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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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26/37

忙し過ぎる オタク女子

鬼人族の王都に向かうサクラ!

鬼人の町に行った翌朝、

早朝いつもの様に食堂のテラスで、

チビ太郎の歌を聞いていたサクラ、


(今日は忙しくなる、

バル達から言われた、

攻め込んで来る奴らの事もあるし、

あれ?鬼人側って王がやらせてるんだよね?

じゃあ王を何とかすれば、

鬼人側の攻め込みは解決じゃん、ラッキー、

…なのか?

ま〜アクセと供物って言われている人達を、

全部盗んで来てやる、ムハハハ〜)


「マスター、楽しそう、

朝食を食べてから出かけて、

今日は目玉焼きとレタスときゅうりとクロワッサンです」


「うぉ〜初日出そうとしてたメニュー、

なんか…もう懐かしい…忙し過ぎる」


そこにフィーがやって来て、

「あ〜サクラいた〜

また置いて行っちゃって〜」


サクラはフィーを見つめて、

「フィーはついて来ちゃ駄目」


そう言ってから昨日の話をすると、

フィーは震え出して、

「そんな〜可哀想、

森も色々あったけど…人の生活は大変だね」


「だからついて来ちゃ駄目、

今は一緒に朝食を食べて、

その後はピヨちゃんと遊んで」


そこに料理太郎が、

カフェオレを持って来てくれた。

「マスターの好みのカフェオレです」


「ウヒョ〜最高の朝食、

おフランスの朝食も、

クロワッサンとカフェオレだよね、

良し今日も頑張るぞ、

未来の動物村を作る為に、

厄介事はさっさと終わらせる」


「マスター、ちょっと話がある」


サクラはクロワッサンを頬張りながら、

「んん?太郎君が珍しいね」


太郎は頷いて、

「忙しいマスターのお手伝いがしたくて、

時間が有ればマスターのスキルを見てる、

それで見つけたのが吸い込み」


「吸い込み?」


「そう、何でも吸い込めるのでは?」


「?」


「ほらマスターが小さい頃やってたピンクの」


「ああ〜カー◯ーだ、

でも口で吸って出すんだよね〜

何を吸うかによるけど、嫌な物もあるかも」


太郎は首を左右に振って、

「別に口じゃなくても良いと思う、

マスターの好きな様にイメージすれば良い、

吸った物もマスターが好きにすれば良いと思う」


サクラは腕を組んで考えた後、

手をポンと叩くと、

「そうか吸って吸収しちゃうのもありか、

魔法攻撃受けた時とか良いな、

でもまだ魔法使うモンスターとかに遭遇してないのに、

何で太郎君は吸い込みを勧めるの?」


太郎は頷いて、

「昨日聞いた、山を吹っ飛ばす魔法と」


「ああ〜鬼人の王の話ね、

魔法打たれたら吸い込みで吸収しろと?」


「マスターが心配、

我らが出来る事はする、

スキルも我らが把握して、

マスターに伝える」


サクラは感動で涙を浮かべ。

「太郎君達だけだよ、

アタシの事そこまで考えてくれれるの、

ありがとね、感謝、感謝だよ、

本物の家族で友達だね」


それを聞いていたフィーが、

「サクラ、私だってサクラの友達だよ」


サクラは驚いた顔でフィーを見ると、

「フィー、どうした?

勿論フィーも大切な友達だよ、アハハ」


「笑うって酷い」


「ごめん、

フィーが可愛いかったからついね、

それと吸い込みも良いんだけど、

スリープとかも使えると便利だよね」


「スリープもあった」


「マジ?でも魔法がかかる確率が20%とかじゃね」


「そこもマスター次第だと思う」


「何だって!太郎君はそう思うの?」


「マスター最高、100パーいける」


「そうか…太郎君に言われると出来そうな気がする」

単純なサクラは、太郎に操作されている、


フィーが首を傾げて、

「スリープって何?」


「スリープって相手を寝かせちゃう魔法」


「げ〜そんなのどうするの?」


「いや〜バルのおじいちゃんとかが、

絶対に王に報告って言うわけよ、

そうなったら、

有無も言わせずスリープで寝かせて、

乗り物に乗せて太郎君に王都まで送らせてしまう」


フィーは目を細めながら、

「またえぐい事考えているんだね、

ポータルで送ってあげれば良いのに」


「その為にはアタシが一回王都まで行かなきゃならない、

マジ、今は忙しくって行ってられないよ、

太郎君の速さに慣れたらいつでも行けるじゃん、

じゃあ出掛ける前に吸い込みの練習するか」


サクラは辺りを見渡し、

朝も早い内からノル達がバスケを楽しんでいた、

サクラは飛んで行ってノル達に話かける、


「ノル、エバン、ちょっと良いかな?」


突然声をかけられて驚くノル達、

「ウォ〜ビックリした!」エバンが叫ぶ、


「そんなに驚く事無いじゃん、

お願いがあるんだけど」


ノルとエバンは硬い表情になり、

「改まって怖いんだが」


「怖く無いよ、

順番にアタシに攻撃魔法撃ってよ」


「いや〜それは…跳ね返す練習じゃ無い?」


「ノル、跳ね返す魔法なんか知ってるの?」


「いや知らないけど…

マスターならやりかねない」


サクラは両手を広げて「やれやれ」と言って、

「さすがにノル達に魔法は当てないよ、

安心して魔法を撃って来いよ〜カモ〜ン」


そう言いながら腰を下ろして、

ボールを受け取る様な構えをする、


ノルは渋々氷の矢をサクラに向かって放つ、

勢いをつけてサクラに向かって行った矢は、

サクラの手に吸い込まれてしまった。


ノル達は唖然としてたが、

サクラは何かを味わう様な仕草をして、

「氷の矢を飲み込んでも冷たく無いんだな?」


そんな事をブツブツ言いながら、

「エバン、撃って来いや」

そう言ってまた構える、


エバンは嫌な顔をして水の矢を放つと、

サクラは受け止めて、

今度は手のひらを違う方向に向けて、

受け取った水の矢を放つ、


「良し分かった、ありがとう、じゃあね」


呆気に取られてるノルとエバンは、

「ちょっと待って〜説明くらいして」


サクラは面倒くさそうに、

「吸い込みって魔法を試しただけ、

相手の魔法を吸収しちゃう事も出来るし、

吸収した魔法を使う事も出来るって事、じゃあ」


サクラは踵を返して歩き出すと、

ノルが、

「何だよ吸い込みって…聞いた事無いよ」


「ほら、マスターってここの人間じゃ無いって、

きっとモンスターより強い化け物なんだよ、

そう思った方が納得出来る」


コソコソ話していたが、

サクラが振り向きもせず、

「お〜い、聞こえてるぞ〜」


そう叫んでから飛んで行ってしまった。

ノルとエバンは青い顔をしてサクラの姿を見送っている、


サクラは救出したヒューマン達の様子を見に、

更生施設に向かった、

朝早いのに更生施設は何故か賑やかだ、

サクラが来たのが見えたアホは、


「おお、ペッタンコ来たな」


サクラはムッとした顔をして、

「子供がいるんだぞ、

アイアンか?アイアンなのか?」


アホ5人は「ヒィ〜」と言いながら抱き合っている、

サクラは呆れていたが、

「なんか最近さ仕草も女子ぽいって言うか…」


「当たり前でしょ、

そう努力してるんだから」


「マジ?まぁ〜楽しそうだから良いや、

それより村長は元気になったかな?」


サクラがアホ5人に、

絡まれている事に気がついたアルダンが、

凄い勢いで走って来て、

「マスター大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ、アルダンありがとう、

村長元気になった?」


「村長は元気になったみたいですよ」


「おお良かった、村長どこにいる?」


「あそこの小屋で休んでいます」


サクラは「ありがとう」と言って、

村長のいる小屋へ行ってみると、

中からは楽しそうな声も聞こえて来て一安心、

ドアをノックすると、

中から若いヒューマンの男性がドアを開けてくれた。


サクラを見た男性は、

「あっマスターさん、

昨日は本当にありがとうございました」


「いやいや、みんな元気そうで良かった、

今日は村長に話があるんだけど良いかな?」


部屋の奥から、かすれた声で、

「勿論です、

どうぞお入り下さい」


サクラは中に入って行くと、

ベッドで起き上がった村長は、

ガリガリに痩せていて、

体力がまだ戻っていない様だった。


サクラは村長に笑いかけて、

「村長体調はどう?

まだ具合が悪い様なら言ってね」


村長は笑いながら、

「いえいえ、

マスターさんのお陰で元気になったのですが、

見た目がガリガリなので皆が寝かせるんです」


「村長はみんなにとって大切な存在なんだよ、

それでね、今後の事何だけど、

この場所で生活するなら、

新しく家を建てようかと思って、

でも村に帰りたいなら協力するし、

村長はどうしたい?」


村長は難しい顔をして、

「村に残った者もいるので村に帰りたいのですが、

まだ鬼人達に捕まっている者もいるので、

今帰ってしまったら、

捕まってる者達に、

申し訳ないどうしたら良いか…」


サクラは頷いて、

「うん、分かった、

今日は鬼神族の王都に行って、

まだ捕まっている人を救出して来るから、

それまではここで療養して、

全部終わったら村に帰る準備をしよう」


村長と部屋にいた村人達は、

驚いた顔でサクラを見つめていたが、

「何故そこまで私達の為に、

動いてくれるのですか?」


「それがアタシの仕事だから気にしないで、

この星を良くする為には、

みんなが安心して、

幸せな生活を送らないと行けない、

それでもう一つ聞きたい事あるんだけど、

あの変な部屋の事で覚えている事はある?」


村長は俯き両手を見つめて拳を作る、

「覚えている事は、

いきなりあの部屋で拘束され、

3日も過ぎると体調が悪くなって来て、

日に日に弱って行くのが分かりました。

体には紫の発疹が出てきて、

その頃になると何故か拘束も解かれ、

部屋の中では自由に動ぐ事も許されたのです。

食事も与えてられて、

それでも体は弱っていき、

ベッドから起き上がれなくなった時に、

鬼人の男が言ってたのですが、

病人から取れる栄養が1番効率が良いと…

何の事やら意味が分からない事を言ってました」


サクラは黙って聞いて頭を整理する、

(あの紫の悪魔って病気は、

どうやって人に呪いをかける?、

一緒にいた研究者は何故呪われない?、

呪いのアクセサリーを装備していると呪われない?

矛盾してるよね…

もしかして呪いの種類が違うのか?)


少しの沈黙の後サクラが、

「村長、

一緒にいた人達はみんな同じ症状だった?」


村長の横にいた男性が、

「そんな事は無かった、

女性の方が早く発疹が出てきてた」


「その女性は誘拐された時どんな様子だった?」


「誘拐された時点で恐怖で震えてましたよ、

辺境の村で鬼神族に会ったのも初めてだったので、

それだけでも、女性達や子供達は怖がっていました」


「たぶん、心が恐怖や不安に襲われると、

紫の発疹が出始めるんだと思う、

じゃあ何で、

連れて来られる途中で呪われ無かった?

部屋に寝かされ時に何かされて呪われた?」


サクラは腕を組んで唸りながら、

「分からん、仕組みがわからない」


「仕組みとは何ですか?」


「村長達がかかっていたのは、

紫の悪魔っていう呪いで、

他の国でも呪われた人がいたんだ、

そしてあの部屋に置いてあったアクセサリーは、

呪われた装備品なの、

アクセサリーは人の負のエネルギーを吸って、

力を強くしてる様に感じたんだけど…

何で研究員達は呪われ無い?

やっぱり呪いの種類が違う?」


村長が顔をあげて「あっ」と声を上げた後、


「今の話を聞いて思い出したんだが、

初めて閉じ込められた時変な匂いがした」


他の村人達も、

「そうでした、甘ったるい変な匂いがして、

次の日は窓を開けて空気を入れ替えていたし、

その時にはもう何人か発疹が出ていた」


「マジか〜空気感染って事でしょ?

研究員は呪われない…アクセを装備してる?

空気感染なら他の国でも呪われた人がいてもおかしく無いか、

その呪われた病原菌はどこから流れて来た?

マレディク-ダンジョンか?

落ち着いたらダンジョン調査は必須だな」


何故かニヤニヤするサクラ、

村長達はニヤニヤするサクラを、

不思議そうに眺めていた。


「話をありがとう、

これから鬼人の王都に行って来る」


サクラは小屋を出て、

(ちょっと確かめたい事を先に済ますか)


サクラはエイストのいる町までのポータルを開いて、

エイストに会いに行く、


町に着くと町は賑やかに人が行き来していた、

「おお、空気が違う、

いい方向に変わって良かった」


そんな事を考えながら歩いていると、

「マスター」と後ろの方から声を掛けられ振り向くと、

蛇の頭を担いだ忍者太郎だった、


サクラは冷や汗をかいて、

「やぁ〜太郎君、狩りに行ってたのかな?」


太郎はサクラの前に跪き、

「狩りに行ってました、

マスターは何故ここに」


太郎が跪き蛇の顔がますます近くなり、

「いや〜おじさんに確かめたい事があって…」


「おっさんは後から来る、

狩りに同行したいって言うから、

連れて行って、足手纏いだった」


(太郎君達が口が悪いのはアタシのせいだろう…)


「それでおじさんはどこ?」


太郎は城門の方を指をさし、

もう1人の忍者太郎に、

お姫様抱っこされたエイストがやって来たが、

エイストは顔が青く疲れている様だ、


サクラはエイストに駆け寄って、

「どうした?何があった?」


抱っこしてる太郎が、

「我らの狩りについて行けないショックと、

倒した獲物の大きさにショックしたのだ」


サクラは太郎を見つめて「本当に?」と聞く、

太郎は深く頷く、


エイストが掠れた声で、

「嘘をつくな太郎、

お前達が無理矢理背中に乗せて、

ホーリーマウントまで連れて行き、

ギガントスネークを倒すまで放置されて、

帰りも背中に乗せてここまで…あの速さは…」


「本当に無理矢理連れて行ったの?」


「いや、同行したいとは言った、

まさか毎日ホーリーマウントまで行っていたとは…」


太郎が微動だにせず、

「ホーリーマウントの方がモンスターが大きい、

町には大量の肉が必要、

だから毎日通っている、

それに同行したいと言ったのは、

このおっさんだ」


エイストは太郎から降りると、

「ホーリーマウントに行くと先に言ってくれ、

それで娘さんは何故ここに?」


サクラは唖然としながら、

「太郎君と仲良さそうで良かったよ、

いや、ちょっと聞きたい事があって、

紫の悪魔にかかった人達って、

マレディク-ダンジョンに行った事あるか聞きたかったんだ」


エイストは腕を組みながら考え、

「確かに調査に行った者達だったか?

時間をくれれば確認を取っておこう」


「じゃあよろしく、

これから鬼神族の王都に行って来る、

大変な事が分かったから、

今度おじいちゃんと一緒に聞きに来て、

じゃあよろしくね〜太郎君達もまたね」


そう言って飛んで行ってしまった。


そんなサクラを眺めながら、

「いつも忙しない娘だな」


「マスターは凄いんだ」


太郎の顔を見上げながらため息を吐くエイストだった。


サクラはポータルを開け、

鬼人の町の上空に出て、

町の様子を見てみると、

特に変わりは無いみたいだったので、

急いで王都に向かう、


王都の場所はオネットから聞いていたので、

迷い無く見つける事が出来たが、

「マジか〜王都デカ過ぎ〜、

全部サーチしてたら何時間かかる?

効率厨のアタシとしては…まず城からだな」


城はレンガ造りで

なんか要塞みたいな感じだけど、

何たって広い、

建物の周りを見て、

村長達が捕まっていた様な建物も無かった。


(じゃあ城の中か、

取り敢えずサーチしてみますか)


端からゆっくりとサーチしたが、

緑の光しか見えなかった、

(緑だけか…オネットの仲間がいたら、

色で区別は出来ないしな…)


サクラ3cm太郎を10体出して、

「オネットの仲間らしき人がいたら連絡して、

1人は王について、何かあったら連絡ちょうだいね〜」


太郎達は「御意」と言いながら、

城に落ちて行った。


今度は町の方をサーチする為に移動して、

町の様子を観察していたが、

数万以上の住人はいそうな城下町で、

貴族の屋敷は城の背後に数軒あっただけだった。


町は問題無さそうだったので、

大きな建物を中心にサーチをして行くサクラ、


大きな建物は幾つかあるが、

空の上からでは何の建物かわからない、

サーチをして大きな建物にピンク色を見つける、


サクラは屋根の上に乗って、

入れそうな場所を探していると、

正面の入り口には兵士が2人立っていた。


「兵士が守る何かが有るって事だよね」


裏に回って窓から中を覗くと、

辛そうな人達がベッドに寝かされていた、

(ここは治療院か?)


裏に小さなドアを見つけて、

そこから入ろうとした時、

3cm太郎から念話が来た。


「マスター、王を見つけた、

何か変な機械と話をしてる」


「機械?魔道具かもね、

そのまま王が言ってる事を念話で聞かせて」


「御意」


少しの沈黙の後、

「だから今度は300だと言っているだろう」

「…」


「盗賊どもが居ないのは関係無い、

お前が何とかしろ、

お前は領主なんだ、

平民を連れて来るなど簡単な仕事だろ」


「……」


「はぁ〜?領地がダメになる?

王都が残っていれば国は安泰だ、

兵を使って何とかしろ、

無くなったアクセについては、

お前の働きによっては、

分けてやる事も考えてやる」


(数秒過ぎて)


「まったく使えない、

あの様子では300用意出来ないだろう、

城下町から用意しないと間に合わない、

準備をしておけ」


「マスター、王が部屋を出て行きました、

後を追いますか?」


「うん、お願い、

また変わった事あったら連絡して」


「御意」


サクラは空を見上げて、

「はぁ〜人を何だと思ってるんだ?

急いで誘拐された人探さないと」


再度サーチして確認すると、

「別にコソコソする事無いか、

治療院を封鎖してガンガン行けそう…

止める人がいない…まっやるか」


ブツブツ言いながら裏のドアを壊し、

中をそっと覗いて見ると、

異常に静かで臭う、

サクラは鼻をツマミながら、

中へ入ると建物を全て囲む様に鉄格子を出した。

殆ど音がしなかったので、

正面の入り口に立っていた兵士も、

気が付いていない、


長い廊下の左右に部屋が幾つもあり、

1番奥の部屋を覗いて見ると、

鬼人だらけで、

誰がオネットの仲間なのかが分からなかった、


仕方無いのでオネットのいる町へのポータル開き、

念話で太郎君達に、

「オネットとサンセを連れて来て」


頼んでから直ぐに、

太郎君に抱き抱えられたオネット達が連れて来られた。


オネット達は驚いていたが、

「今王都の治療院にいるんだけど、

どの人がオネットの仲間か分からない、

オネット達で探してくれる?

ついでにヒューマン達も探して、

アタシはどんどん治療しちゃうから」


「勿論、協力させて頂きます、

私達の仲間の事ですから」


オネット達は二手に分かれて、

治療院の中を走って行った。


サクラはいつもの様に太郎を10体召喚して、

水分補給と食事のお願いをすると、


ラクテルの町の時と同じ様に、

凄い速さで治療魔法をかけていったが、

今回はサーチも加えて病人の容体を診ていく、


病室の患者は全員紫の悪魔の呪いで、

サーチにも呪いと表示されていたが、

アクセの鑑定では呪いの文字の色が違った様な気がした、


「肉体とアクセサリーだから違って当然か…

仕組みがいまいちわかんない…」


1人ブツブツ言いながら治療をして行くと、

治療院の女性職員が入って来て、

「何をやっているんですか?

あなたは何を…」


そこまで言うと、

患者達が元気になっている姿を見て、


「そっそんなバカな…

この病気は治せるんですか?」


「病気?これは呪いだよ、

あれ?王の命令でこんな事してたんじゃ無いの?

ここはわざと呪いにかけた人達を集めてるだけだよ、

アクセサリーの為にね」


職員は顔を青くして、

「アクセサリーってこれの事ですか?」


職員は胸元からネックレスを出して、

サクラに見せると、


「なんだ貴方も装備してたんだ、

誰に貰ったの?」


「これは王宮から支給されて、

これを着けていれば病気が移らないからと」


サクラは職員に近付いて、

ネックレスを手にして鑑定魔法をかける、

呪いのネックレスと表示され、

記憶通り文字の色は違っていたが、

それ以上は何も分からなかった。


職員は表示された呪いの文字を見て、

「えっ?私は呪いのネックレスをつけていたんですか?」


サクラは職員を見て、

「お姉さんを鑑定してもいい?」


職員が頷いたので、

鑑定魔法をかけると、

薬師と表記されるだけで、

特に変わった事は表示されなかった、

次にサーチをかけると、

体の状態が表示され、

それを見た時にせっかちなサクラは、

今までサーチしなかった事を反省した。


表示されたサーチを見て、

職員の顔が青くなる、


サーチには精神への呪いと表示されていたのだ、

サクラは上目遣いで職員を見て、


「何か思い当たる不調は無かった?」


職員は俯きながら、

「私は人の役に立つ仕事がしたくって、

薬の勉強をして薬師になったのに…

最近患者さんの苦しむ顔を見ていると、

変な高揚感が湧いて来てしまい、

家に帰る時はアクセサリーを外して帰るのですが、

家では異常にイライラして倦怠感も凄くって…」


そう話すと職員はボロボロと泣き出した。


「お姉さん、

そのアクセサリー外してアタシに渡して」


「そんな事したらお嬢ちゃんが呪われちゃう」


サクラは頭を掻きながら、

「アタシは呪われ無いから大丈夫」


職員は心配そうな顔でサクラにネックレスを渡して、

サクラの様子を伺う様に見つめていた。


サクラはネックレスに光を当てると、

ネックレスの呪いが解けた、


職員にサクラが、

「今ネックレスの呪いを解いたんだけど、

何か変化ある?」


職員は首を左右に振る、


次にサクラは職員に光を当ててみると、

職員の体が光でしてだんだんと光が静まっていくと、

職員は力が抜けたのか床に座り込んでしまった。


太郎を呼んで、

職員を椅子に座らせてから、

再度サーチをかけてみると、


呪いの表示が消えていた。


それを職員に伝えると、

職員は両手で顔を覆い号泣し始めたが、

「なっなんと無く分かってたんです、

王が変な事に…でも庶民が逆らうと何をされるか…

両親にも迷惑かけたく無かったし」


サクラは優しく職員の肩に手を置いて、

「お姉さん、

アタシはここに誘拐されたヒューマン達と、

ダガルっていう奴の元私兵を探しに来たの、

この治療院にいるかな?」


職員は顔を上げて、

「ヒューマン族の方は誘拐されて来たのですか?

私は何も知らないで…

部屋に鍵がかけてあるから大切な方なのかと…ごめんなさい

地下の部屋に居ます、

何故かアクセサリーもたくさん置いてあります」


「ありがとう、お姉さんは悪く無いよ、

王が全部悪いんだから、

なんらかの制裁はしなきゃね、

後、職員は他に何人いるのかな?

全員の呪いを解きたいから連れて来て」


「お嬢ちゃんは誰?なんの為にここに?」


「さっき説明した通り誘拐された人を探すのと、

こんなに呪いで苦しんでいる人がいるから、

全員の呪いを解いていく為?」


職員は「クスッ」と笑うと、

「何で疑問形?

でもありがとう、サーチって言う魔法も初めて見たけど、

呪いを解けるなんてビックリしちゃった、

じゃあ他の職員も連れて来ますね」


職員の足取りは弱々しい感じだったが、

顔は怒っている様だった。


それと入れ替わりの様に、

涙を流しながらサンセが入って来て、

「マスター、仲間の兵士がいました。

みんな話も出来ない程弱っていて」


サンセの顔を見て、

何とも言えない気持ちになったサクラは、

「サンセ大丈夫、みんな元気になるよ、

ここが終わったら直ぐに行くから、

サンセもみんなにお水とか飲ませてあげて」


サンセは袖口で涙を拭いてから頷き、

太郎達と一緒に患者の世話を始める、


サクラはスピードを上げて治療に勤しんでいたら、

外が騒がしくなって来た事に気付く、


「気が付いたか…

ついでに王も来たらどうしてやろうかな?」

考えている事が口に出てしまい、

サンセが驚いた顔でサクラを見ていた。



読んでいただきありがとうございました(^-^)

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