表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/36

お使い忍者太郎と オタク女子

忍者太郎王都に行くです。

エルフの国、マンフィーク国の王ジョルジュ-アンテーリ、

金髪を短くカットした長身の美形だ、

国民から王に選ばれてから97年の月日が流れていた。

王となる者は、聡明叡智で剣術、魔法にも長けている者、

任期は200年と決まっており、

王と言うより大統領と言った方がしっくり来る、


エルフの国は1000年以上前に、

国全体の安定を考えるのなら、

王の世襲制を廃止し、

適任者を国民が選ぶ方向に舵を切り、

国は王を育てる為の学校も用意し、

全ての国民に平等な権利を考え、

エルフなら誰でも通える学校にしたのだ。


歴代の王の中でも、

1番優秀だと言われているジョルジュは、

150歳と言う若さで王に就任し、

国の為に尽力を尽くし、

モンスターの巨大化や、

紫の悪魔と言われた病に関しても、

王の指示で素早い対処をし、

被害を最小限にする事が出来ている、


そんな王の今の悩みは、

ヒューマン族と、鬼人族が国境を超えて、

攻め込んで来る事、


兵士の安全を考え、

国境に砦を建てている途中であった、


ジョルジュ自身の性格は探究心が強く、

公務以外では少年の様な行動を取る事もあり、

近衛兵達のちょっとした悩みであった。


ただでさえ公務で忙しい王のもとに、

兵が慌てて王の部屋の扉を叩く、

「ジョルジュ様、

城門の前に不審な者が座って居ます」


ジョルジュは扉を叩く音で目を覚ましていたが、

(不審な者が座ってる?)

その言葉に首を傾げながら、

「直ぐ行く」

そう言って白いシャツと、

黒いパンツと言うカジュアルな姿で、

兵士と一緒に城門まで走る、


まだ夜が明けきらず、

薄暗い城門の前で、

あぐらをかいて座っている忍者太郎がいた。


サクラに言われた通りに、

明るくなるまで何もせずに、

じっと座っている、


ジョルジュも城門の上に上がり、

真っ黒な見た事の無い衣装を纏い、

顔は目の所以外は黒い布で覆われ、

腰には2本の見た事の無い短剣を装備している、

そんな忍者太郎の姿を見て、

ジョルジュは自分の心が高鳴っている事に気がつき、

(何だあの凛々しい姿は彼と会話をしたい)


兵士達は忍者太郎がモンスターなのではと警戒しているが、

ジョルジュは反論する、

「モンスターが服を着ている訳無いだろ」


「そう仰っても、

ミノタウロスは腰巻きと斧を持ってます、

最近のモンスターの変化を見ると、

あの様な者も現れてもおかしく無いのでは?」


ジョルジュは笑って、

「ではあの様に、

おとなしく座っているモンスターを見た事はあるか?」


「それはありませんが…

用心に越した事は無いと思います。

無謀な行動は控えて下さい」


「分かっているさ、

取り敢えず門の外に出て、

近くで見たいのだが」


兵士達はため息をついて、

「それが無謀な行動と言ってるのです、

もう少し明るくなるまでお待ちを」


城門の上ではガヤガヤと騒がしくなって来る、

東の空が明るくなり、

視界も良くなって来ると、


監視塔の兵士が叫ぶ、

「森の奥から約15メートル程のモンスターが、

接近して来てます、戦闘の準備を」


忍者太郎の事で騒いでた兵士達は、

真剣な顔になり、

いつもの配置に着く、

ジョルジュは近くの兵に声をかけて、

魔法部隊を呼ぶ様に指示を出し、

忍者太郎の様子を伺っていると、


忍者太郎は微動だにせず、

何かを待っている様だった。

日が昇りすっかり明るくなると、

静かに立ち上がる太郎、

森の方からは聞いた事の無い雄叫びが聞こえ、

モンスターは人の気配を感じたのか、

スピードが速くなる、


忍者太郎は森の方に向き直り、

静かに剣に手をかけると、

突然走り出す、


森から15メートルのサイクロプスが現れ、

城壁の上では初めて見る巨大サイクロプスに、

兵士達は戦々恐々としていたが、

ジョルジュは目を輝かせてサイクロプスを見つめる、


サイクロプスは棍棒を振り上げて、

城に向かって走っていたが、

迫って来る忍者太郎に気付き、

忍者太郎に向かって走り出しす。


サイクロプスが忍者太郎に向かって棍棒を振り下ろして来たが、

忍者太郎は飛び上がり棍棒を避けると、

空中で一回転し、

サイクロプスの背後で着地をしたと同時に、

両膝の裏を剣で切り付ける、

忍者太郎は再び飛び上がり、

サイクロプスの背中を蹴る、

大きな音を立てて倒れるサイクロプスの背中に乗ると、

背中から心臓に向かって2本の剣を突き立てる、


あまりの速さで何が起きたのか、

兵士達は理解出来ないでいると、

ジョルジュが変なテンションになっている事に気付く、

「う〜うう〜う〜、何と可憐な動き、

あれは一体何者何だ、はぁ、はぁ」


兵士達は(これはマズイ)と思い、

「ジョルジュ様落ち着いて」

「まだ何者か分かって無いんです、

勝手な行動は取らないで下さい」

「ジョルジュ様に何かあったら、

国は滅びますよ」


ジョルジュは兵士達を見つめて、

「国が滅ぶって…

私の代わりなどいくらでもいるだろ」


そんな話をしていると、

忍者太郎がサイクロプスの腕を、

脇に抱えてズルズルと引きずり、

城門の前迄やって来ると、


「お前らこれを食べるか?」


ジョルジュは両手で口を押さえると、

「しゃ、しゃべった〜

知性があるんだ、

人間では無いよな?

ゴーレムの類いか?

人造人間か?何だろう」


ジョルジュは興奮して喋りまくってから、

忍者太郎の近くまで城門の上を走り、

城門の上から、

「サイクロプスは食べれる所は少ないが、

薬の材料として貴重なんだ、

君は一体誰なんだい?」


忍者太郎は城壁を見上げて、

「そうか、ではこれをくれてやる、

私は太郎、ルポルの町のバルと、

クラテルの町のエイストから手紙を預かってる、

この手紙をジョルジュ-アンテーリに渡したい、

返事も欲しいそうだ、

私はここで待っているので取りに来い」


ジョルジュは顔を赤らめて、

興奮絶好調になり、

階段を降りて門をくぐろうとすると、

近衛兵の隊長ホーマーが、

ジョルジュの腕を掴んで、

「ジョルジュ様、

勝手な行動はおやめ下さい、

私が取って来ます」


ジョルジュはホーマーの顔を睨むと、

「ホーマーずるいぞ、

私が先にあの者と話したい」


ホーマーはふぅ〜と軽くため息を吐いて、

「あの者が言ってた、

手紙を取りに行くだけです」


ホーマーは3人の兵士を連れて城門をくぐり、

忍者太郎の下へ向かう、

ホーマーも3メートル近い身長だが、

5メートル忍者太郎の前では小さく見えた。


ホーマーは忍者太郎の前に立ち、

「手紙を受け取ろう」

そう言って手を出すと、


忍者太郎は懐から手紙を出して、

ホーマーに渡した後、

数歩下がりまたあぐらをかいて座る、


門の隅から片目だけ出して、

忍者太郎の一部始終を観察するジョルジュ、

ホーマーはジョルジュそんな姿を見て、

(これはマズイかもしれん、

早急にこの変な者の正体を解明せねば)


ホーマーは落ち着きを払って、

ゆっくりジョルジュに近付き手紙を渡す、


ジョルジュは手紙の封蝋を確認すると、

「確かにバルの封蝋だ、

バルはあの者とどうゆう関係なのだろう」

そう言いながら手紙を出して読む、


手紙の内容に真剣な表情になり、

ホーマーの顔を見て、

「モンスターが何故発生するのか解明したそうだ、

モンスターはただの厄災では無かった様だな、

周りの負のエネルギーを吸って生まれる、

ある意味土地の浄化だ、

これが巨大化したという事は、

負のエネルギーが増えて来たと言う事だ、

それは争いや生活の不安もあるだろう、

早急に対策をしなければならないな」


手紙に目を通したホーマーも、

唸りながら、

「う〜む、対策と言ってもどの様な対策を?

ヒューマン族と鬼神族達の行動は制御出来ませんし、

食べ物不足も王都は何とかなってますが、

国全体を考えると直ぐにとは行きませんな」


そこに兵士がやって来て、

ジョルジュに手紙の道具を渡す、

ジョルジュはサラっと返事を書くと、

ホーマーに渡して、

「これを彼に渡して欲しい、

私も一緒について行くが、

決して私が王だとは知られるな」


「それは何故ですか?」


「何となくその方が良いと思っただけだ、

今から彼に話を聞きに行く」


ジョルジュは頭が良く感も鋭い出来る男なのだ、

それでも興味のある忍者太郎との会話に、

ワクワクしながら太郎に向かって歩く姿は、

ちょっとスキップしているように見えた。


ホーマーが忍者太郎に、

「これは王からの返事だ、

間違い無くバル殿に渡してくれ」


忍者太郎はゆっくりと立ち上がり、

ホーマーから手紙を受け取り、

懐にしまって、

「了解した」


直ぐに踵を返して帰ろうとする忍者太郎に、

ジョルジュが声をかける、

「ちょっとお待ちを、

君の事を聞かせてくれ」


忍者太郎は振り向き、

「何故?」


ジョルジュは顔を赤らめて、

「これからも君が手紙を持って来るかも知れない、

そうなると君の正体を知っていた方が、

こちらも安心出来る」


忍者太郎はジョルジュをじっと見つめて、

「私の正体など関係無い、

そんな説明をする様にとマスターから言われていない、

指示をされていない事はしない」


ジョルジュはマスターの言葉に反応して、

「マスターとはバルの事かい?」


「あんな爺さんは関係無い」


「じゃあマスターって、

誰の事なのか教えてもらえないか?」


忍者太郎は黒いまん丸の目を細めて、

「お前は誰だ?」


「私はこの城に仕える兵士だ」


忍者太郎は「フッ」と鼻で笑うと、

「お前嘘つきだな、

お前がジョルジュ-アンテーリだろ?

お前の手から手紙と同じインクの匂いがする、

そんな嘘つきにマスターの事は教えられない、

では私は帰る」


そう言って忍者太郎は高くジャンプして帰ってしまった。


ジョルジュは唖然として、

「今までこんな事は無かった、

私の心を読む様なあの態度…

ますます興味が湧いた」


ホーマーは忍者太郎のジャンプ力に驚いていたが、

ジョルジュの興味が湧いたの言葉に、

「多分、なかなか会えないと、

私は思いますが」


ジョルジュは恋する乙女の様な顔で、

「いいや、絶対に会いに行く、

バルやエイストに会えば話は聞けるだろう」


ホーマーは大きくため息をついてから、

「これからは、そんな暇無いと思いますぞ、

それより、このサイクロプスを運ばなければ」


ホーマーはテキパキと兵士達に指示を出し、

ジョルジュは忍者太郎の帰って行った方向を眺めていた。


忍者太郎はルポルの町に寄って、

バルに手紙を渡してから拠点に帰り、


サクラの帰りを待って、

サクラに報告をする、


サクラはクタテルの町で見た、

野菜を召喚しながら忍者太郎の話を聞いている。


「明け方前に着いて、

明るくなってからモンスター倒して、手紙を渡し、

返事をもらって、ルポルに寄り、帰って来た」


サクラは話を聞いて、

「ほぉ〜速かったね、

モンスターてどんなの倒したの?」


「目が1つのやつ」


「何とサイクロプスか?

まさか…あんなのも食べるのか?」


「食べる所は少ないが、

薬の材料になると言ってた」


「少ないって…

やっぱり食べるんかい!

薬の材料かぁ〜

当分錬金術の練習は出来ないよね」


そんな話をしていて、

王の事など全然興味のない2人であった。







読んで頂きありがとうございました♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ