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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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38/49

休憩出来ない オタク女子

拠点で休憩中に起きた出来事

シャルーンに酷い目にあった元兵士達の、

国を出たいと言う希望に、


サクラが拠点に移住を提案したが、

場所がホーリーマウントと聞いて、


尻込みをしてしまった元兵士達、

考える時間が欲しいと言う事で、

サクラは1人ヒューマンの城を後にした。


拠点に戻って久々の休憩をしようと、

テラスに座っていると太郎がやって来て、


「マスター、エルフの王都にいる太郎が、

マスターが忙しく無いようなら、

相談したい事があると言っている」


「忙しく無いようなら?

そこまで気を使うようになったんだ、

太郎君達って…自動学習A Iみたいに優秀だね、

エルフの王都かぁ〜どうせあの変なナルシーの事だよね…

話聞いてみるよ」


サクラはエルフの王都にいる忍者太郎に念話を送る、

「太郎君、何か相談が有るって聞いたんだけど…何かな?」


「変な王がキャンピングリヤカーが欲しいと、

それに乗ってマスターの拠点に行きたいとも言ってる」


「へぇ〜、

拠点に来る目的は何だって?」


「ただの興味だと思う、

何度も無視をしているが、

しつこいあの男」


サクラはため息ついて、

「ダンジョン調査したいから今は無理だな、

あまり太郎君に迷惑かけるなら、

返してもらうって伝えて」


「御意、マスター」


(あのナルシー何がしたいんだ?

今度バルのおじいちゃんに聞いてみるか)


そこに料理太郎がアイスコーヒーを持って来て、

「マスター、ここにいるの久しぶり、

ゆっくり休むといい」


「アタシも休憩したいけど、

あっちから来るババアは、

絶対アタシに向かってるよね…」


エルフの長老タタンがやって来ていきなり、

「小娘、魚が食べたい」


サクラは頬杖をついて気だるそうに、

「食べれば良いじゃん」


タタンは目を細めて、

「食事の事は全て小娘の責任だろ?」


「はぁ〜?

食事は毎日太郎君が用意しているでしょ?

魚が食べたければ、

川か湖で釣って来て、

自分で調理すれば良いのでは?」


タタンは首を左右に振って、

「そんな物食べれるか、

あの変な魚が落とす…なんだ…

そう、ヒモノってやつが食べたい、

あんな美味しい魚は初めてだった」


「ババアは我儘、

そんな個人の要求は聞かない、

太郎君が毎日作ってくれてるの食べて、

それが嫌なら自分で作りな」


そこにタタンの息子が走って来て、

「母さん、本当に言いに来たのか…

はぁ、はぁ、マスターすいません、

ここに来てから食の贅沢を覚えちゃって」


そこに料理太郎が、

「ババア、昨日の夜はアジの干物だったろ、

次に出るまで待ってろ、我儘はいけない」


そこに息子が興奮しながら、

「そうそう、料理太郎、

今日のお昼のラーメンとやらは美味かった、

あんな美味しい物がこの世の中にあるなんて、

いつも美味しい食事をありがとな」


太郎は嬉しそうに笑って、

「マスターの好物は全部作る、

今日は鶏ガラだったが、

いずれ豚骨ラーメンも作る、

それでマスターにお願いがある」


「お願い?良いよなに?」


「キッチンリヤカーが欲しい」


「キッチンリヤカー?何で?」


太郎は腕を前で組んで、

「キッチンリヤカーでラーメンを作る、

そうすれば麓の鬼人の町や、

更生施設にもラーメンが届けられる」


サクラは驚いて、

「えっ?麓の町の食事も用意してるって事?」


太郎は手を左右に振って、

「鬼人の町の人達は自分で調理してる、

たまには拠点の味も食べさせてあげたい」


「太郎君…優しいね」


タタンの息子も頷きながら、

「太郎達は、口は悪いけど、

本当に優しいんだ、

それで年寄り達が我儘を言うようになって、

俺達も注意するから、

これからもよろしくな太郎、

じゃあ、母さんは帰るぞ」


「まだ話はあるんだ、離せ」


タタンは腕を息子に掴まれて帰って行った。


それと入れ替わるようにノル達がやって来て、

「マスター、やっと捕まえた、

お願いがあるんだけど」


サクラは額に手を当てて「なに?」と尋ねる、


ジルが手を広げて大袈裟に、

「そんな、面倒くさそうにしないで下さいよ、

子供の安全に関わる話なんだから」


ノルは苦笑いをしながら、

「そこまで大袈裟な話じゃ無いんだけど…

マスターがボールが弾みやすいように、

地面を固めてくれたでしょ、

そこでバスケやってると、

子供達もボール遊びをしに来るんです、

俺達は良いんだけど、

体がぶつかったら子供が危ないと思って、

大人と子供で別れて遊べる場所が欲しいかなぁ〜って」


サクラは頬杖をつきながら、

ノルの顔を見上げて、

「何で最後に可愛い子ぶってるの?笑える、

そうだな、怪我すると危ないから、

体育館を大人用と子供用で建てるか、

雨が降っても遊べるし、

まぁ〜見た目は犬小屋になっちゃうけど」


ノル達は喜んでいたが、

「マスター、体育館ってなんだ?」


「運動する為の建物だよ、

後で建てるから楽しみにしてなよ、

その代わり…太郎君達の手伝いはお忘れ無く」


「そんな事か、任せろよ、

いつもやってる事だしな」

エバンが手を振りながら答えていた、


太郎が頷いて、

「そうだったな、

いつも文句言いながら手伝っているな、

これから夕食の仕込みを手伝え、

マスター、キッチンリヤカーもお願い、

じゃあ、エバン行くぞ、

ノル達も来い」


エバン達は固まった笑顔を、

太郎に向けてキッチンに向かって行った。


サクラはその光景を「フンッ」と鼻で笑いながら、

太郎が入れたコーヒーを飲んでいると、

海の精霊王がやって来て、


「サクラ、今日はいるんだな、

ちょっと相談があるんだ」


サクラは海の精霊王メールを見つめながら、

コーヒーをゴクゴク飲み干して、

「相談か…何の相談かな?」


「あの海水プールをもっと大きくして欲しい、

それとサクラは空間魔法使えるだろ?

あのポータルってやつだ、

それをそこのプールと海をポータルで繋げれば、

循環出来て綺麗な海水が入って来る、

だからポータルで繋げてくれ」


サクラは黙ってメールを見つめていると、

メールは口を一文字にして黙っていた。


サクラは軽くため息を吐いて、

「はぁ〜、それって…相談じゃ無く、

お願い事って言わない?」


「確かにそうとも言う」


「簡単に言ってくれちゃってるけどさ、

アタシが海に行かないと、

海側のポータルは開けられないし、

やばいやつ入って来たら困るんですけど」


「そこは、ほら、

アミとか言うやつで閉じれば、

海水は入って来るが、

やばいのは入れ無い」


「網じゃ破られちゃうね、

鉄格子みたいな丈夫なやつじゃ無いとね」


「じゃあそうしろ」


「前から思ってたんだけど…

精霊王達って何で上から目線なの?

それって普通頭下げる案件では?

それに他に何か理由もありそうなんだが…」


メールは目を泳がせながら、

「そんな事は無いぞ、

プールが大きくなれば、

サクラの好きな動物も住めるだろ」


サクラは目を細めて、

「そう来たか…

それをするには氷がある場所も欲しいな、

ほらペンギンとかシロクマとか、

どっちにしろ直ぐに海には行けないから、

プール広げる所までだね」


メールは強気な態度で、

「何の根拠も無く俺が頼んでいると思っているのか?

サクラ、お前、音速で飛べる様になったんだろう?」


「はぁ〜?そこまで早く無いわ、

太郎君が言ってたの?

太郎君が言ってたなら音速に挑戦しているだよ、

今はそんな暇無いからね、

今度はダンジョン行くんだから」


突然メールが膝をついて、

「お願いだ〜海まで行ってくれ〜

急いで保護したい魚人の夫婦がいるんだ〜」


サクラはいきなり立ち上がり、

「魚人だって?

どんな姿なのさ?

アタシは人魚の姿は信じて無いから、

上半分の体が人なんてあり得ないと思っている」


そこにササっと、

地球の人魚の絵を描いてメールに見せて、


「サクラ、絵は上手いな、

でも魚人はこんなんじゃ無い、

肺呼吸も出来る…なんて言えばいいか…

カエル?トカゲ?」


「どっちも肺呼吸じゃ無かった?」


メールは「グヌヌ」と唸ってから、

「まっ人の形をした何かだと思ってくれ、

群れから外れた夫婦が海で困っていて、

奥さんが妊娠中で群れまで戻るのは危ないんだ、

子供が産まれて動けるようになったら、

群れに戻るからそれまでここで保護して欲しい」


「妊娠中って…卵を産むの?

卵ならいくつ産むんだ?

カエルって言ったら結構な数産むよね?」


「興味持ってもらって良かったが、

残念な事に卵では無い、

それで協力してくれるのか?」


「まぁ〜命が関わっているからね、

そのご本人達はここに来るのは承諾してるの?」


「それは説明してある、

是非ともここに呼んで欲しいと言っていた」


「はぁ〜分かったよ、

今から海までひとっ飛びして来るよ、

何か住まいとしての準備は何をすれば良い?」


「水中に家を建てて貰えればいい」


サクラは目を大きく見開いてメールを見て、

「パードゥン?」


メールは首を傾げ、

「ぱーどぅん…ってなんだ?」


サクラは両手をテーブルについて脱力していると、

能天気な星神がやって来て、


「おや、

サクラさんこんな時間にいるなんて珍しい、

今日はお出掛けしないで休憩ですか?」


サクラは能天気な星神を見ながら、

「そうなんだけど…

ここに居たせいで忙しくなっちゃった所だよ、

水中の家って全然分からないから、

オッサンが考えてね、

そうだ、星神に聞きたい事があったんだ、

みんなが言ってる神話って星神が書いたの?」


星神は首を傾げて、

「神話って何ですか?」


サクラは(ああ、やっぱり違ったか…)


「いや、いいや何でも無い、

これ以上相談という名の、

お願い事されると困るから、

出掛けて来る」


すると走ってこっちに向かって来るクレアが、

「お〜い!

サクラいたんじゃ無いか〜

ここにいる時はちゃんと言え」


サクラ再び脱力して、

「オッサン…今度はなに?」


「この前、保護したい馬達の小屋を建てろ、

直ぐ寒くなるからな」


サクラはテーブルに額を当て、

「建てろ…か…

オッサンが建てても良いんだけど」


「何を言ってる、

俺が建てられる訳無いだろ、

時間もかかっちゃうしな」


「野生に戻したつもりだったんだけど、

馬小屋とか建てたら束縛されるみたいで嫌じゃ無いかな?」


「帰る小屋があるだけだ、

他は自由なんだから大丈夫」


「他の世話はオッサンがやってくれるの?

馬って蹄のケアーとか必要じゃ無かった?」


「ああ、それは任せろ、

ただ、手伝いが欲しいから、

飼育太郎を増やしてくれ」


サクラは顔を上げて、

「へいへい、建てさせてもらいます〜」


そう返事をしながら、

サクラは飼育小屋の方に飛んで行ってしまう、


メールが慌てて走り出して、

「サクラ〜海の事忘れて無いだろうな」


クレアも走り出し、

「サクラ〜馬の数、分かっているのか?」


サクラは犬小屋タイプの馬小屋を建てていると、

馬達も集まって来た。


治療していた時は気が付かなかったが、

この星の馬は地球のゾウより大きそうだった。


「ぎょ〜こんなに大きかったのか…

そりゃそうか、兵士の身長が3メートル位あったか?

う、ま、か?馬を召喚出来るって事だよね?」


到着したクレアが小屋の中に入って行き、

1人でブツブツと何か言っていた。


メールもやって来て、

「はぁ〜はぁ〜、サクラ、

海の事忘れていないだろうな?」


サクラはメールをチラッと見て、

「今大事なイメージをしているから、

ちょっと待っててよ」


サクラは目を閉じて、

「ポップな可愛い馬、

大きさはポニー位かな、ムフフ」


そこに召喚されたのは、

ゲームに登場するような可愛い顔の、

白の馬と茶色の馬が2頭現れた。


サクラは両手を上げて、

ピョンピョン跳ねながら、

「キャ〜可愛い〜

馬が召喚できた〜」


馬も嬉しそうに一緒にピョンピョン跳ねて回っていた、

サクラの騒ぎに気がついたクレアが小屋から出て来て、

馬達を見て固まる、


メールはクレアの姿を見て「あ〜あ」と声を出してから、

「サクラ、

こんな事ばかりしていると、

いつかクレアがおかしくなってしまうぞ」


「おかしくなる?

だったらここから出ていけば良い」


クレアが慌てて、

「メール、変な事を言うな、

俺は変になんか…ならない、

ただ、何故こんなに可愛らしい動物をイメージ出来る?

建物や乗り物は変なのに…

ウマちゃん〜可愛いねぇ〜こっちおいで」


サクラは「プッ」と吹き出してから、

「ただの変態オヤジじゃん」

馬がサクラを顔を眺めてからクレアを見て、

「マスター、このオッサンが変態なの?」


「さすが、アタシが召喚したウマちゃん口が悪い、

そうだよ〜こっちおいで〜とか気持ち悪いよね、

変態だけど優しくしてあげて、

嫌な事されたらアタシに言うんだよ」


クレアはサクラの言葉も耳に入っていないらしく、

血走った目で馬達を見つめていた、

メールも馬の頭を撫でながら、

「可愛いな、

もう少し大きな馬なら、

サクラが乗れるんじゃ無いか?」


「えっ?アタシが乗れる馬?

……あっ、夢の馬が2種類いた、

合体させたら最高じゃん」


サクラは目を閉じて、

「馬と言えば…ユニコーンとペガサスだよね、

ツノがあって羽のがある白い馬」


そこに現れたのは純白の羽とツノのある美しい馬が現れた。

クレアは体を震わせながら、

「サクラ…なんて言うものを召喚してしまったんだ、

俺はこれからどうすれば良い?」


ユニペガは羽を広げて飛び上がり、

ゆっくりと円を描くように飛んでいたが、

メールが呆れたように、


「サクラ…お前ふざけているだろ、

俺は乗れる馬と言ったんだ、

これは手乗り馬じゃ無いか、

小さ過ぎる」


サクラはメールを「キッ」と睨んで、

「アタシは飛べるし、

ウマちゃんの背中に乗るなんて出来ない」


ユニペガはサクラの肩に乗って、

「ヒヒーン」と小さく鳴く、

「マスター、優しい」

そう言ってサクラに頬ずりをする、


そんなやり取りをしていると、

大きな音がして、

音の方を見るとクレアがうつ伏せに倒れていた。


サクラは大笑いして、

メールは呆れた顔で倒れたクレアを見ていた、


そこに飼育太郎達がやって来て、

「オッサンまた倒れている、

あっちに連れて行くぞ」


「ちょっと太郎君達、

またってどうゆう事?」


「このオッサン、

動物達が可愛い仕草したり、

可愛い事言ったりしてると、

白目むいて気を失うんだ、

手がかかるオッサンだ」


そう言いながらクレアを運んで行く、


飼育太郎達がオッサンの世話までしていた事を知り、

何も言わずに飼育太郎の人数を増やすサクラだった。









いつも読んで頂きありがとうございます( ^ω^ )/

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