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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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42/49

足止め喰らう オタク女子

やっと獣人族の国へと向かうサクラの前に…

行きたかった獣人族の国に向かって飛ぶサクラは上機嫌だった。

「やっとだよ、フフン、

猫系の獣人に会えたらフッフッフ〜

後はクマだよね…

小さいクマが走り回っていたらウ〜痺れる」


鬼人族と獣人族の国境に差し掛かった時、

地上から騒がしい声が聞こえて来る、


サクラは止まって地上の様子を見ると、

山の中腹に位置する崖に小さな集落があり、

集落を囲んでいる柵は木を等間隔に立てている簡単な物、

その柵の隙間から矢と魔法攻撃を受けていた、


サクラはゆっくり降下して様子を伺っていると、

襲っている方はどう見ても盗賊、

集落の方は鍛え上げた元兵士の様に、

所作がただの一般人には見えなかった。


そこでサクラはある者に気が付き、

「あれ…どっかで見た事あるよね?」と呟いていると、


そこに見た目盗賊が、

「ボス、柵を斧で叩き切った方が早いっすよ」


「バカが、近寄れば剣で攻撃されるか、

魔法が飛んで来るぞ、

それより盾をしっかり立てて、

向こうの攻撃をよけろ」


そこにサクラが柵の上に降りて来て大声を上げる、

「あ〜あ〜ボスだぁ〜

あの町の名前なんだっけ?

ヒューマンを誘拐したボスだよ、

まじここまで逃げて来たんだ、

別に逃げなくてもあそこの領主捕まったけどね、アハハ」


サクラの存在に気が付いたボスは、

怪訝な顔でサクラを睨みつけて、

「なんだ?ヒューマンのガキか、

おいガキ、俺を知っている様な口ぶりだが、

ヒューマンを誘拐なんかして無いな、

お前の勘違いだ」



サクラは嫌らしい笑顔を向けて、

「さすが犯罪者、

本当の事は言わ無いよね、

でも、ボスの感は鋭かったと思うよ、

あのアクセサリーを装備すれば、

モンスターに襲われる心配無かったのに、

嫌な予感がするってアクセサリー置いて行ったじゃん、

あれ正解、

アクセサリーを装備していた領主と貴族達は、

アクセサリー取り上げられた途端、

禁断症状みたいになって、

まともに会話も出来なかったよ」


ボスはサクラを観察するように見つめて、

「どこでそんな話を聞いたか知ら無いが、

俺には覚えが無い話だな」


「別にすっとぼけても良いけど…

ボスの後ろにいる手下も見た事ある、

あんた路地裏でヒューマンの子供探してて、

突然、気絶した人だよね?

あれアタシが後頭部に膝蹴りしたから気絶したんだよ、

その後子供を保護して両親に会わせてあげた」


手下は慌てて前に出て来て、

「何だと、お前のせいだったのか?」


「そうそう、

貴族の家に閉じ込められていたヒューマン全員、

アタシが救助したよ、

フフ、手下は白状しちゃったね」


ボスはその手下の頭を拳で殴る、

殴られた手下は涙を流しながら、

「ボス、すいません」

と言いながら頭をさすっていた。


「まっ、嘘ついても全部見てたから、

バレバレだけど、

それより何で集落を襲っているのさ?」


ボスはサクラをバカにした様な顔で見て、

「ガキはバカだから嫌だ、

食い物と女目当てに決まってるだろ」


「へぇ〜自分達で食料調達し無いで奪うって事か…

まともに生きていけ無い可哀想な人達なんだ、

でも奪って集落を潰したら後が無いじゃん、

考え無しなんだよバカはそっちだ」


「何だとクソガキが…

子供には手を出さ無いと思って粋がってんじゃね〜ぞ、

子供殺すくらい簡単に出来るんだからな」


それまで黙って見ていた集落の屈強な男が、

「子供には手を出すな、

何かする様ならこちらも容赦無く行くぞ」


手下の1人が男に向かって、

「何を偉そうに、

ビビってそこから出て来れ無い弱虫野郎が」


サクラはゆっくり降りて行くと、

屈強な男が慌てて、

「お嬢ちゃん危ない」


サクラは振り返り、

「おじさんありがとう、大丈夫だから」


サクラはボスに向き直り、


「食料ならアタシがいっぱい持っている、

欲しいならあげるけど」


そう言ってアイテムボックスを開けて、

果物の乗ったリヤカーを出してボスの前に置く、


「お腹空いているんでしょ?

それ全部あげるよ、

食べれば気力や体力も回復するから」


ボスは果物を見て、

「見た事も無いリンゴだな、

他の果物もなんか怪しいんだが」


サクラはリンゴを取ってかじって見せる、

「何を疑っているのか知ら無いけど、

この通り美味しいリンゴだよ、

おじさん達も食べる?」


サクラはリンゴを持って屈強な男に渡す、

男はリンゴを受け取ってマジマジと眺めから、

一口かじると、

「なんだこのリンゴは…

こんな美味しいリンゴは初めて食べるぞ」


そう言って隣にいた男にリンゴを渡して、

「お前達も食べてみろ、

本当に体力が戻る」


リンゴをもらった男もリンゴを食べて驚いていた、


男達の反応を見ていたボス達も、

果物を食べ始める、

相当お腹が減っていたのか、

盗賊達は果物を夢中になって食べていた、


そこにサクラは、

「ここに来るまで誰も死なずに来れたの?」


果物を食べて気が緩んだボスは、

「ああ、3人モンスターにやられたが、

それでも被害は少なかった」


「へぇ〜大変だったね、

これで全員いるの?

足り無い様なら肉も出すけど」


「ああ、もっと出してくれ、

ここにいる仲間全員の腹がいっぱいになるくらい」


サクラはニヤリと笑ってから、

焼いてある肉とパンを取り出し、

盗賊達の前に置いてから後退り、

盗賊達を鉄格子で囲んだ、


盗賊達は食べるのに夢中で、

鉄格子が出て来た事にも気が付いていなかったが、


さすがのボスには気が付かれてしまい、

「なんだ…鉄格子に囲まれたぞ、

何が起こった?魔法なのか?」


サクラは大笑いをして、

「ア〜ハハハハ、

人に迷惑かけ無いなら良いかと思って、

あの時は放置したけど、

迷惑かけてるから鬼人族の王都に連行する」


「はぁ〜?何をバカな事を、

この人数を王都まで連れて行くだと?

そんな事出来るか!」


サクラは嫌らしい顔で笑いながら、

「心配するな連れて行けるから、

あっ、それと死刑にはなら無い様に言っておくよ、

その分畑で働けよ、ア〜ハハハハ」


盗賊とサクラのやり取りを見ていた集落の男達が、

何かをヒソヒソと話してから、

1人の男が走り去る、


サクラは集落の男達に、

「そっちも食料いるでしょう?

今分けるから待ってて」


サクラは太郎達を召喚して、

食料を村の中に運ばせたが、

リヤカーを軽々と持ち上げ、

村の柵を飛び越える太郎達見て、

集落の人達は唖然としていたが、


久しぶりに見たパンや肉に喜んでもいた、


「お嬢ちゃん、こんなにたくさん良いのかい?」


「勿論だよ、まだまだたくさん有るから、

遠慮し無いでね」


そこにさっき走って行った男が老人を連れて戻って来て、

サクラを指差し何かを言っている、


老人は頷いてからサクラに向かって、

「お嬢ちゃん、ちょっと話を聞かせてくれないかい?」


サクラは老人を見つめて首を傾げてから、

「話?何でも聞いてって言うか…

おじいちゃん、どっかで見た事がある様な気がする」


「そうか、私を見た事があるか…

それよりも聞かせて欲しいんだが、

その盗賊達を鬼人族の王都に連行すると言っていたそうだが、

鬼人族の王都は今どんな状態か知っているのかい?」


「今の王都は平和だよ、

王が酷いやつで、

国民をアクセサリーの供物にしようとしてたから、

捕まえて別の町で反省生活を送らせている、

次の王を早く決めたいんだけど、

王の身内が見つから無いから、

これから探しに行く予定」


「では、ここに来たのは王の親族を探しに来たのかい?」


サクラは顔の前で手のひらをブンブン振って、

「イヤイヤ〜違うんだ、

獣人族に用があってここに来た、

今王都は何とかなっているから、

探すのはもう少し先になるかな」


老人はホッとした様な顔になった所を、

サクラは見逃さなかった、

「おじいちゃん、今ホッとしたね?

おじいちゃんの顔どこかで見た様な…」


サクラは腕を組んで目を閉じ記憶を辿り、

「ああ、そうかあの酷い王に似てるんだ」


老人は慌てて、

「あ…何の事か」


サクラは手をポンと叩いて、

「おかしいと思ったんだ、

ここにいる男の人達、

所作もそうだけどただの一般人には見え無い、

鍛えられた兵士みたいだったから、

そうか良かったよ国から逃げられて、

残っていたら何をされたか」


そこに男が、

「お嬢ちゃん、何かを勘違いしている様だが、

このお方は王族とは関係無い」


サクラは男の言葉に大きく頷いて、

「うん、うん、いいよ、

前の王様を見つけても、

本人の意思を尊重するって決めていたから、

でもさ、こんな所で不自由な生活する事は無いと思うよ、

兵士だった皆さんも家族に会いたいでしょう?」


男達は口を一文字に結んで俯く、

男達の様子を見ていた老人が、

申し訳なさそうな表情になり、


「お嬢ちゃん、

王が捕まったって言っていたな、

王都の事をもっと詳しく教えてくれ無いか?

誰が王の代わりをしている?」


「詳しくか…

元々捕まった王は国の仕事なんかして無かった、

宰相や側近達に丸投げで、

好き勝手やっていたから、

王がいなくても国は回っているけど、

国民を安心させる為に、

期間限定の王の代わりを星神にして、

星神の指示でこの太郎君達が宰相達の手伝いをしている、

簡単に言うとこんな所かな」


老人と男達はサクラから一歩引いて、

「いや、お嬢ちゃん星神様って、

話が大き過ぎる、嘘はいけ無いよ」


サクラは首を左右に振ってから、

「嘘なんか付いて無いし、

証明しましょうかね」


サクラは拠点へのポータルを開いて声をかける、

「太郎君、星神連れて来て」


暫くすると太郎に両脇を抱えられた星神が現れて、

星神の姿を見た全員が跪いてしまう、

そんな姿を見た星神が苦笑しながら、


「えっと〜鬼人族のみなさん、

膝をつくのはやめて顔を見せて下さい、

サクラさん、獣人族の国に行ったのでは?

この方達は鬼人族の方ですよね?」


「ここは鬼人族と獣人族の国境だよ、

山の中腹の崖に鬼人族が集落作ってた、

今の王都は星神が総ているって説明したら、

嘘を付くなって言われたもんで、

星神に来てもらいました、

多分そこの老人は前の王様だよ、

ここまで逃げて来れたんだ」


「え〜見つかったのですか?

では鬼人族の方達も一安心ですね」


サクラと星神が顔を見合わせて笑っていると老人が、


「星神様、お待ち下さい、

私はもう王なのでは無いのです、

国民を見捨てた王などこの世にいない方がいい、

どうか私に会った事は内密にして頂け無いでしょうか?」


星神は困った顔で、

「それは構いませんが…

国の皆さんは王族の安否を心配されていましたよ、

サクラさん、どうすれば良いですか?」


「王都の人達は王が逃げたなんて思って無いよ、

あのダメ王に王族全員殺されたと思っている、

本人は殺して無い様な事言ってたから、

どこかで生きていて欲しいと思ってたんだ、

王都に戻るのが嫌なら戻らなくてもいいよ、

でも一緒について来てくれた兵士達には、

家族に会わせてあげたいな」


その場が重たい空気になった。

サクラは小さくため息をついて、


「星神ありがとう、拠点に戻って、

捕まえた盗賊を王都に連れて行くから、

やる事いっぱいだからさ、

おじいちゃん達も話し合って先の事は決めれば良い」


サクラは星神に軽く手を振ってからポータルを閉じて、


今度は鬼人族の王都のポータルを開く、

開いた場所は城の扉の前で、

「太郎君いますか?」


門番をしていた兵士が駆け寄って来て、

「あっ、マスターさん、

今太郎を呼んで来ます」


開いたポータルの向こうは平和そのもので、

人々の笑い声も聞こえて来た、


そんな声に耳を傾けていた男達は、

口を固く閉ざして俯いていた。


サクラは男達を哀れに思ったのか、

「ちょっと町の様子も見てみる?」


そう問いかけてからポータルの場所を、

城下町が良く見える様に浮かせて高い場所に移し、


「この場所からだと、

誰にも気付かれ無いから覗いて見なよ、

みんな楽しそうにしているから」


サクラに言われて、

男達はポータルから町の様子を見る、

城下町の人々は食料も充実した為、

血色も良く楽しそうに会話をしたり、

太郎が運んで来た食料を楽しそうに配り、

町全体の雰囲気が前とは全然違って平和そのもにだった。


覗いてた男達と老人は肩を震わせ、

何かを耐えている様にも見えた、


サクラはそんな男達を横目に見て、

盗賊達を運びやすい様に、

盗賊達を囲っていた鉄格子に、

床をつけて牢屋の様に変形させてタイヤも付ける、


盗賊達は形を変えて行く鉄格子に怯えて、

「おい、おい、クソガキ、

俺達をどうするつもりだ!」


「うるさいなぁ〜、

死刑とかにはなら無いって言ってるじゃん、

罪の分だけ働け」


そこに忍者太郎がジャンプしてポータルにしがみ付き、

「マスター、ポータルの場所が悪い」


「あ〜ごめん、

今地面まで動かすから待って」


ポータルの場所が戻り、

忍者太郎達が入って来て、


「この盗賊を連れて行けばいい?」


「うん、畑仕事でもさせて、

監視するのが大変なら引き取るけど」


「大丈夫、兵士もたくさんいるから、

それと、そちらの人達はどうする?」


町の雰囲気が変わり過ぎて、

放心状態の男達を見つめるサクラは、

「そうだ、宰相連れて来てくれ無い?」


「御意、マスター」と言って太郎が走り去り、

他の太郎達は盗賊達を王都へと運んで行った。


太郎に担がれた宰相が青い顔でやって来て、

サクラの前に立たされる、

「あっ、マスターさん…おえぇ〜」


宰相はそう言いながら口を押さえ、

サクラの横にいる男達に気が付き、


目を見開いて老人に駆け寄って、

「陛下ご無事だったのですね、良かった…」


そう言いながら膝が崩れて号泣し始めた。


老人はあたふたしながら、

「宰相…私をそんな風に呼ば無いでくれ、

私は民を見捨て逃げ出したんだ」


宰相は大きく首を左右に振って、

「ご無事で本当に良かった、

ビヨランス様が何やら良からぬ事を企んでいると、

耳に入って来た時にはもう遅かった、

ビヨランス様の支配下になっていました、

王族の姿も消えて、

ビヨランス様が全て消し去ったと噂になり、

私は…気が付かなかった自分を呪いました」


話終わると宰相はまた泣き崩れる、


老人は宰相の背中を摩りながら、

「私の愚息のせいで、

苦労をかけて申し訳なかった、

私の家族は全員無事だ、

それも一緒に来てくれた兵士達のお陰なのだ、

王都が平和になったのなら、

兵士達を城に戻し家族に会わせてやってくれ」


宰相は涙でグチャグチャな顔を上げて、

「それは勿論です、

陛下もご家族と一緒に城にお戻り下さい、

国民も喜ぶでしょう」


老人は肩を落として、

「それは出来無い…

皆に合わせる顔が無い…申し訳なさ過ぎる」


宰相は老人の両肩を掴むと、

「何を仰るのですか?

陛下は何も悪くは無いのです、

もし城に残っていたら今頃どうなっていたか」


不毛なやり取りを見ていたサクラが、

「ちょっと良いかな?」


宰相と老人がサクラに向き直り、

「お嬢ちゃん何かな?」


「まず、兵士を戻すのは賛成、

おじいちゃんが城に戻るのも賛成、

国民に合わせる顔が無いって気持ちは分かるよ、

だからこそ、

これから国民の為に何が出来るか考えて、

行動を起こす事が国民への謝罪になるのでは?

逃げて後悔してるなら、

もう逃げるのをやめて向き合った方がいい、

玉座に座るかは国民の為に何かをしてから、

国民と一緒に考えれば良いでしょ、

いつまでも星神の名前で太郎達も貸せ無い」


老人は難しい顔になり、

宰相は驚愕の表情になって、

「ちょっちょっとお待ちを、

太郎達が居なくなるのは困ります、

王都に住む者全てが太郎達を頼りにしています、

彼らが居なくなったらどうなるか…」


サクラは両手を広げて、

「やれやれだよ、

太郎君のレンタルは期間限定って言ったはず、

今直ぐに返せとは言わ無いけど、

ある町では太郎君が優秀過ぎて、

領主の影が薄くなって来ていると聞いて、

これは不味いと思った訳よ、

太郎君に依存するなら直ぐに戻す、

自分達の力でちゃんと運営して」


宰相は口をパクパクさせながら、

「あっ、依存なんて無いです…、

出来れば落ち着くまでは…」


「うん、分かってる、

でっ、おじいちゃん達はどうする?

城に戻った方が食料も安定してるし、

モンスターに襲われる心配も無いから、

取り敢えず帰った方が良いと思う、

王族って名乗らなくても良いじゃん」


老人は顔を上げてサクラを見つめ、

「お嬢ちゃんの言う通りだな、

私は逃げてばかりだ…国民の為に何が出来るか、

これから考えて行くとしよう、

お嬢ちゃんありがとう」


周りにいた男達もサクラに頭を下げていた。


「では早速このポータルから城に移って行けば良いけど、

人目の無い他の場所にポータルを移した方が良いか?

何処が良い?」


宰相が、

「では謁見の間に移して下さい、

謁見の間から陛下の部屋まで秘密の通路があります」


サクラは頷いて、

「ポータル移すから、

集落の皆さんは他の人達にも声もかけて、

持って帰る荷物も忘れ無い様に、

急がなくて良いから」


サクラはポータルを謁見の間に移して、

ボォ〜っと獣人族の森を眺めていた、

集落の男達が子供や女性達を、

ポータルの中に案内している姿は、

何処となく楽しそうに見えた。


全ての移動が済んで老人がサクラに、

「お嬢ちゃん、本当にありがとう、

これで兵士達も家族の元に帰す事が出来る、

こんな老体にも出来る事を探して民の為に働こう、

お嬢ちゃんにはまた会えるのだろうか?」


サクラは「クスッ」と笑って、

「会いたくなったら太郎君に言って、

アタシも様子を見に行くから、

おじいちゃんも元気に過ごしてね」


そう言ってサクラはゆっくりとポータルを閉めていった、

残された老人達は一斉に首を傾げて、

老人が宰相に尋ねる、

「宰相、あのお嬢ちゃんは何者で、

あのポータルってなんだ?

魔法なのは分かるが…、

空から飛んで来た…突然鉄格子を出し、

簡単にあんな数の盗賊を確保し」


老人の顔が青くなり、

「宰相、何が起きたか理解が難しい」


宰相が渇いた笑いをして、

「ハハハ…私も何も分かりません、

突然やって来て全ての病人を癒やし、

ビヨランス様を捕まえて、

凄い量の食料を提供し、

見返りは求めず今も彼女が召喚した、

優秀な太郎達が王都で働いて、

私もちゃんと理解出来てません、アハハ」


謁見の間には渇いた笑いが響いていた。





読んで頂きありがとうございました(゜∀゜)/

毎日暑い日が続いてますが、

皆さん心身共にご自愛ください。

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