きを変えてまた威嚇を始める。


女の子がゆっくりと降りて来た時、

ボアがまた走り出す、


そんなボアに女の子は指を向けて赤い光を放ったが、

ボアへのダメージが少なかったのか、

今度は手のひらをボアに向けた瞬間、

手のひらから太い赤い光が発射された、

発射された光はボアの額に命中し。

ボアの額から上全てが飛ばされて、

血の雨が降る、

あまりにも酷い状況にノルはショックで、

目の前が暗くなり、

そのまま気を失ったのであった。








読んで頂きありがとうございました^_^

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