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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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31/37

プールの様な海と オタク女子

ちょっと箸休めの様なお話、


サクラがエルフの王都から戻って直ぐに、

料理太郎達にキッチン食堂に連れて行かれ、

夕食を食べるように促され、

黙々と食べているとサクラがふとっ太郎に、


「料理太郎って今何人いる?」


「10人です」


「いつの間に10人に増やした?

忙し過ぎて記憶が無い」


太郎はサクラをじっと見つめると、

「マスター、10人じゃ足りない」


「えっ?何で?」


「マスターの前の世界で食べてた物を、

全部作りたい、

それと、最近エルフの年寄り3人が、

酒を飲ませろとうるさい」


「はぁ〜?酒?

ノルの村では今まではどうしてたんだ?」


「村でブドウを使って作ってたらしい」


「じゃあ作れば良いのにね」


太郎は頷いて、

「そうですが、

米が手に入ったら酒も作ってみたい、

料理に使う、

オヤジが動画見ていたから作れる」


サクラは食事をしながら、

(オヤジ…ろくな影響を与えて無いな)


「別に太郎君達がやりたいなら良いけど」


太郎達は嬉しそうに、

「じゃあマスター、

仲間を20増やして欲しい」


「そんなに?」


「お酒やワイン、ビール、

お酢も色々作ってみたい、

料理の幅を広げたい、

あと他にもピーちゃん達にお願いして、

鶏ガラや豚骨も取れる様にして欲しい、

カツオも召喚すればカツオブシが手に入る」


サクラは呆れた顔で太郎達を見て、

「太郎君達はどこに向かってんの?」


「さっきも言った、

マスターの前の世界の食べ物を全てを用意したい」


「もしかして…全部アタシのため?」


太郎達は頷く、

サクラは感動して、

「太郎君…

そこまでアタシの事を考えてくれてたなんて…」


「当たり前、

ここにはオヤジもママさんも居ない、

我らが代わりにマスターを育てる」


「はい?」


「オヤジとママさんがいつも言ってた、

マスターがなかなか大人にならないと、

だから大人になるまで我らがマスターを育てる」


サクラは思い出した、

サクラがゲームや漫画、アニメを見て、

下品な笑いをしていると、

必ず両親に言われてた言葉、

「いつになったら大人になる?」と言っていた、

太郎達からしたらサクラが大人になって無いと受け取り、

まだ子供だから育てる決心をしている様だ、


サクラは口を開けて太郎達を見つめ、

「えっ? 

あの〜 はっ?

あれ〜なんて説明する…」


サクラは太郎達に説明するのが面倒になり、

「いや〜ご苦労かけます、

これからも宜しく、バブゥ〜」と言って、

料理太郎を20人召喚した。


サクラは空を見上げて思う、

(大人の条件って何だろう?

太郎君、ごめん…多分アタシは一生このままだよ)


嬉しいやら、情け無いやら、

複雑な気持ちで食事をしている所に、

海の精霊王メールとアジが帰って来て、


「サクラ、持って来たぞ、

アジちゃんの持ってるアイテムボックスに入ってる、

サクラ…オマエ…なんて者を召喚した」


「何の事?」


メールは顔を赤らめて、

アジがどんなに素晴らしい存在かを語り出す、

メールが語ってる間にアジがせっせと、

貝とカニ、エビなどを全て出してサクラに見せる、


サクラは目を輝かせて、

ホタテとカニ、伊勢海老、などを召喚して、

アジと手を取り合って喜んでいた、


サクラが召喚したカニ達は、

絵本に出て来そうな可愛い姿をしていた、


そこにメールが、

「サクラ、俺の話を聞いていたか?、

それと…それは何だ?

見た事の無いカニや貝じゃ無いか」


サクラはメールをチラ見して、

「聞いてたよ、

オッサンが言ってた事はアタシも知ってるよ、

アタシの家族は最高だからね」


そう返事をしながら草原の奥に向かうと、

カニや貝達もサクラに続く、


サクラは周りを見渡してから、

地面に向かって声をかける、

「幅100メートル奥行き200メートル、

深さ2メートルの穴を作ってくれる?」


サクラがお願いすると、

地面い生えてた草達が移動をして、

サクラの願い通りの穴を作り出す、


そこへ星神がやって来て、

「サクラさんまた可愛いらしい方と一緒にいるのですね」


「可愛いだけじゃない、

美味しいも加わる存在じゃ〜」


「えっ?サクラさんこの子達を食べるのですか?」


サクラは笑いながら手を左右に振って、

「違う、違う、この子達も召喚した子、

カニちゃん、タラバガニの足出して〜」


カニはピョンピョン跳ねてクルッと回ると、

葉っぱに包まれた物を落とす、

サクラは嬉しそうに拾って、

太郎君に渡す、


「星神、後で一緒に食べよう」


星神は嬉しそうに頷いてから、

「所でこの穴は何ですか?

また勝手に大地が変化した様に見えたのですが」


「最近分かったんだ、

木がお願いを聞いてくれるなら、

大地もお願いを聞いてくれるかと思ってやってみたら、

動いてくれた、星神が言った通り、

ここはアタシの好きな様に出来る」


星神は不思議そうにサクラを見て、

「確かに言いましたけど、

ここまで自然が協力的になるとは…不思議です、

それでこの大きな穴は何に使うのですか?」


「この穴に海水を入れて、

海系の生き物の住まいにする」


サクラは穴を見て回って、

「やっぱり土の壁じゃ崩れるよね?」


いつの間にかカニを抱いていたメールが、

「そうだな、

周りを岩に変えてもらって、

下だけ砂地にしてもらえばいいだろ」


なんでも無い様に語るメール、


サクラは首を傾げながらメールを見て、

「そんな…都合良く変えてくれる訳無いでしょ」


メールは呆れた顔で、

「オマエは鋭そうでアホなんだな、

この穴を作ってもらっただけでも、

おかしいと思わないのか?」


「えっ?木を動かすように、

地面が動いてくれただけでしょ?

素材まで変わったら…笑えるんですけど」


星神もカニを抱いて、

「やってみれば分かるのでは?

私はサクラさんの事は、

もう何でも出来ちゃう子と認識してます」


サクラは怪訝な顔で穴に向かって行き、

「あの〜3面を海の岩場の様にしてもらって、

地面を白い砂に変え、

1面を砂浜にしてもらえますか?」


サクラがお願いした途端、

穴が岩で囲まれ、

一方向は緩やかな砂浜に変わる、


お願い通りの変化に、

1番驚いていたのはサクラだった、

「え〜誰がやってくれたのか分からないけど、

ありがと〜これで海系の子達の住まいが出来たよ」


誰ともなく大きな声で感謝を叫んでいた。


勿論一緒に居たメールも星神も驚いていたが、

メールには少し思う事があり、

心では凄く喜んでいたのだ、


「星神様、サクラを読んで頂き感謝します」


「メール、改って何を言っているのです」


メールはカニを見つながら、

「実はまだ報告していなかったのですが、

海のモンスターも巨大化してまして、

海の住人達も大変な生活を送っています。

この前ノルが言ってた魚が小さいと言う話、

多分、モンスターが魚達を乱獲してるせいで、

大きくなる前に食べられているんだと思います」


星神は驚いて、

「メール、あの時貴方は、

私が尋ねても何も答えなかった、

何故ですか?」


「海はギガントに対して戦える者が多くいます、

地上では大変そうだったので、

まだご相談の時期では無いと思いまして」


星神は悲しそうに、

「私が不甲斐ないばかりに…

皆には苦労をかけます、

でも何故、今海の状況を話したのですか?」


メールは「クスッ」と笑ってから、

「サクラを見ていたら、

黙っているのも変だと思ったのと、

いざとなったら海に住む者も、

ここに避難出来ると確信したので、

ここに海を作りたいと言われた時は、

絶対に無理だと思っていたんですが…アハハ、

作っちゃいましたな」


そんな話をしていた事も知らずに、

サクラはアジに海水を入れる様に頼むと、

アジは持っていたアイテムボックスの口を穴に向けると、

海水が流れ出て、みるみる内に穴いっぱいになった。


サクラは人工海を見ながら、

「ムフフ、これで海の幸もゲットだな、

他に何がいる?カツオ、マグロ、サーモンとか?

大きい魚だともう少し大きくした方がいいか?」


そこにメールが、

「何でそんなに種類が必要?」


「だって食べたい魚も色々いるし」


メールは首を傾げて、

「このカニは名前は何だ?

実際にいるカニなのか?」


「いや、アタシが考えたカニ、

タラバや毛蟹、色々なカニ肉を出す様に設定した」


「じゃあ、アジちゃんが、

マグロやサーモンの肉を出せるように、

設定すれば良いのでは?」


サクラは目と口をこれでもかと開いて、

「そうじゃん、そうだよ、

何で気が付かなかった?

じゃあ設定次第でブタが牛の肉も出せたのか?」


メールは肩をすくめて、

「さ〜俺は分からん、

サクラの魔法はイメージで何でもいけそうだが、

サクラが言っていた、

一度出会わないと召喚出来ないのは確か、

だが召喚した者が何を落とすかはサクラ次第なのかもな」


サクラは唖然として、

「ダァ〜解明出来たと思っていたのに〜

結構複雑な仕様じゃん、

なんか今まで何か損してたかも…」


星神が笑顔で、

「サクラさんがここに来てから、

たいした時間も経っていません、

それなのにたくさんの人を助けて来ました、

素晴らしい事です」


論点が違う話を嬉しそうに話す星神、

(この人、天然の坊ちゃん気質だよな)


サクラもニコニコしながら、

「治癒関係は、

問題無く出来てたみたいだから良かったよ、

でも、まだ解明されて無い事が多そう、

スキルの種類が多すぎなんだ!」


そこにやって来た料理太郎が、

「マスターカニいつ焼く?

それと、今の話だけど、

まだスキルが増え続けている…ぽい」


「はぁ〜?

何で増える理由が無いじゃん」


「地球でオヤジとママさんの検索が影響してるかも」


「えっ?それアタシと関係無いよね?

何で親の検索がまだ関係するの?」


星神がニコニコ笑って、

「全能神様が家族と離れてしまったサクラさんを、

気の毒に思って設定されたのでは?」


「はぁ〜超迷惑なんだが、

あのオヤジは何を検索するか分からない、

そこはちゃんと必要と思われる物だけ載せて欲しいね、

太郎君も変な項目は無視する様に」


「御意、マスター、

それでカニはどうする?」


「ここに居る者だけで食べるか、

それならそんなに数は要らないよね、

カニは10匹召喚するから、

タラバの足を出してもらって」


それからアジも10匹召喚して、

アジに向かって、

「カツオブシ出せる?」


アジは何故か親指を立てて、

カツオブシを出してくれた、

料理太郎は大喜びでカツオブシを胸に抱いていた。


サクラはそんな太郎を不安気に見て、

(もうただの、か〜ちゃんじゃないか)


その他色々召喚していると、

クレアがやって来て、

「何をやってるんだ?」


「海の幸の召喚」


「へぇ〜カニか…何で魚や貝に手足が付いてる?」


「それはアタシが召喚した、

水陸両用タイプだから」


「へぇ〜じゃあどこにでも連れて行けるな」


サクラはじっとクレアを見つめて、

「オッサン、誘拐するなよ、

オッサンの専門は動物だろ?」


「俺が誘拐なんかするか、

でも可愛いな、海に住んでいても、

動物と同じだろ」


クレアがカニを持ち上げて見つめていると、

クレアの後ろからメールがカニを取り上げて、


「ここは俺の分野だから、

勝手に連れて行くなよ」


クレアは不満気に、

「ケチだな〜

オマエだってピヨちゃん触ってるだろお互い様だ」


サクラは黙って聞いていたが、

(何で自分の物の様な会話をしてる?

相手すると疲れるから気にするのやめた)


海の幸がたくさん集まった頃、

精霊王達が帰って来た。

嬉しそうにゴーレムと手を繋いでいる、


「サクラ、取って来てやったわよ、

また何か作ったの?何これカニじゃ無い?」

相変わらずうるさいピエール、


プラニはミカンを肩に乗せて、

「頼まれた苗取って来たよ、

ミカンちゃんが協力してくれて…楽しかった、

またいつでも行くよ」


サクラは「ありがとう」と言いながらほくそ笑んでいた。


「みんなお帰り〜

お礼に美味しい物を一緒に食べよう、

太郎君達が用意してくれてるから、

キッチン食堂に行くよ〜星神も行くよ〜」


ゴーレムが一緒にいるお陰か、

みんな機嫌が良さそうだったが、

地の精霊王、

おじいちゃんだけは疲れた顔をしていた。

「サクラ、このゴーレムは元気良すぎじゃ、

わしがどんだけ走らされたと思う?」


サクラは目を細めて、

「もう一緒に居なければいいじゃん」


「そっそんな事を言っているのでは無い」


サクラはおじいちゃんを無視して、

カニを食べに向かった、


その後をおじいちゃんが、

「サクラ〜サクラ〜」と呼びかけながら追いかける。







読んで頂きありがとうございました♪


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