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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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29/37

精霊王達と オタク女子

精霊王プラニにお願い事をされるサクラ、

そのお願いを聞いて良い事を思い付きほくそ笑むのであった。

バル達を送り出した後、

オネット達は麓の町に帰り、


サクラは食堂のテラスで拠点を眺めていたら、

植物の精霊王プラニがやって来て、

「今日は拠点にいるんだね、

前に頼まれた植物の採取出来る場所を、

書き出しておいたよ」


そう説明しながらサクラにリストを渡す、

サクラは目を輝かせて、

「うぉ〜ありがとう〜

これで米やカカオがてに入って…ムフフ」


プラニは微動だにしないで、

ニコニコ顔でサクラを見つめている、

サクラも見つめ返して首を傾げ、


「何?どうかした?

場所が分からなかった植物もあったとか?」


プラニは首を左右に振ってから、

「いやいや、全部この星にあります、

あの…お願いがあって」


サクラはちょっと引き気味に、

「え〜何?嫌な予感がする」


プラニは笑顔だが、

何故か汗をかいていた、

「リンゴを召喚してた時、

話をさせない様に設定したと、

言ってただろ?

じゃあ会話が出来る果物を召喚できるのかな?

と思って、どうだろう、

僕に話が出来る果物を召喚してもらえないか?」


サクラは呆れた顔でプラニを見て、

「変態クレアと一緒…」


プラニは慌てて、

「あれと一緒にしないで欲しい、

私はただ植物と会話がしたいだけなんだ、

目を盗んで誘拐なんかしない」


疑う様な目でプラニを見て、

「アタシが召喚するって事は、

召喚した者はアタシに従うって事は理解してる?」


「勿論だよ、

会話を楽しみたいだけだ、

召喚した子の自由を妨げる様な事はしない」


「何で?そこら中に木や草がある、

それと会話すれば?」


プラニは俯いて、

「毎日してたさ、

返事も何と無く伝わるけど、

サクラが召喚した動物達とは、

普通に笑いあって会話が出来るなんて奇跡、

それだけじゃ無い、

クレアも感じているみたいだけど、

サクラが召喚した物はエネルギーが違う、

側に居るだけで幸福感が増すって言うか」


「幸福感?」


「そうなんだよ、癒される安心感、幸福感」


サクラは何か思い付いた様に、

嫌らしい顔をして、

「分かった、召喚するよ、

ただ、条件がある、

このリストからいくつか採取して来て欲しい」


プラニは凄い顔で、

首を左右に振って、

「そんな危険な所に行けないよ」


「危険な所なの?」


「森は危険、モンスターが多いからね」


「じゃあ用心棒として太郎君つけるよ、

ちなみに、どの果物を召喚したいの?」


プラニは恥ずかしそうに、

懐からミカンを出して見せる、


「ミカンがいいの?なんか意外、

小さい木とかも面白そうだけどね」


「そっそんな事言ったら、

木や草、野菜とかも良い、

でもそんなに頼んだら申し訳ないと思って、

悩んで、悩んで、ミカンにしたんだ」


サクラは面白そうにプラニを見て、

「野菜か〜面白いかもね、

まっ今はミカンを召喚するか」


サクラは両手を合わせて、

みかんに両手で両足、

太郎と同じ目と口のついたみかんを召喚する、

手の中が光り、サクラが両手を開くと、

ちょっと大きめな、ミカンが立っていた。

ミカンはキョロキョロして、

サクラを見つめると、可愛い声で、


「マスター、御意」


サクラは「プッ」と吹き出して、

「まだ何も頼んで無いよ、アハハ」


プラニはみかんに釘付けになって、

ふらふらと体を揺らすと、

テーブルに両手をついてミカンを見つめて、

「な、な、なんて可愛らしいんだ、

ミカンちゃん、僕はプラニ、

僕と友達になってくれるかい?」


ミカンが首を傾げると、

プラニが口を押さえて「キャッ」と小さく叫ぶ、

ミカンはプラニに、

「お友達、なってもいいよ」


ミカンの返事にプラニは、

立ってられなくなって、

その場で両膝をついてしまった。


一部始終を見てたサクラは、

(なにこの反応?

もしかして…他の精霊王達も、

同じ属性の存在に弱いとか?

これ全種類を召喚したら、

素材集め協力してくれる?)


サクラはニヤニヤしながら、

「この前、川で魚見かけたんだよね、

小さい頃見たアニメで気持ち悪い魚がいたんだ、

両手で両足があって喋るの、

そんなのいたらどう?」


プラニはサクラの話に「えっ?何それ?」と、

言っていたが、サクラの両手は既に光り始めて、

中から2本の手と2本足があるアジが召喚された、


サクラは大笑いをして、

「ア〜ハハハハ、メッチャ可愛い、

水陸両用だから何処でも生きられる、

アジちゃん可愛いよ」


アジは跪き「ありがとう、マスター」と答える、


その時凄い勢いで走って来た精霊王がいた、

海の精霊王メールだ、

サクラは驚いて「何で気がつく?」


メールはアジをマジマジと見て、

「サクラ、なんて事をしてくれた?」


「えっ?なんか悪い事しちゃったの?」


「魚達に会うには海に行くしか無かったのに…

海に行く理由が無くなってしまった」


「なんだそんな事か、

じゃあしまうよ、アジちゃん、

アタシの所においで」


「ちょっと待て、

その、アジちゃん…どうするつもりだった?」


「いや〜ちょっと召喚しただけ、

直ぐにアタシの中に戻すよ」


「いや、待て、待て、

ここに置いておけば良かろう」


「海のおじさんは置いて欲しいの?

アタシのお願い何もやって無いのに?」


「何の事だ?」


「海水の話、ここに海を作りたいって話、

海が有ればもっと色々な魚を召喚出来る、

ね〜アジちゃん」


アジはトコトコ歩いて、

「マスターの言う通り」そう答える、


メールは「これも喋るのか…」

そう言って横を見ると、

復活したプラニがミカンと楽しそうに会話をしてる、


メールは悔しそうに、

「ここに海を作るのは俺には難しい、

だがこのアジは側に置いていたい…」


サクラはほくそ笑み、

「じゃあ、海に行って、

アタシが欲しい物取って来てよ、

そうしたらアジちゃんはずっとここに居る」


メールは嫌な顔をして、

「引き受けるかは内容次第だ言ってみろ」


「貝と、エビと、カニと、海藻を取って来て」


「はぁ?そんな物取って来てどうする?」


「あそこの家畜達は知ってるよね?

同じ設定にすれば〜毎日海鮮も落としてくれるかも?」


サクラは思いついた様に、

ポンと手を叩いて、

「アジ君、アジ君は何か食べ物出せる?」


アジは首を傾げて考えてから、

家畜同様、クルクル回ってジャンプすると、

葉っぱに包まれた何かを落とす、


サクラは嬉しそうに拾って中を見ると、

「マジか〜アジの干物3枚」


サクラは干物を掲げて喜んでいると、


他の精霊王達もやって来て、

「サクラうるさい、何をやってる?」


おじいちゃんが文句を言いながらやって来て、

プラニの様子を見て、


「プラニなんじゃそのミカンは?

手と足が生えているぞ、

新種のモンスターか?」


プラニが怒った顔で、

「テール、失礼な事言うな、

この子はミカンちゃん僕の友達だ」


おじいちゃんは目を丸くして、

「なんか…

サクラが太郎を友達宣言をした時と同じ感じがする、

プラニ、しっかりせ〜」


アジが干物を出した事で凍りついていたメールが、

「分かった、今言われたやつを取って来るから、

アジちゃんはそのままここに置いてくれ」


サクラは嬉しそうに頷いて、

「よろしく〜用心棒は必要ですか?」


サクラの質問にアジが、

「マスター、僕がついて行く」


「えっ?アジちゃんが?

モンスター出るかもよ」


「大丈夫、僕強い」


サクラは困った顔をしてると、おじいちゃんが、

「サクラはまだ分かって無いの、

これもお主が召喚したのだろ?

じゃあ太郎達と同じじゃ無いか」


「え〜そんな事言ったら、

ピヨちゃん達もそうって事?」


「アイツらも強いぞ」


サクラは唖然とした顔でアジを見ていたが、

ピエールがサクラの前に現れ、

「ちょっとサクラ、説明しなさいよ、

プラニが変な生き物と楽しそうよ、

どうせアンタが出したんでしょ?」


「はぁ〜?ミカンちゃん可愛いじゃん、

それに、プラニに頼まれて召喚したんだからね」


ピエールは手を額に当てて、

首を左右に振ると、

「もう信じられ無い、

あんな喋るミカンどうするつもりかしら?」


「好きな物は人それぞれだよ、

ピエールだってこんなの見たらどうよ?」


そう言ってサクラは、

身長1メートルの水晶のゴーレムを召喚する、

水晶ゴーレムは跪き、「マスター」と声を掛けてくる、


ピエールは両手を口に当てて震え出して、

「アッアンタなんて物出しているのよ」


サクラはピエールを無視して、

ゴーレムと握手したり手を繋いだりしていた、


「ちょっと、私にも触らせてなさいよ」


サクラは水晶ゴーレムをギュッと抱きしめて、

「嫌だね、でも〜お願いを聞いてくれたら、

ピエールの友達になるよね、水晶ゴーレム」


「マスターの言う通り、友達になる」

ピエールは悔しそうに睨んでいたが、

おじいちゃんが呆れた様に、


「バカバカしい、何でそんなになる?」


「メールは分からないの?

ゴーレムが発するオーラが凄く魅力的って言うか、

もしかして、クレアもこのせいで家畜に執着してるの?」


プラニも頷いて、

「そうなんですよ、

魅了されるって言うか、

力が湧いて来るって言うか、

素晴らしい存在なんです」


おじいちゃんはプラニを見て、

「変なミカンを抱きしめているプラニの姿には、

説得力無いぞ、ワシはそんな事にはならない」


サクラは立ち上がり、

「あんまり目立って無かった、

火と水と風と雷と氷の精霊王達はどうなの?」


威厳のある氷の精霊王は、

「我らは質感が違う精霊だからな、

物質的な物はあまり興味無いと言うか」


ピエールが、

「何言ってるのよ、

フルーツは美味しいって食べてたでしょ、

それにグラルだって氷は物質じゃ無いの?」


「形が変化しない物質とは違う、

だから物質では無い」


サクラは意味ありげな笑みを浮かべて、

「まあ、まあ、試してみれば良いじゃん、

召喚したゴーレムで、

精霊王達のエネルギー補充が出来れば、

星の為になるんだから」


サクラは手をかざして、

火をまとったゴーレム、

水をまとったゴーレム、

雷をまとったゴーレム、

風をまとったゴーレム、

最後に氷のゴーレムを召喚する、


5人のゴーレムは手を繋いで輪になって踊り出す、

サクラは手を叩いて喜んでいると、

チビ太郎達も出て来て、

ピアノ演奏が始まり踊り出した。


精霊王達はゴーレムから目が離せなくなって、

火の精霊王が「なんだこれ?火が俺のと違う」


風の精霊王も、「フゥーも感じるか?私とも違う」


水の精霊王は「サクラは違う星の者だからですか?」


雷の精霊王は「違う星だったって言うだけで、

今は私達と同じと星神様が言ってましたよね?」


氷の精霊王は「そう言ってたが…星神様の事だ、

何か忘れている事もあるかもしれんぞ」


そこに噂の星神が現れて、

「みなさん、楽しそうですね、

おや、この子達は何ですか?

素晴らしいエネルギーを放ってますね」


精霊王達は星神を囲んで、

「我らはとは性質が違う、

上位の火や水、雷のエネルギーなのですが、

いったいどうゆう事でしょう?

サクラは私達と同じだと星神様は仰ってましたが」


星神は笑いながら、

「それは一緒ですよ、

この星に存在するのですから、

ただみなさんお忘れですか?

どなたがサクラさんをここに導いたか?

サクラさんの設定をしたのは全能神様ですよ、

上位のエネルギーだから山も復活しました、

良いお友達も召喚してもらったのですね」


全員呆気に取られて、

氷の精霊王グラルが、

「整理させて下さい、

サクラはここに存在する為に、

我らと同じ性質を持つ、

寿命が無い、死なない、歳を取らない、

ここら辺が一緒で、

サクラの魂エネルギーが全能神様の加護がある、

そうゆう事ですか?」


星神は困った顔で、

「どうでしょう?

全能神様は詳しく説明されて無かったので、

でも全能神様の子供って考えれば、

エネルギーの違いも納得できるでしょ?」


精霊王達は驚き過ぎて立ち尽くしいたが、

雷の精霊王エクレールが、

「サクラ、この雷のゴーレムは、

この拠点でいつでも会える様にして欲しい」


「エクレールずるいぞ、

俺の火のゴーレムも頼む」


今まで存在感が薄かった精霊王達が、

こぞって頼み出す。


サクラは目を細めて笑い、

「みなさんの希望は受け入れましょう、

ただし、アタシの願いも1つ聞いてもらいます、

みなさんには植物の採取を、

1つでいいので取って来て欲しい」


皆嫌そうな顔をしている、

サクラは笑って、

「何でそんなに嫌そうな顔をするの?」


「だって、モンスターがな」


「モンスターって精霊を襲わないでしょ」


「もしもって事もある」


「もしも襲われても死なないんだから良いじゃん」


「そうゆう問題では無い」


サクラ呆れて、

「そのゴーレム連れて行けば?

太郎君並みに強いらしいから」


精霊王達の目が変わり、

「それなら安心だな、

何を取ってくれば良い?」


態度が変わり過ぎて驚いていたサクラだが、

思惑通りに行ったので良しとした。


メール以外は、

米、カカオ、胡椒など遠い場所の物をお願いした。

遠いと言っても瞬間移動が出来る場所の近くを選んでいたので、

直ぐに採取してもらえそうで喜んでいたサクラに、

おじいちゃんが声を掛けてくる、


「サクラ、ワシのゴーレムは?」


「おじいちゃんは、要らないって、

バカバカしいって言ってなかった?」


おじいちゃんは悔しそうに、

「ワシのも召喚してくれ、採取行くから」


会ってから初めて、

手伝おうとしているおじいちゃん、

サクラは笑ってしまいそうなのを我慢して、

土ゴーレムを召喚すると、


おじいちゃんはゴーレムの肩に両手を置いて、

「なんて素晴らしいんだ」

そう言って感動していたおじいちゃんの姿を眺めていたら、


アジがサクラに声を掛けて来た。

「マスター、

カニ達の為に海水は要らない?」


「それは欲しいけど、

たくさん持って来れないでしょ?」


「アイテムボックスに入れるのは?」


サクラは驚いて、

「アイテムボックス?

海水なんか入れたら、

中の物が海水だらけにならない?」


それを聞いていた星神が、

「それは大丈夫ですよ、

アイテムボックスは優秀で、

氷と燃えてる焚き火を入れても、

別々の空間に収まるので」


「別々の空間?」


「なんて説明すれば良いでしょう…

異空間と言いますか、

勝手にアイテムボックスが種類分けしてくれるんです、

水は水のまま、海水は海水のままになります」


「おお、便利だね」


「前に入る量が人それぞれと説明しましたが、

サクラさんなら大量の海水を入れられると思いますよ」


サクラは嬉しそうに、

アジが持てる位の、

アイテムボックスの入り口を作り、

「これなら持って行ける?」


アジは頷いて入り口を受け取ると、

「オジサン海に行くぞ」そう言ってメールを見る、


メールは嬉しそうに笑ってから、

「アジちゃん、

出来ればメールって呼んでくれるかい?」


アジは頷いて、

「じゃあメール早く行くぞ」

メールは嬉しそうに、

アジを抱いて瞬間移動して行った。


(何だよ簡単に移動しやがって、

さっさと頼めば良かったが、

協力してくれなかったからな…

これからは協力するだろう、フフフ、

それにしても、

アジちゃんも口が悪そうだった、笑える)


そんな事を考えながら空を見上げて、

「そろそろ王都に着く頃だな、

気が付いた時、どんな顔するんだろ、クック」


バルとエイストの事を考えて笑っていた。












読んで頂きありがとうございました(^-^)

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