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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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大興奮の オタク女子

シャルモンの村にやって来たサクラ達、

そこへやって来た獣人は、

獣人の遺体を家族の元に戻す為、

シャルモンの村にやって来たが、


シャルモンが担がれている姿を見た獣人達が、

「シャルモン、どうした?」


「あっちの村で何かあったのか?」


忍者太郎がシャルモンを優しく地面に寝かせると、

「コイツがこうなったのは、

コイツがホーリーウルフを見て興奮しただけだ」


サクラは「アハハ」と笑いながら、

「太郎君、言い方よ」


サクラは放心状態のシャルモンの頭に触れて、

治癒エネルギーを流すと、

シャルモンは正気に戻って、


「アアアアア〜ホーリーウルフ様は?」


忍者太郎が冷たく、

「お前の子作り宣言に迷惑していたから、

もう2度と会えないだろう、

自業自得だ」


「だから太郎君…言い方よ」


太郎の話に驚愕しているシャルモンは、

「そんな〜子種を頂ければ、

この村も安泰だったのに〜」

そう叫びながら泣き崩れていた。


サクラはシャルモンを呆れた顔で見つめて、

「最初の印象が崩れていく…

あの、貴方の母親はどこにいます?

容態を診たいのだが…」


シャルモンは顔を上げて、

「あっ、ホーリーウルフ様を見て興奮のあまり、

母親の事忘れてた…」


シャルモンの言動に村の獣人も呆れて、

「シャルモン…あっちの村で何があった?

死体は誰だったんだ?

うちの村の者だったのか?」


「ああ、弟達だったよ、

死体はダンジョンで見つかったそうだ、

あの商人に騙されてダンジョンに入ったんだ…許せない」


シャルモンはスクッと立ち上がり、

「私の母親はこっちだ、ついて来い」


やっと元の状態に戻ったシャルモンは、

優雅な足取りで小さな小屋にサクラを案内した。


小屋の中は病人特有の匂いが漂い、

そんな事は気にならないシャルモンは、

奥の部屋の扉を開けて、


「母親はここで寝ている、

今は食事も出来ない状態で、

何とか水分だけは与えているが…

もう時間の問題だと諦めていた」


サクラはシャルモンの顔を見て頷き、

「太郎君、アイテムボックスを、

小屋の前に出すから、

例の水の用意と、

すりリンゴも作って来て」


太郎は「御意」と返事をしてから、

小屋を出て行った。


サクラは苦しそうな息遣いの獣人の顔を覗き込む、

毛の生え方もまばらになっていて、

サクラは飼っていた犬の最後を思い出していた。


「辛そうだね、

今からサーチって魔法で、

体の状態を診ていく」


サクラは病人に手をかざして、

「サーチ」と呟くと、

獣人の体が光出して、

獣人の体の状態が表示される、


シャルモンは驚いて表示された物を眺めると、

「何だよこれ…呪いって書かれているぞ」


サクラは頷いて、

「これが人族の間で紫の悪魔って言われている病さ、

みんな病気だと思ってたんだけど、

マレディク-ダンジョンの呪いだったんだ、

ダンジョン内には甘い香りがしていて、

その匂いを嗅いだ人がこの病にかかる、

まだ確認は取れて無いんだけどね」


シャルモンは怒りの表情になって、

「母親はダンジョンには行っていない、

それなのに何故そんな呪いにかかった?」


「ダンジョン内の宝箱の中に、

甘い香りがする粉が入っていた、

それを人に嗅がせて呪いにかけてた奴がいたから、

この母親も誰かにその粉を嗅がされたかも…」


シャルモンは母親の頭を撫でながら、

「クソッ、あの商人しか考えられない、

母さん…仇はきっと私がとる」


「今は呪いを解いて早く元気になってもらおう」


「はっ?呪いを解くだと?」


サクラは目を閉じて、

母親の頭からつま先まで光で包み、

呪いを解いてから、

体全てを健康な状態に戻す、


「呪いは解けた、

内臓も健康な状態にしたから、

アタシの拠点の食べ物を少しずつ与えれば、

直ぐに元気になると思うよ」


そこに太郎達が戻って来て、

口に水を含んで母親の口に向かって水を出すと、

母親は少しずつ水を飲んでいった、


獣人は口から出した水を飲ませている事は気になら無い様で、

「ほう、器用に飲ませるもんだな」


サクラは嬉しそうに、

「太郎君は器用なのだ」


水を飲ませた後、

今度はすったリンゴをスプーンに乗せて、

口の中に少し入れると、

母親は少し咀嚼してから飲み込む、


シャルモンはその光景に驚き、

「咀嚼だと?

もう水を飲む事も出来ない時が多かったのに…」


「この水を飲むと気力や体力が回復するらしいから、

咀嚼出来るまで体力が戻ったのかもね」


「はぁ〜?今飲んだばっかりで…そんな直ぐに戻るか?

ちょっと私にも飲ませてくれ」


太郎がコップに残っていた水を渡すと、

シャルモンが一口飲んでから、

コップを凝視して、

「本当に戻った…何だこの水は?」


「アタシの拠点になってる果物を水に入れてるだけなんだ、

果物も食べてみなよ」


太郎の持っていたリンゴを取ってシャルモンに投げる、

受け取ったシャルモンはリンゴをマジマジ見て、

「何だこのリンゴは…

大きさや色も見た事ないリンゴだ」


そんな事を呟きながら一口かじると、

目を丸くして「うまい!」と叫んでから、

あっと言う間にリンゴを食べてしまった。


サクラは笑いながら、

「はやっ、どうよ美味しいでしょ?

体にも良いみたいだからこの村にもいっぱい置いて行くよ」


シャルモンはサクラの手を握って、

「ありがとう、このリンゴ1つで1日動ける」


「そっそんな?喜んでもらって良かったよ」


そんなやり取りをしていると、

母親の意識が戻り、

「シャルモン?」


母親の声にシャルモンが、


「母さん!気が付いたの?」


シャルモンは叫びながら母親に抱きつく、


母親はシャルモンの頭を撫で、

まだ弱々しい声で、

「心配をかけてごめんなさい、

今日は何故か調子がいいのよ」


シャルモンは涙と鼻水を流しながら、

「ここに居るお嬢ちゃんが母さんの病気を治してくれた、

母さんは呪いにかかってたんだよ、

薬草を飲ませても効かなかったのは呪いだったからだ」


シャルモンは早口で説明をしているが、

母親の方は目を丸くして何の事か理解出来ないでいる、


「呪いって…何故そんなものに?」


そこに太郎が割って入って来て、

「早く体力を戻したければ、

これを食べろ、獣人の体は人より回復が早いはず、

お前が口に運んでやれ」


太郎がシャルモンにすったリンゴの入った器を渡す、

シャルモンは頷いて、

「母さん、これを食べると気力と体力が戻るらしい、

食べて早く元気になろう、

長老が倒れてから村のみんなも不安だったはず、

元気な姿を見せてやろう」


様子を見ていたサクラが、

「はっ?母親は長老だったの?、

じゃあ貴方は長老の娘?」


シャルモンは母親にリンゴを食べさせながら、

「ああ、そうだ、

母さんがこんなになって、

弟達は行方不明に…村の者は不安な様子、

だから…ホーリーウルフ様の子種を頂きたかった」


「あ〜それであんな失礼な事をしちゃったんだ、

でも子種をもらったって不安が解消する?」


シャルモンは器とスプーンを持ったまま急に立ち上がり、

「ホーリーウルフ様の子供が産まれたら、

何事にも変え難い幸福感が村にやって来る」


「幸福じゃ無くって幸福感って…

気持ちだけって事?

なんか良く分からないな」


シャルモンはスプーンで器を叩いて、

「それは…それだけホーリーウルフ様が偉大な存在で…

私達獣人にとっては…凄い事で」


サクラは笑いながら、

「なんかフワッとした理由だね」


シャルモンは恥ずかしそうに俯いた、

そこに太郎がシャルモンから器とスプーンを取り上げて、

「リンゴを返せ、

食べさせろって言ったのに、

そんな事も出来ないのか」


太郎は母親にリンゴを食べさせながら、

「ホーリーウルフとは普通の方法で子を作るのか?

あの存在は半分精霊と聞いている、

子種をなど持っていないのでは?」


太郎の何気無い疑問に、

シャルモンは脱力して、

「えっ?そうなの?」


そう言って確認を取る様にサクラの顔を覗き込む、

サクラは顔を左右にブンブン振って、

「そんな事を知らんがな、

ギガントモンスターのせいで、

仲間が減ってしまったって悲しんでいたから、

これから仲間を増やして行くかもね、

その時にどうやって作るのか聞いておくよ」


シャルモンの母親はリンゴを全部食べ終わり、

太郎に口の周りを綺麗にしてもらっていた、

母親は急に笑い出して、

「なんか赤ちゃんに戻ったみたい、

初めて会う方にこんなにお世話になってしまい、

本当にありがとうございます、

一口食べる度に元気になって行くのが分かりました、

貴方達はどこから来たの?

話を聞いていればホーリーウルフ様の名が出て来て、

とても驚いています」


シャルモンは母親に向き直り、

「私もお嬢ちゃんが何者か説明してもらって無いが…

母さん…意識が戻ったばかりで話し辛いんだが」


母親はシャルモンを見つめて、

「シャルモン、私は長い間長老をやって来ました、

長老とは何があっても冷静を保ち、

仲間の事を考えなければならない、

だから言い辛くても話して」


シャルモンは沈んだ声で、

「弟達が見つかった…白骨死体で、

その死体を見つけて村に戻してくれたのが、

このお嬢ちゃんだ」


母親は一瞬息を呑んだが冷静に、

「お嬢ちゃん、ありがとう、

それでどこで遺体を見つけたの?」


「マレディク-ダンジョン」


母親はサクラの答えに表情が少し歪んだが、

「そう…そんな所に行ったのね」


サクラは母親が、

無理に冷静になろうとしている姿を見て、

「ここに居るのは娘とこの村には関係ないアタシ達だけ、

長老と言う立場は置いといて、

今は普通の母親のままでいいのでは?」


母親は首を傾げて、

「それはどうゆう意味?」


「お母さんが気持ちを抑えている様に感じた、

ここにはアタシ達だけしかいないのだから、

本当の気持ちを口にして良いし、

涙を流しても良い、

アタシは人より動物が好き、

何故なら、自分に正直だから、

お母さん我慢しないで」


母親はサクラの顔を驚いた様に見つめてから、

サクラに語りかける、

「そうよね…正直まだ現実に向きあえて無い感じなの、

息子達が帰って来ないって聞いた時には、

もう体が動かなくなっていて…

まさか私の為に何か危険な所に行ったのではと心配していた、

心配していた通りダンジョンに行ってたなんて…

早く気付いてダンジョンに助けに行っていれば助かったのかしら?」


その時母親の目から涙が流れ、

シャルモンも悔しそうに泣いていた。


サクラは申し訳なさそうに、

「アタシは嘘を付くのが苦手だから…本当の事言うね、

助けに行っても…無駄だったと思う、

助けに行った人もたぶん死ぬ、

それだけ危険な場所、

ただ、

ダンジョンのアクセサリーを装備していれば、

死なずに戻って来れる」


シャルモンが怒り、

「何だって?

アクセサリーを装備すればってどうゆう事だ?」


「マレディク-ダンジョンを調査していた、

鬼人達が気が付いたんだけど、

ダンジョンのアクセサリーを装備すると、

モンスターに襲われないし紫の悪魔にもかからない、

紫の悪魔ってのはダンジョン内の匂いを嗅ぐか、

ダンジョンで見つかる粉を吸うとかかる呪い、

ただ〜し、アクセサリーを装備し続ければ、

精神に呪いがかかる」


「それでは、

私はその粉を吸ったって事でしょうか?」

母親は涙を拭いながら問いかける、


「紫の悪魔の事を知らなかった獣人達には、

何の事か分からないよね、

ではアタシが知っている事をお話ししよう」


サクラは今まで集めた、

ダンジョンと呪いに関しての話をする、

さっきまで泣いていた母親とシャルモンは、

難しい表情になって考え込んでいる、


2人はお互い見つめ合って頷き、

「お嬢ちゃん、この情報は広げても構わないかい?」


「どうぞ、どうぞ、広げちゃって」


シャルモンは深く頷いて外に出て行った、

母親は太郎に向かって、

「素敵なゴーレムさん、

私を外に連れて行ってもらえる」


太郎は頷いて母親をお姫様抱っこして、

小屋を出て行く後ろからサクラもついて行った、

外に出ると村の中央にある物見台の上にシャルモンが立っていて、

いきなり遠吠えを始めた、


「ウォ〜ン、ウォ〜ン」と響き渡る遠吠えに、

村人達も集まって来て、

太郎に抱かれている母親に気付き、


「長老!気が付いたのか?」


「良かった〜もう目を覚まさないかと」


みんな母親の周りに集まり喜び泣いていた、


暫く遠吠えしていたシャルモンが、

「来た、今日は反応が早いな」


シャルモンの呟きが聞こえたサクラが「反応?」

そう言って高く飛び上がり周りの様子を伺っていると、

何かが集まって来る気配がして来る、


最初に姿を現したのはたてがみが見事なライオンの獣人、

サクラはその姿にテンションが上がり、

「キャッホ〜イ」と訳の分からない叫び声をあげ、

ライオンに向かって飛んで行き、

ライオンの頭にしがみついた、


ライオンの獣人はサクラの服を掴んで、

頭から離しサクラをマジマジ見てからスンスンと匂いを嗅いで、

「おいシャルモン、

俺を呼び出してこんな歓迎をするとはな、

この子供は何だ?妙に良い匂いがするが」


シャルモンは含み笑いをしながら、

「クックック〜お前が避けられないとはな、

そのお嬢ちゃんは普通の人間じゃ無いみたいだよ、

私もまだそのお嬢ちゃんの事は何も知らないんだ」


そこに猫の獣人も現れて、

「ボス、子供掴んで何してるにゃ、

食べちゃダメにゃ」


ライオンが猫を見て、

「誰が食うかこんな子供」


そこに忍者太郎がやって来て、

サクラをライオンから奪い取ると、

「うちの子が迷惑かけてすまない、

動物を見ると興奮してしまう病気だ」


ライオンと猫は忍者太郎の姿に驚いて、

「あっああ、構わない、

人族には変な病気があるんだな」


太郎に抱きかかえられたサクラは、

猫の登場にも興奮冷めやらず、

「キャ〜ネコ、ネコだよ太郎君、離して〜」


太郎はため息を吐いて、

「はぁ〜、マスター落ち着け、

今のマスターあのオオカミのメスと同じ事してる、

獣人達に嫌われて良いなら離すが」


太郎の言葉に急に静かになるサクラ、

「太郎君の言う通りだね、

もう大丈夫…落ち着いたから離していいよ」


そこにちょっと大きめな獣人クマが現れると、

サクラは突撃して行きクマの腹に飛びついて、

「ウォ〜ぷよぷよ〜クマが出た〜」


クマもライオンと同じ様にサクラを掴んで、

「何だこれは?」


忍者太郎が両手を広げて「やれやれ」と言いながら、

クマに近付いて、

「うちの子が申し訳ない、病気なんだ」


そう言ってサクラを受け取り抱えてから、

シャルモンに向かって、

「おい、オオカミ後何が来る?」


シャルモンはサクラの奇行に呆れながら、

「アホな子だね…

後は猿人くらいかな、

猫種とクマ種がこんなに早く来るとは思って無かったよ」


ライオンは物見台シャルモンを見上げて、

「ちょっと前から凄いエネルギーが近付いて来た、

この子供のエネルギーだ、

お前の呼びかけでここにいると確信したんでな、

直ぐに確認するに決まっているだろ、

だが…こんな子供だったとはな」


サクラは太郎に抱えられながら照れ笑いをしている、

「マスター、褒められて無い、

落ち着かないと嫌われる」


そこにゴリラの姿の獣人が現れて、

サクラが「アアアアア〜」と叫ぶ口を太郎が塞ぎ、

「マスター、いちいち反応しない」


ゴリラは訝しげに村の中央に来て、

「シャルモン、要件はなんだ?」


シャルモンは物見台から降りて来て、

「みんなちょっと集まってくれ、

大事な話があるんだ」


ライオン、クマ、ゴリラの獣人が集まり、

その周りに村の住人も集まる、


シャルモンはサクラから聞いたマレディク-ダンジョンと、

アクセサリーと呪いの話をする、


「そんな訳で他に紫の悪魔にかかった者はいないか?

変なアクセサリーを装備している者はいないか?

鬼人の商人と接触があった者はいないか教えてくれ」


ゴリラの獣人が、

「鬼人の商人がウロウロしていた事は知っているが、

我らの仲間は誰も相手にして無かったな」


ライオンとクマも頷いて、

「我らの所もそうだったが、

だがシャルモン、

お前の母親は何故その呪いにかかった?」


そこに忍者太郎にお姫様抱っこされた母親が来て、

「それは私にも分から無かった、

ただお嬢ちゃんから話を聞いて、

その甘い匂いがした時があった、

誰かが私の部屋にその粉を撒いたのかもしれない」


クマが首を傾げながら、

「オオカミ族だぞ、

そんな者が現れたら誰か気付くだろ?」


そこにサクラが「ハイ、ハ〜イ」と手を上げて、

クマの獣人が抱えられてるサクラを見て、

「お嬢ちゃんなんだい?」


「これはアタシの予想だけど、

アクセサリーを装備していると、

モンスターに襲われ無いって事は、

気配を消せるって事だと思う、

だからその鬼人の商人がアクセサリーを装備して、

母親の部屋に撒いた、

息子達に母親を治す薬が有るって騙して、

ダンジョンに行かせたんだと思う」


ライオンの獣人が、

「何の為にだ?」


「まだ調査中だけど、

負のエネルギーを欲している何かがいる、

だからマレディク-ダンジョンを作って、

アホな人族を混乱させた、

勘の鋭い獣人を騙すのが難しく、

粉を撒いたんだと思う」


シャルモンは怒り出して、

「では、鬼人族がその元凶なのか?」


サクラは太郎に抱えられながら腕を組んで、

「そうじゃ無いと思う、

鬼人族も被害者だから、

何かに操られていると思うんだ、

ほら精神に呪いをかけるからさ、

今はダンジョンの入り口は全部閉まったと思う、

だから心配は無いと思うけど、

ダンジョンを出現させた原因を消さないと、

また現れるかもしれないから、

これからも気を付けて欲しい、

原因が解明されたらここにも報告に来るから」


太郎の脇に抱えられているサクラを、

情け無い顔で見つめる獣人達は、


「そんな姿で偉そうな事言われても、

説得力に欠けるなぁ〜」


ゴリラの獣人が呟く、


サクラは太郎の腕を叩いて、

「もう大丈夫だから降ろして」


太郎は不安そうにサクラを降ろして、

何故かサクラの両肩に手を置いた。


サクラはニヤニヤしながら、

「説得力に欠けても、

獣人の皆さんの事はアタシが全力で守ります、

今日はお近付きの印に食料をしこたまプレゼントします」


サクラは太郎を召喚して、

アイテムボックスから食料を運び出させる、


訝しげに太郎達を見ていたが、

運び出された食料の匂いに魅了された獣人達は、

仲間を呼んで食料を運ばせていた。


最後はサクラに近付くと、

両側から忍者に抱えられている姿を見て、

「お嬢ちゃん、食料ありがとうな、

何か分かったらまた呼んで来れ、

それと…お嬢ちゃんの病気が早く治る様に祈っているよ」


そう言いながらライオン、ゴリラ、クマが帰って行った。

シャルモンもサクラの姿を見て、


「何だお嬢ちゃんも私と一緒だな、

ホーリーウルフ様への反応が普通だと理解しただろ?」


サクラは「フンッ」と鼻で笑ってから、

「一緒にしないで欲しいな、

アタシは子種をよこせなんて下品な事言わないし」


シャルモンが引き攣った笑顔で、

サクラの顔を舐めると、

「太郎達にあまり迷惑かけるなよ、お嬢ちゃん」


そう言って今度は「アハハハ」と大笑いをしていた。










読んで頂きありがとうございました( ̄▽ ̄)/



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