新たな出会いと オタク女子
残暑お見舞い申し上げます、
暑さに気をつけて、みなさんご自愛下さい、
今回は新しい出会いがあったサクラ、
この数日神獣エリアと動物園エリアとどうぶつ村の、
改良を重ねて納得いくものが出来上る、
満足気にしていると、
神獣達がサクラの前に集まり、
「マスター、
このエリアは自分の住処みたいな扱いで良いのか?」
イフリートが尋ねて来た、
「住処?寝床って感じ?
それで良いけど何でそんな質問?」
神獣達は目を見合わせてから頷き、
「いや、このエリアから出ては行けないのかと思って」
サクラは笑いながら、
「ハハハ、そんな事無いよ、
好きな様に動き回ってもらって良いよ、
ただ…うるさいオッサン達には気を付けて」
「ああ、アイツらか、
それなら上手く扱うから大丈夫だ」
「後は危ない事はしない、
人に迷惑かけなければ何しても良いよ、
何処か行きたい所があるの?」
イフリートは、
「俺はマグマとやらが見たい、
他の連中も俺と一緒で、
同じ属性の物を見てみたいらしい」
そこに美しいシバの女王が、
「そうなのよ、
私は氷の大地と雪が見てみたいわ」
サクラは頷いて、
「まぁ〜そうだよね、
雪はここでも降るらしいよ、
水や植物はここら辺で済むと思うけど」
ドライアドはニコリと笑って、
「私はこの山の森を散策出来ればいい」
ポセイドンとネプチューンは、
「俺達もそこの滝や湖で癒されるんだが、
本物の海にも行ってみたいんだが」
サクラは顎を撫でながら、
「海ねぇ〜そうだよね、
アタシも海を渡る予定だから一緒に行く?
体を大きくして背中に乗せてもらえると助かる」
「おお、それは良いな、
いつ行くんだ?」
そんな話をしていると、
精霊王達がゾロゾロとやって来て、
「サクラ、
神獣様への朝の挨拶に来たんだが今忙しいか?」
「忙しくは無いよ雑談してただけ、
そろそろもう1つの大陸に行こうかなって」
そこにメールが、
「まさか神獣様の背中に乗って行こうとしてないだろうな?」
「えっ?
ネプチューンとポセイドンが海に行きたいって言うから、
ついでにそのまま海を渡ろうかと話してたんだけど」
メールが慌てて、
「そんな事をしたら暫く神獣様に会えなくなる、
連れて行くのはやめてくれ」
ポセイドンがメールを指差して、
「お前が決めるな、
俺達が行きたいと望んでいるのを止めるのか?」
「そう申されても…毎日会えなくなると、
我らのエネルギーが…」
「エネルギーって言うけど、
今までは神獣がいなくてもやってけたんだから、
ほんの数ヶ月会えなくたって大丈夫でしょ?
だいたい水のオッサンなんか金魚鉢に入り浸りで、
神獣に会いにも来て無いんだから大丈夫っしょ」
そう言ってサクラは金魚鉢を指差す、
メールは金魚鉢の中で楽しそうにしているオールを見て、
頭を抱えて、
「サクラ、海の向こうの大陸へ行って、
そんな数ヶ月もかかる様な事なのか?」
サクラはニヤニヤしながら、
「そんな深刻な顔をしないでよ、
向こうに行ってみないと分かんないでしょ?
それにさ…忘れてない?
アタシはポータルを開けられる、
って事は海を渡りながら、
夜は拠点に帰るって事も出来るわけよ」
「おおおお〜そうだったな、
では俺が一緒に行っても、
戻りたい時は直ぐに戻れるって事か」
サクラは嫌そうな顔をして、
「え〜ついて来るつもり?」
メールは大きく頷く、
「はぁ〜しょうがないな…
支度が出来たら出発するよ」
メールは、
「支度など無いから俺はいつでも良いぞ、
神獣様達のお世話は俺に任せろ」
サクラは太郎達に色々指示を出してから、
神獣達とユニペガと一緒に海までのポータルを開けて、
海へと向かった。
海に着くと、
美しい白い砂浜が広がり
海は遠浅になっており遠くの海はエメラルドグリーン、
その風景にポセイドンとネプチューンはテンションが上がり、
海に飛び込んで行った、
サクラはそんなポセイドンとネプチューンを見ながら、
「結構広く遠浅になってる、
桟橋作って船も一応作って行きたいけど…
遠浅の海に桟橋?
ああ…モルディブがそんな感じだったか?
ネットでしか見た事ないが」
そんな事をブツブツ言いながら遠浅の海を歩いて行く、
途中から急に海が深くなり、
「マジか…こんな極端に深さって変わる?
水を抜いたらここ崖っぷち?クスッ」
深くなる手前に桟橋もどきを作り、
サクラは船を作ろうと思案するが、
「船の構造が分からん…
いざと言う時の休憩場所にしたいんだが、
それならイカダでも良い?」
サクラはイカダを海の上に出してみる、
直径10センチ程の丸太が並んでいるシンプルなイカダ、
試しに乗ってみると、
沈まずに浮かんでいたが、
丸太の隙間から海水が入り込んでいた、
「これじゃあダメじゃん、
あ〜何故乗り物はイメージが出来ない…
リヤカーならイメージ出来るんだけど、
リヤカーの様な船をイメージすれば良いか?」
サクラはイカダの上にリヤカーの荷台をイメージし、
真ん中に柱を立て帆を取り付けるが、
「ダァ〜これどうするんじゃ〜
分からん全然分からん」
そこに海の方から大きな黒い影がやって来る、
「何あれ?モンスター?」
様子を伺っていると、
黒い影の上にポセイドンとネプチューンが乗っていた。
「あっ?戻って来た、
でも何やってるんだ?」
ポセイドンとネプチューンは嬉しそうに手を振って、
「マスター、何故か魚に好かれた」
サクラは目を凝らして黒い影を良く見ると魚の群れだった、
「海の神獣だから魚がついて来たんだね、
そんな事をより体を大きくしたいから、
こっちに来て」
ポセイドン達は魚の群れを操作している様に、
海の上を楽しそうに動き回っていた、
サクラに声をかけられると、
魚達に何かを指示して、
サクラの方に向かって行く、
「魚を操作出来るの?」
「ああ、好きな様に動いてくれる楽しい」
サクラは嫌らしい顔で、
(魚に海のリヤカーを動かしてもらえそうだな…フッフッフ)
不気味に笑うサクラを見たメールが、
「サクラ悪い顔をしているぞ」
「悪い顔なんかして無いわ」
そこにポセイドン達が戻って来て、
「じゃあ体を大きくするからじっとしてて」
ポセイドンとネプチューンは並んでサクラに向き直ると、
サクラはポセイドンとネプチューンの体を、
ザトウクジラ程の大きさに変える、
それまで黙ってサクラの側にいたメールが、
大きくなっていく神獣達を見て、
見上げたまま動かなくなり、
そのまま泡を吹いて倒れてしまった。
サクラは「はぁ〜またか」と呟いて、
拠点へのポータルを開けて、
メールを放り込むと、
「このオッサンの介抱を宜しく」
そう言ってポータルを閉めてしまった。
倒れたメールを見たポセイドンとネプチューンは、
「何だアイツ?
何故泡吹いて倒れた?」
「なんか、大きい神獣は凄いエネルギーを放つんだと、
そのエネルギーを浴びると気絶するらしい」
ポセイドンとネプチューンはサクラの説明に、
「俺達のエネルギー?、
だから拠点にいる時は体を小さくしているのか」
「そうそう、手間のかかる精霊王達だよ」
ポセイドン達も頷いていたが、
ネプチューンがサクラの作ったイカダを見て、
「マスター…このガラクタは何だ?」
「ガラクタって…なんて事を、
こっこれは、船だ、
海を渡るための船なんだよ」
ポセイドンとネプチューンは目を細めながら、
「マスターは嘘が下手だな、
こんなガラクタで海が渡れる訳無いだろ」
サクラは膝をついて項垂れると、
「どうせ…乗り物と建物は下手だよ、
好きでそうなった訳じゃ無いし…」
「マスター、何をブツブツ言ってる、
そんな事よりあそこに変な奴が立っているぞ」
サクラは膝をついたまま振り向くと、
そこには若い鬼人が立っていた。
サクラはゆっくり立ち上がり、
ユラユラしながら鬼人に向かって歩いて行くと、
鬼人は何故か後退りしながら睨んでいる、
サクラは悪そうな表情で鬼人に向かって行き、
「あんた誰?こんな所まで鬼人が1人で来れる訳無いんだが?」
鬼人は後退りながら、
「それ以上俺に近付くな、
お前が俺の計画を駄目にしたバカだろ?」
サクラは歩みを止めずに、
「はぁ〜?計画って何さ?」
鬼人は後退りながら、
「だからそこで止まれ、
これ以上近付くな、
お前のせいで俺はボロボロなんだ」
「近付くなって理由を言えよ、
ちゃんとした理由なら止まってやるよ」
サクラと鬼人が一定の距離を保ちながら、
砂浜をグルグルと動き回っている、
そんなやり取りを呆れた顔で見ていた、
ポセイドンとネプチューンが、
「マスターいい加減にしてくれ、
俺達は早く海を渡りたいんだ」
サクラは凄い怖い顔でポセイドン達を睨んで、
「はぁ〜?ちょっと待ってろ、
海は逃げないんだから我儘言うな」
鬼人はポセイドン達に向かって偉そうにしているサクラに、
「お前誰に向かって偉そうにしてる?
アイツら神獣だろ?
神獣に偉そうにしてる奴なんて見た事無い、
アイツら光エネルギーの放出が尋常じゃないぞ、
俺からアイツらを遠ざけろ」
サクラは歩みを止めて、
「何でお前の言う事聞かなきゃいけない?
そんな事よりおまえ〜鬼人じゃ無いでしょ?
どうやって鬼人に化けてる?何の魔法を使っている?」
鬼人はジリジリと後退しながら、
「俺は魔法なんか使って無い、
変身が出来るだけだ」
「何だって〜変身だと?シェイプシフトか…
そんな事が出来る種族がいたなんて」
サクラは考える様に顎に手を当てて、
「ちょっとさ、サーチしていい?」
「サーチだと?何だそれは?」
「お前の鑑定する」
鬼人は「フッ」と鼻で笑ってから、
「そんな事出来るならやってみろ、
どうせ俺の情報なんかわかる訳無い」
サクラは笑いながら、
「じゃあ、お言葉に甘えて見させてもらいますわ」
サクラは鬼人に向かって「サーチ」と呟くと、
鬼人の情報が目の前に表示される、
表示された情報は、
種族、闇種、闇エネルギーを供給する種族、
状態、迷子、栄養不足
サクラは表示された情報を見て、
「マジか…クスッお前…迷子だったのか?
闇種って何?地元は何処の国?」
鬼人も表示された情報を見て、
「何だって!迷子って何だ?
俺は迷子では無い」
サクラは鬼人に手のひらを向けて、
「ちょっと待って、
下の方に出生地が…
ダークネス星?って…
お前…この星の者じゃ無いの?
だから迷子って事?プッ」
鬼人は顔を赤くして、
「プッって何だ?
断じて迷子では無い、
座標を間違えてこの星に着いただけだ」
サクラは突然椅子を出して座り、
「なんか話が長くなりそうだから座って聞くは、
俺の計画を駄目にしたって何?
ついでに名前も教えて」
鬼人は悔しそうに、
「名前はテネブルだ、
それでお前だけ座るのか?」
サクラは面倒くさそうに、
鬼人に手をかざして椅子を出す、
「そこにお座り下さい、
でっ?計画って?」
「俺がここで生きて行くために、
闇エネルギー放出する洞窟を作ったのに、
お前が洞窟を消滅させただろ?
俺が苦労をして性格悪そうな奴を探して、
色々工夫して努力して…クッ」
鬼人は突然涙を流し出した。
サクラは黙って聞いていたが、
「お前が諸悪の根源だったのか…、
あのダンジョンのせいで、
どれだけの人が辛い思いをしたと思っている?」
鬼人はサクラを睨みながら、
「その辛い思いを吸収して生きているのが俺の生態だ、
こんな星に落ちてしまって、
仕方なく闇エネルギーを作り出す洞窟を作って、
心に闇を抱えている奴の闇の成長を促してやっただけ」
サクラは大きくため息をついてから、
「はぁ〜〜ぁ、
この星とお前の体質が合わなかっただけでしょ?
だったら他の星に移動すれば良かっただけじゃん」
「それが出来ればやっている、
あのブラック野郎が俺の宇宙船を取り上げやがって」
鬼人は悔しそうに誰かを思い出している様だった、
「ブラック野郎ってブラックドラゴン?
ダンジョンの最深部にいたブラックドラゴン?」
「さっきからダンジョンって何だ?
俺が作ったのは洞窟だ、
闇エネルギーを作り出す装置とも言うが、
お前は洞窟に入って洞窟を壊した、
モンスターだらけで誰も入れないはずだったのに、
あっアクセサリーを鬼人からもらったんだな?」
サクラは口を開けて空を見上げながら、
「アアア〜全部繋がったよ、
全部こいつのせいだった〜」
その時何かに気が付いたサクラ、
「あれ?これで解決じゃ無い?
あっちの大陸に行く必要無いよね?」
そう言ってポセイドン達を見る、
「ええええ〜
マスター、俺達は海を渡ってみたいんだが」
「それは勝手に行けば良いよ」
「良いのか?」
「誰かに迷惑かけないのと、
危なく無ければ海にいて良いよ」
ポセイドンとネプチューンが大喜びしている、
そこに鬼人が、
「待て、それは困る、
お前がドラゴンの所に行くと踏んでここまで来た、
俺も一緒に連れて行ってくれ、
そしてあのブラックから宇宙船を取り返して、
この星から出たい」
サクラは鬼人を訝しそうに見つめ、
「アタシがドラゴンの所に行くって…
いつアタシの事を知った?」
「お前が俺の洞窟を消滅させた時だよ、
あの洞窟は俺の体の一部みたいなもんでな、
何かあれば直ぐに気付く、
消滅した入り口を調べれば誰が中に入ったか分かるんだよ、
それでお前の気配を追ってみると、
変な山に行き着いて様子を伺っていた」
サクラは「ガーン!」と呟き、
「拠点のセキュリティがガバガバだっただと?」
「俺はモンスターと同じエネルギーみたいだからな、
誰も気が付かなかったみたいだ」
「モンスターと同じエネルギーって…」
「俺は闇種族だ、
ネガティブなエネルギーを吸収して生きている、
だからこのポジティブな星の住人を、
怨み、悲しみ、不安などに陥ってもらう必要があった、
上手く闇エネルギーを吸収出来る様になって来たのに、
お前が病人や怪我人を治して行ったと、
鬼人の王都で聞いたからな、
全てはお前のせいだったって訳だ」
サクラは汚い物でも見るような表情で鬼人を見て、
「ネガティブなエネルギーを吸収って事はさ〜
お前は悪魔って事だよね?
えっ?悪魔って本当に存在してたんだ?
あれ?でもさ…悪魔って元は天使?
堕天使が悪魔になったんだっけ?」
「お前は何を言っている?
悪魔って何だ?俺はそんな存在では無い」
「ええ〜違うの?つまらん、
じゃあさ、変身解いてよ、
本当の姿を見て判断する」
鬼人は呆れた顔で、
「お前さ…何期待してるんだ?」
「つべこべ言って無いで変身解け、
解かないならこっちで解いてやる、
変身解除っと」
サクラはそう言って鬼人に手を向けた。
鬼人の体が光出すと、
鬼人が「グガァ〜」と苦しそうに叫ぶ、
そして本当の姿が現れて来た、
黒く丸い体に短い手と足が付いていて背中にはコウモリの様な羽、
目は大きく鼻は小さい穴が開いているだけで、
口も小さいおちょぼ口、
サクラは笑いを我慢する様に、
顔が歪み出して、
「いや…その…悪魔だから、
ゲームで見たディアボロスみたいな、
もっとシュッっとした悪魔っぽいって言うか…
羽は…羽は…クッ、悪魔っぽいけど、
ア〜ハハハハ、何だ黒カービー?
真っ黒クロスケでも無い」
サクラは腹を抱えて笑い出してしまった。
その光景を元鬼人がプルプルしながら眺めて、
「おっお前失礼だぞ、
この姿に何が不満だ」
「いや〜申し訳ない、
でもさ、自分1人が生きる為に、
どれだけの人に迷惑かけたと思っている?
死人も出ているんだから極刑だよお前は」
元鬼人は冷や汗を流しながら、
「極刑って、そんな事俺に出来る訳が無い」
「アタシが近寄るのを嫌がってたでしょ?
アタシが抱きついただけで死んじゃうのでは?」
テネブルは「グヌヌ」と言いながら悔しそうにしていた、
そんな姿をを眺めながらサクラは、
「アタシは誰も殺さない、
だけど被害に遭った人達には報告する、
その人達がお前をどうするかは知らん」
元鬼人は悔しそうに俯き、
「俺だってこんな所に来たく無かった、
あのブラックが宇宙船を返してくれれば、
どうかブラックの所まで連れて行ってくれ、
宇宙船を返してもらえたらこの星から出て行く、
被害に遭った人達にも謝りに行くから、
俺をこの星から出してくれ」
「テネブルさ1つ疑問が有るんだけど、
海を渡れないなら、
どうやってこの大陸に来た?」
「あのブラック野郎が変な奴を呼んで、
そいつらにこの大陸まで運ばれた」
「どうやって運ばれたの?船?」
テネブルは首を左右にゆっくり振って、
「アイツら飛んで俺を運んだ、
それも凄い速さで」
サクラは暫く空を眺めながら考えていた、
急に黙ってしまったサクラを見て不安になったテネブルは、
「急に黙って何を考えている?」
「ああ…あっちの大陸の人は簡単に海を渡れるんだなって、
後…連れて行けってどうやって?
これ以上近寄れ無いよね?何で?」
テネブルは「はっ」とした顔になって、
「何でって俺は闇種族、
お前は光のエネルギーが強いから、
近寄っただけで俺は弱まり死ぬかも」
「そこまで?
じゃあさ、ここに連れて来た人達は闇のエネルギーの人?」
「さぁ〜どうだろう?
近寄って来ても弱まる感じはしなかったな」
「アタシの使える魔法に光魔法はあるけど、
闇魔法も使えるんだ、
だからアタシにだって闇のエネルギーはあると思うんだけど、
そんなに光が強い?
もしかして、テネブルが思っている闇エネルギーって、
ネガティブなエネルギーとちょっと違うのかもね、
別に人を苦しませなくても何とかなったのかも」
「はぁ?どう違うんだ?」
「元の星の人達はネガティブな種族だった?
楽しい事も無く笑う事も無かった?」
テネブルは記憶を辿る様に、
「いや、冗談言ったりして笑っていた、
俺の星が放つ闇エネルギーのお陰で生きていられたからな」
「じゃあ故郷では、
無理に誰かを苦しめる事は無かったと?
じゃあ何でここでは人を苦しめればエネルギー補充出来るって知ったの?」
テネブルは考え込んでしまい、
「何で知ったんだろう?もう随分前の事で、
海岸で目を覚まして…森の中に歩いて行って、
そこにモンスターにやられた鬼人達がいた、
俺は隠れて様子をみていたら、
鬼人の中に偉そうな奴が1人いて、
怪我した鬼人達に弱いだのバカだのと罵って蹴っていた、
その時、怪我した鬼人達の放った怒りや不満、不安などの
闇のエネルギーを吸収する事が出来た、
この星に来て初めて吸収出来た闇のエネルギー、
故郷のエネルギーとは違ったエネルギーだが吸収出来た、
そこで偉そうな奴を利用すればもっと吸収出来ると思って、
鬼人に姿を変えて奴を調べた、
奴は王子と呼ばれていて地位が高い様だった、
だから周りの者は逆らえない、
奴はやりたい放題だ、
周りにいた者の感情が俺に流れ込んで来る、
それから奴を利用する為に色々調べて近付いて利用した、
そのお陰で最近まで闇エネルギーの吸収が上手くいっていたのに…」
サクラは空を見上げて「アイツかぁ〜」と呟くと、
「あの王子って奴を知っているのか?」
「知ってるよ、
アイツに呪いのアクセサリーを渡したでしょ?
そのアクセサリーのせいか?
元々の性格なのか?
その両方なのか知らないけど、
酷い事してたから捕まえてやったよ、
他にヒューマンの王子にも何かしたでしょ?
アイツも酷かったなぁ〜
この事知ったらみんな凄く怒るだろうなぁ〜
アタシはどうすれば良い?
生きる為に仕方なかったって言っても、
被害が多過ぎる、
この星を出て行っても、
闇エネルギーが無かったらまた同じ事するでしょ?」
サクラは頭を掻きながら「ダァ〜どうすれば良い」
そこにユニペガが三つ編みから出て来て、
「マスターがモシャモシャするから驚いた」
サクラはユニペガを見て、
「あ〜ごめん、
もう頭がこんがらがって…」
ユニペガはサクラの顔の前に飛んで来て、
「マスターの好きな様にすれば良いよ、
誰もマスターに文句は言えない、
マスターは誰かが死ぬのは嫌なんでしょ、
でも嘘をつくのも嫌、
なら好きな様にすれば良いと僕は思う」
サクラはユニペガの頭を指で撫でながら、
「そうだよね、
アタシに丸投げしたんだから、
アタシの好きな様にすれば良いか、
ユニペガちゃんのお陰で元気が出たよ」
サクラはテネブルに向き直って、
「あのさ、
闇のエネルギーと負のエネルギーって違うと思う、
この星には魔力を含んだ魔石ってやつがあって、
確か闇の魔石もあったはず」
そう言ってサクラはアイテムボックスから、
闇の魔石を取り出してテネブルに投げると、
テネブルは条件反射で石を掴んでしまう、
「わぁ〜何をする、
お前の持ち物なんか触ったら…死んで…あれ?
この石から闇のエネルギーが…おおお〜
なんて純度の高い闇エネルギーなんだ!」
サクラは腰に手を当てて、
「やっぱり思った通り、
テネブルが集めていたのは負の感情、
ネガティブなエネルギーだった、
闇のエネルギーと似ていたのかもしれないけど、
性質は違う物だったんだよ、
だから栄養不足でいくら集めても満足して無かったのでは?」
テネブルは闇の魔石とサクラの顔を交互に見て、
「では…俺は…今まで無駄な努力をして、
人を傷つけてしまった?」
「そうゆう事だね、
最初に闇の魔石を知っていれば、
毎日採掘してたんだろうから、
誰も傷付けずに済んだかも知れないけど、
今は先の事を考えて、
後で謝罪をちゃんとすれば良いと思う、
この場所にテネブルを放り出した連中にも責任あるだろうし、
宇宙船を取り上げたブラックってのにも責任はある、
まずは詳しい情報が欲しいから…海を渡るか」
海の方からポセイドンとネプチューンの、
喜ぶ声が聞こえて来て、
ユニペガも「違う大陸に行けるの?」
そう言って喜んでいた。
サクラは闇の魔石の数を確認しようと、
アイテムボックスを覗き込むと、
とんでもない数の闇の魔石が入っていた。
「何だよこれ…もしかして…
採掘太郎はまだ採掘に行っているの?
あれ?もう行かなくて良いって言わなかった?」
周りを見ても誰も答えてくれない、
「ダァ〜拠点に戻って見ないと分からないか…」
サクラは袋に闇の魔石をいっぱいつめて、
テネブルに投げる、
テネブルは受け取ると「おおお〜」と叫んで、
袋に頬擦りをする、
サクラはテネブルに近付いて、
「これで近付いても大丈夫になった?」
テネブルは近付くサクラに警戒しながら、
「あれ?大丈夫みたいだな」
「その魔石に囲まれていれば、
光のエネルギーの影響はあまり受けないかも、
近付けないと一緒に海なんか渡れないからね」
テネブルは顔を赤くして、
「確かにそうだったな…」
「クロちゃんは詰めが甘いな」
テネブルは驚いて、
「誰がクロちゃんだぁ〜」
「近くに来て分かったけど…
クロちゃんはアタシと同じ位の大きさだったんだね、
小さい方が可愛いのに」
テネブルは怒って、
「だからクロちゃんと呼ぶな、
俺は可愛くなんかなりたく無いからこれで良いんだよ」
「クロちゃんが嫌ならマックロちゃんにしよう」
それを聞いてプンプン怒りながら飛ぶテネブルを見ながら、
大笑いするサクラとユニペガだった。
いつも読んで頂きありがとうございました( ◠‿◠ )/




