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異世界に呼ばれたオタク女子 スキルが多すぎて使いこなせない件  作者: Melody


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20/36

頼まれ事が多い オタク女子

鬼人達の町を作って、少し落ち着いて来たが、

色々頼み事をされてしまうサクラ、

ルポルの町から戻って10日、

目まぐるしい毎日を送ってたサクラ、


ホーリーマウントの麓に広い平地を作り、

鬼人達の町を作った、

家は犬小屋ベースで二階建ての3LDK、

可愛いテラスも作りサクラはご満悦だった。


鬼人達の町から50メートル離れた場所には、

金網フェンスで囲んだ更生施設を作り、

ヒューマン女子(元鬼人達)にも6軒の家を建て、

5人1組で協力しながら、

生活をしてもらう様にした、

アホ5人以外は、

結構しっかりしていて真面目だ、

30人をまとめていたアルダンは特に真面目で、

勉強も楽しそうにしている。


ヒューマン女子のスケジュールは、

午前中は畑仕事、

午後には勉強、

余った時間は自由時間、

土日は休みとなってる、

結構ゆるゆる、


料理と洗濯、掃除はやってたみたいだが、

まだまだの状態だったため、

教育担当として、

新しくママ太郎を2人を配置した。


そんな生活が数日過ぎると、

鬼人兵士の親達が、

ヒューマン女子達の様子を見に来る様になり、

急にヒューマン女子達の、

お世話の協力をしたいと頼んで来たので、

サクラは驚いて理由を尋ねると、

親を亡くした子供達が不憫で、

何かをしてあげたいと言っていた。

この世界では子供は大切な存在で、

蔑ろにするなんて考えられないらしい、

そんなこ事があり、

今では鬼人兵士の親達が交代で、

勉強や料理、掃除のやり方などを教えて、

ママ太郎は全体の責任者であり、

モンスター退治の為の用心棒でもある。


サクラは鬼人兵士に頼み事があると言われ、

町と更生施設の間にテーブルと椅子を出して、

座って待っていた。


更生施設の方から、

アホ5人がサクラに声をかけて来る、

「お〜い!ペッタンコ、

今日は早いな〜何しに来たんだ?

俺らのオッパイ見に来たか?」


サクラは大きくため息を吐くと、

「毎日、毎日同じ事を繰り返してよく飽きないね〜

アホだから昨日の事は忘れてるのか?」


「ペッタンコこそ毎日アホって言いやがって、

俺達…私達のオッパイが羨ましいんでしょ?」


サクラはスクッと立ち上がり、

金網まで歩いて行くと、

「あのさ、そのオッパイはアタシが作ったんだよ、

それを羨ましいと思うか?

アホな頭でちょっとは考えなよ、

これ以上しつこくしたら、お仕置きするから」


それを聞いてアホ5人は、

「キャ〜ハハハハ、お仕置きだとよ、

ペッタンコに何が出来るんだよ〜」

笑いながら指を差して来た。


サクラは呆れた顔で、

人差し指でアホ5人を指さすと、

「アイアーン、オッパイ」と叫ぶ、


サクラが叫んだ途端、

アホ5人は急にオッパイを掴み、

「痛い、痛い、オッパイが引きちぎれちゃう!」

「なんで〜急に重くなったの?」


1人のアホはオッパイが重過ぎて、

うつ伏せになっていた。

「お前ら、うつ伏せになると楽だぞ」


「何だって」そう叫んでから、

5人はうつ伏せになってサクラを睨む、


サクラは両手を腰にあてて、

「ア〜ハハハハ、愉快、愉快」


「ペッタンコ何をした?」


「お前らの大事なオッパイの中を、

鉄にしてやっただけさ、

立ち上がったら、

大切なオッパイが切れちゃうね〜ハハ〜」


サクラ達の騒ぎに、

他のヒューマン女子も集まって来て、

リーダーのアルダンが怒鳴る、

「リュージ達いい加減にしろよ、

真面目に仕事しろ、

そしてマスターに迷惑かけるな」


「アルダン、うるせ〜、

オッパイ小さくなったから妬んでいるんでしょ?」


サクラは冷めた笑いを浮かべて、

「アルダン達は、

オッパイが大き過ぎて動きづらいから、

普通サイズにしてくれって頼まれたの、

だから普通サイズになっただけ、

お前らのがおかしいサイズなんだよ」


アホ5人はアホな顔でアルダンを見上げていた。

アルダンは、

「いいから早く立て、畑仕事するぞ」


「え〜だって、オッパイ切れちゃう」


サクラはプッと吹き出して、

「もう元に戻ってるけど、クサ」


アホ5人は寝そべったまま、

胸チェックすると、

「良かった、戻ってるぜ」


安心した顔で立ち上がると、

アルダンに頭を叩かれていた。


その光景をサクラは笑いながら眺めていると、

後ろから声がかかる、

「マスター、お待たせしました」


振り向くと鬼人の兵士が2人立っていた。

1人は鬼人兵一番隊の隊長だったと言うオネット、

中年男性だがキリッとした顔立ちは、

彼の誠実な性格を表していた。

もう1人はオネットの隊の副隊長だったサンセだ、

サンセはまだ若そうだが、

体は逞しく、性格は穏やかな信頼出来る男、


2人は頭を深く下げて、

「こんな朝早くのお呼び出しに応じて頂き、

ありがとうございます」


サクラは苦笑いをすると、

「いや〜そんな事は良いんだけど、

その固い態度何とかしてよ、

もう家族みたいなもんでしょ?ね、

先ずは座って話を聞くよ」


そう言ってテーブルに向かって、

歩いて行くサクラ、

2人はサクラの後ろ姿を見つめながら、

「家族」の言葉につい嬉しくなり、

自然と笑顔になってしまうのであった。


サクラは座ると、

ポータルを開けて、

「料理太郎君、

何か飲み物を3人分もらえる?」


太郎はポータルに顔を出すと、

「御意、マスター」

そう言ってフルーツがいっぱい入った水、

デドックスウォーターを出してから、

切ったリンゴを出して、

「マスター、朝のリンゴは金のリンゴ、

ちゃんと食べて」


サクラは太郎の顔を見ながら、

「太郎君ってさ〜

結構母親に毒されているよね?」


太郎はニッコリ笑って、

「ママさん大好き」

そう言って奥に引っ込んで行った。


サクラは苦笑しながら、

ポータルを閉めて、

飲み物とリンゴをオネット達に勧めながら、

「頼み事ってなに?」と率直に聞く、


オネットは背筋を伸ばして、

「我々にも畑仕事をさせて頂きたく」


「畑?」


「はい、野菜を作り、

ルポルの皆さんに食べて頂きたい、

迷惑をかけてた罪滅ぼしにもなりませんが、

何もしないでいるのも心苦しいので、

それと他に仕事が無いかとご相談したく」


サクラは人差し指で顎をなぞりながら、

「兵士の仕事は?

毎日訓練とかはいいの?」


「兵士の仕事はもういいのです、

私兵は主人有っての仕事、

仕える主人が居ない今の私達には、

他の仕事をするしか無いと思いまして」


「なるほど〜

ここは兵士の役目は太郎君達がいるか、

じゃあ確認したいんだけど、

みんな兵士には未練は無いんだね?」


「それが私達も驚いていたのですが、

もうすっかり無いのです、

今望んでいる事は、

親に迷惑をかけてしまったので、

親が安心して幸せに暮らしていけるサポートを、

していきたいと思ってます、

ここではそれが出来ると確信したので」


「ふむふむ、分かった、

じゃあ拠点にいるエルフ達に、

色々教えてもらって、

自分に合った仕事をやればいいと思うよ、

あのエルフ達は、

全て自給自足で生活して来たから、

モンスターの皮をなめして靴作ったり、

糸を紡いで布を作って服まで作ってるしね」


オネットとサンセは目を丸くして、

「まだその様な生活を、

送っていた方々がいたとは」


「そうなんだよ〜

ご先祖様の言い伝えを頑なに守って、

それで病人が増えていたんだ、

時代と共に変化もする、

古いままなのも考えものだよ、

後は、アタシの手伝いかな?」


オネットは興味津々に、

「マスターのお手伝いとは何でしょう?

とても興味深いのですが」


サクラはフッと笑って、

「落ち着いてやれるのはまだ先かもしれないけど、

錬金術を極めたくってね、

色々材料揃えて、

ポーションとか毒消しとか作りたいな〜

エリクサーとかも作れたら面白いし、

後は動物集めして、

拠点を動物村にする、

その為の色々?

でも、命のを救うのと、

食料調達が最優先だから、

アタシの事はまだ先かな」


動物集めの所からオネット達は、

首を傾げてはいたが、

錬金術の話には食いついた。

「マスターは錬金術も出来るのですか?」


「うん、スキルには記載されてたよ、

興味いあったら拠点のキッチン食堂に、

スキル表が出したまんまだから、

見てみるといいよ、

取り敢えず拠点のエルフに、

仕事の種類を書き出してもらって、

畑は太郎君に教わって土を耕してよ、

場所は用意しておく、

そこら辺でいいか?」


そう言いながら町の前方を指差した。


オネットは慌てて、

「マスター、話はそれだけでは無く」


サクラは「ふぇ?」と言って、

オネットの顔を見る、


「こっちの話の方を、

優先して頂きたいのですが」


「なに、なに〜頼み辛い話かな?」


オネットとサンセは冷や汗を流しながら、

「これは本当に我々の我儘で、

マスターにお願いするなど、

おこがましい事なのですが、

我々と一緒にルポルの町の来た兵士300人の、

消息を知りたいのです、

無事ならば良いのですが、

国に戻った兵士は、

ダガルが国に背くような事をしていた事は、

知りませんでした。

もし何らかの罪に問われたりして、

捕まっていたら…助け出したい」

そう説明しながらオネット達は俯く、


サクラは真剣な顔で、

「計画はあるの?」


サクラの言葉に驚いて顔を上げ、

「はい、ある程度の事は皆と話し合い」


「どんな計画?」


「我々でもある程度は、

皆が何処に戻ったか分かっています、

分からない者に関しては、

他に情報を集める必要があるのですが、

我々の顔も知られているので、

情報集めの為に、

マスターの魔法で違う人物にして頂ければ、

動き易いと思いまして」


サクラはオネットを見つめて、

「違う人物に変えたらどうするの?」


「鬼人族の国に戻って聞き込みをします」


「何人で?」


「50人程でしょうか」


「親には話したの?」


その質問でオネットは口を閉ざす、

サクラはため息を吐いて、

「辛い2年間を過ごして、

やっと息子と安心して生活を送っているのに、

50人の両親はまた心配する毎日になるでしょ、

それは認められない、

どうしてもって言うなら、

アタシが調べて来る」


オネットとサンセは顔を見合わせてから、

「それは出来ません、

ここまでして頂いたのに、

これ以上迷惑はかけられません」


サクラは頭をかきながら、

「それって、アタシの仕事なのよ、

精霊ジジイが毎日口癖のように、

命を助けて来いって言うんだ、

だから、情報を頂戴、

アタシなら飛べるし、

モンスター倒せるし、

太郎君召喚出来るから、

戻った兵士達がやばかったら、

連れて来れば良いんでしょ?

折角助けたオネット達を死なせる訳にはいかないの」

サクラは意外と真面目なのだ、


オネット達は下唇を噛み締め、

「では私だけでもお供させて下さい」


それにはサンセが驚き、

「私に行かせて下さい、

オネット様は、

皆の為にここに残って下さい」


サクラは、

(あっこれって不毛なやり取りが始まる予感)そう感じて、

「分かった、2人共連れて行く、

まずは何処に行って何を調べるか、

決めといて、

明日の早朝出発でいい?」


オネットとサンセは呆気に取られた顔して、

サクラを見つめていたが、

「そうだ、

何に変身したいかも決めて置いて、

若い女性とか、年取った男性とかね、

では明日の朝に」


そう言ってデドックスウォーターを一気に飲んで、

オネット達の顔を見つめていると、

突然街道から変な走り方の忍者太郎2人が迫って来た。


サクラは何事かと構えていると、

「マスター、このおっさんが頼みがあるって」

そう説明しながら背負っていたエイストを下ろす、

もう1人の太郎も、

「このジジイも用があるそうだ」

そう言って背負っていたバルを下ろす。


オネット達は突然の事に驚いていたが、

「バル殿では無いですか?

また何かあったのですか?」

そうオネットが尋ねると、


バルは息も絶え絶えに、

「いや…違う…その…娘さんに、

お願いがあって…はぁ、はぁ」


サクラは心の中で、

(またかよ…やれやれ)と思いながらも、


「オネット、サンセ、

じゃあ明日の朝ここで待ってるから、

準備よろしくね」


オネットとサンセは頷いて立ち去って行った。


サクラはエイストとバルに向き直ると、

エイスト達は椅子に座って、

忍者太郎に入れてもらった、

デドックスウォーターを飲み干して、

「はぁ〜はぁ〜」言いながら、サクラを見つめて、


「突然の訪問をお許しください、

太郎殿に相談した所こんな事になってしまい、

私としてはありがたい事なのですが…」

そう言って目を泳がせている、


「何?言いにくい事?

なんで2人で来たのかも疑問だけど…」


バルは手のひらをサクラに向けてから、

水を一口飲んで、

「いや、いや、言いずらいお願いでは無い、

2人で来たのはたまたま私がクラテルの町に、

滞在してただけだ」


サクラは「ふ〜ん」と言いながら、

2人の顔を交互に見つめていると、

2人は顔を見合わせて、

バルが、「エイスト、おぬしからで良いぞ」

エイストは頷いて、


サクラに顔をズイッと近づけ見つめると、

「娘さんがルポルの町で、

紫の悪魔を治されたと聞いて、

私の町の病人達も治して頂け無いかと、

お願いをしに来ました」


サクラはエイストの顔をそっと押し、

「あの町、クラテル?には、

浄化魔法使える人いないの?」


「おりますが、

町の治療師の浄化魔法では回復しません」


サクラは首を傾げて、

「浄化魔法じゃ無いって事?」


「それは私達では判断出来ないのですが…

娘さんは自覚無いのですか?」


サクラはクスッと笑って、

「自覚って…星神に魔法はイメージって聞いたから、

全部イメージで魔法を使ってる感じ?

火の魔法とかだと見た目でわかり易いけど、

治療系はね〜何魔法か分からないな、

太郎君達を呼び出すのも、

勝手に召喚魔法だと思ってるし」


バルとエイストは、凍りついたように、

ただサクラを見つめるだけで、

何を聞けば良いのか分からなくなっていた。


そんな2人の様子を見て、

「アタシのスキル見る?」


2人は凄い速さでで頷いた。

サクラも頷くと、

指をクルクルさせて、

ポータルを開く、

練習の成果が出て、

今では人が通れる位のポータルを、

開ける事が出来る、

将来はもっとバスが通れる位まで、

大きくする予定らしい、


サクラはポータルの中に入り、

「おじさん達も入って来て」


サクラに促されバルとエイストは、

恐る恐るポータルを抜けると、

とんでも無い広さの草原に出て、

滝や川、湖まであった、

草原では不思議な家が建ち並び、

見た事の無い動物がのんびりと過ごして、


それよりも目を疑いたくなったのは、

壁画でしか見た事の無い、

精霊王達が全員揃っていた事だった。

驚いて立ち尽くしていると、


「おじさん達こっち」

そう言ってサクラが手招きをする、


そこにはとんでも無い大きさの建物があり、

建物の前には広いテラスがあり、

エルフが座ってお茶をしていた、


サクラの後について行くと、

大きな厨房で太郎達が料理をしていたが、

その傍を通り過ぎて、

サクラが指を差したのは、


今まで見た事がない大きく長いスキル表だった。

2人は(本当にスキル表か?)と心の中で、

考えていたが、サクラが、


「これ、これ、アタシのスキル表、

アタシも全部を確認してないから、

なんの魔法が使われているか分からない」


バルとエイストはスキル表に近付き、

薄く金色に光るそのスキル表に、

目を奪われていた。


「ゆっくり見ても良いけど、

明日は予定があるんだ、

だからスキル見たら、

おじさんの町に行くよ」


サクラはそう告げると、

テラスに行ってしまった。


エイストは、

スキル表を凝視しているバルに向かって、

「バル殿、あの話も早く聞いてみないと、

あの娘に会うのも難しくなるかもしれませんぞ」


バルは「はっ」として、

スキル表をサラッと見てから、

テラスにいるサクラの所に向かう、

サクラの前にいる者を見てまた驚いてしまう、

テーブルの上ではたくさんの小さな太郎達が、

サクラに歌を聴かせていたのだ。


サクラの背後からエイストが声をかけて、

「あの娘さん…スキルは見せてもらいましたが、

我々も初めて見るスキル表で、

なんの魔法が病人を治したのかは、

分かりませんでした、

と言うより、全部に目を通すには、

何日か頂かないと確認できませんな」


サクラは顔だけ振り向いて、

「でしょ〜アタシも色々確認したいんだけど、

先に命を助けろって、

あそこで楽しそうに遊んでいる、

ジジイがうるさいから、

何も出来やしない…」


サクラふぅ〜とため息ついてから、

「おじさん達も座りなよ」

そう言って椅子を引いた。


バルは椅子に座ってから、

「娘さん、明日の予定とは?」


「ああ、鬼人兵士が、

先に帰った300人の安否を、

調べに行くって言うから、

そんなの危ないじゃん、

だからアタシが行く事にしたの」


バルは驚いて、

「娘さんも危ないのでは?」


「それは大丈夫、

星神曰く、アタシは死なないらしい」


「死なないからと…言っても、

捕まれば何をされるか?」


サクラは首を傾けて、

「鬼人族ってそんなにヤバいの?」


バルは苦笑いをすると、

「情けない話なのですが、

今は鬼人族達の情報は、

何も入って来ない状況で、

昔はもっと交流があったのですが、

ダガルの事を考えると、

今の鬼人族が野蛮になってても、

おかしく無いと思いまして」


そこに料理太郎がやって来て、

「マスター、ランチの時間」

そう言いながらサクラの前に、

食事を並べる、


「太郎君、おじさん達のも持って来て」

太郎は頷いてから、

草原に向かって、


「お〜い、昼飯が出来たぞ、

早く食べに来なさい」

そう叫んでいた。


サクラは太郎を見て、

「だんだん、

母親みたいになって来て、笑える」


そう言って太郎の作ったタマゴサンドを、

一口食べると、

バル達に凝視されている事に気づき、


「何?どうしたの?」


「そのパンに挟んでいるのは何ですか?」


「え?卵だけど…

あ〜卵って貴重品って言ってた、

もしかして食べた事ない?」


バルとエイストは頷く、

そこへ太郎が、

バル達のタマゴサンドを持って来た。


サクラは笑いながら、

「初めてで躊躇しちゃうのも分かるけど、

アタシの世界の食べ物だから、

食べてみてよ、美味しいよ」


バルとエイストは恐る恐る、

タマゴサンドを口に運ぶと、

初めて食べる卵とマヨネーズのコンビの美味しさに

手が止まらなくなっていた。


その姿を嬉しそうに見ていたサクラは、

「ね、美味しいでしょ?

それでおじいちゃんは何のお願いがあったの?」


バルは真剣な顔で、

「一緒に王都に行って貰えないだろうか?」


「何しに?」


「王と謁見して欲しい」


サクラはバルを見もせず、

「却下」


バルは

「やはりダメか…」そう言って俯く、


「何で王なんて面倒な存在と、

会わなきゃいけないのさ?」


エイストはサクラを見て、

「面倒とは?」


「面倒じゃん作法とかあるでしょ、

大体何で会って欲しいの?」


「実は我が国も色々抱えてまして、

ヒューマン族と鬼人族に国に攻め込まれ、

モンスター問題や食料問題もあり、

その事で相談に乗って頂ければと思いまして」


サクラはバルとエイストの目をじっと見つめて、

「それって、王に会わなくても良いよね、

地図で場所を教えてくれれば、

攻め込まれている場所の様子を見て来るし、

食料はいくらでも提供する、

モンスター対策は、

何人か太郎君達を配置すれば何とかなるでしょ、

正直、この世界の政治とか王とか貴族とかには、

関わりたく無い、

アタシにとっては、

種族が何であろうと関係ない、

命の重さは人も動物も植物もみんな一緒、

だから、違う種族でも命は助ける、

王と関わって、

他の種族を助けるなって言われる恐れもある、

上手く説明出来ないけど、

関わりたく無い」


バルとエイストはただ茫然と、

サクラの顔を見つめていたが、

バルが、

「娘さんの考えは理解しました。

協力はして頂けると言う事で良いのでしょうか?」


「うん、だって人の命を救うのと、

食料を配るのがアタシの呼ばれた理由だから」


「えっ?それは随分ざっくりとした理由ですな?」


「そう思うでしょ?

星神や精霊王達は、

この星の住人達の事情は何も知らない、

人を助けて来いとしか言わないから、

丸投げって事よ」


バルは難しい顔になり、

「それでは、娘さんも大変ですな、

我々が出来る事が有れば何なりとお申し付け下さい、

それと、協力に関しての対価は、

何をすれば良いでしょか?

お金だとしたらどの位になりますか?」


サクラは驚いて、

「対価って考えた事なかった、ハハ、

別に何も要らないけど、

貸しにしとく、

今後何が有るか分からないからね、

それで王都の場所と、

攻め込まれている場所が知りたいから、

早めに地図が欲しい、

王都での食料の受け渡しの為に、

誰か担当も決めておいて」


エイストが

「地図は町に戻れば有ります、

担当に関しては少々お時間を下さい」


「じゃあ、お昼食べたら、

クラテルの町に行くよ」


2人は青くなり、

「どうやって?」


「ポータルで、

一度行った場所にポータルを繋げられる、

あっ、ポータルは何の魔法か分かる」


「それは何の魔法でしょう?」


サクラは得意そうに、

「空間魔法」と答える。










読んで頂きありがとうございました^_^

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