拠点に戻って来た オタク女子
無事に戻って来たサクラは、
村人を受け入れる為の準備に入る。
ノル達の村を出て、
のんびり拠点に向かうサクラ達、
サクラは太郎に肩に乗り、
サクラの頭の上にはフィーが乗っていた。
「太郎君も一緒に空を飛べる様に練習して行こう」
そう言い出して風魔法をまといフワフワ浮きながら拠点から戻った。
サクラ達の後ろからは、
大きなバスもどきが4台草原に入って来る。
広い草原に子供達は大喜びで歓声を上げ、
大人達は不安と期待が混ざりあった様な表情で、周りをみている。
サクラは、
「みんなお疲れ様、
取り敢えずバスから降りて寛いでて」
村人に声をかけた後、
星神達を探すと、
家畜達と楽しそうにお喋りしながらフルーツを食べてる、
サクラは太郎に肩車されたまま星神達の所まで行って、
暫く様子を見てる、ピエールが、
「やっと仕分けが終わったわ〜
でも驚きの鉱石だらけだったのよ、
やっぱアホ娘のエネルギーのおかげなのかしら?」
星神が苦笑いしながら、
「ピエール、そんな言い方は失礼ですよ、
それよりも、この果実は凄いですね、
美味しいだけじゃ無い、色々な効果もありそうです」
精霊王達は同時に頷き、
ムシャムシャとフルーツを食べている、
そこにサクラが低い声で、
「ジャジャジャーン!アホ娘参上!」
突然のサクラの声に星神達はビクッとして、
振り返り太郎に肩車された、サクラを見る、
「なっ何よビックリするじゃ無い、
帰って来たなら早く言いなさいよ」
驚き過ぎてピエールが逆ギレしている、
他のみんなは、
アングリって吹き出しがピッタリな顔をしていた。
サクラは目を細めて、
ゆっくりと太郎から降りて来ると、
ピエールに手ひらを突き出して、
「人が忙しくっしてるのに…
呑気なもんだね〜
仕分けした中に浄化の魔石有った?
それと他の魔石は何が有った?
アホ娘は忙しいの早く出して」
ピエールは乙女の様に口を塞ぎながら、
「どっちも有ったわよ、
あの変な屋根の所の机に置いてあるから」
サクラは振り返り、「あっそ」と冷たく言った後に、
「皆さん、何も手伝う気が無かったら、
お帰りくださいね」
そう言い放って、魔石の方に歩いて行ってしまう、
そこへおじいちゃんが、
「ピエールがアホ娘なんて言うから、
ヘソを曲げてしまったで無いか」
「ええ〜私のせいだって言うの?
だいたいこんなに早く帰って来るなんて、
思って無かったわよ、
私ここが気に入ったから謝って来る」
ピエールは立ち上がり、
サクラに向かって内股で走って行った。
サクラは机の上の魔石達を見て、
「どれが何だか分かん無い、
色別に分けてあるだけだし、
仕方無い1個1個鑑定するか」
そこへピエールがやって来て、
「サクラ…さっきはごめん」
サクラは黙々と石の鑑定をしながら、
「何謝ってるの?」
「アホ娘って言った事」
サクラは鑑定しながら「フッ」と吹き出すと、
「アホとかバカとか変な奴とかは、
アタシにとっては褒め言葉だと思ってるから、
アホ娘、可愛いじゃん」
「はぁ〜?じゃあ何で不機嫌になってたのよ」
「いや〜考えれば分かるっしょ、
ノルの村に20メートルのミノタウロスは出るは、
長老は面倒だったし…疲れてるのに、
みんなでピヨちゃん達と楽しそうに…フルーツも食べて、
アタシ、まだブーちゃん、ピーちゃん、ピヨちゃんと…
話して無いんだよね〜
それにこの星に来てから、
何も食べて無いのに…みんなでムシャムシャと」
サクラがそこまで言うと太郎が、
「マスター何も食べて無い、
大変死んじゃう」
そう言って料理太郎の方に凄い勢いで走って行った、
あまりにも突然過ぎて、
サクラも唖然としていたが、
割烹着を着た料理太郎達が何かを持って走って来る。
魔石の鑑定してるサクラにも構わず、
サクラの首にタオルを巻いて、
太郎が持って来た、
皿にいっぱいのカットフルーツを、
一つ一つ丁寧に口に運び出す、
「マスター、アーン、食べて」
ピエールと頭の上のフィーも呆れた顔で眺めていたが、
フィーが「何やってるの?
太郎達サクラを甘やかし過ぎじゃ無い?」
サクラは口をモグモグさせながら、
「フルーツ美味しいよ…モグモグ、
太郎君、アタシ、モグモグ死なないからモグモグ、
心配しなくていいよ、モグモグ、
フィーもこれ食べて見て、モグモグ、美味しいよ」
サクラはカットされたリンゴを取ると、
頭の上のフィーに渡す、
フィーは一口かじると、
「何これ〜凄く美味しい、
自然の恵みのエネルギーが強く感じる」
「そうなのよ〜他のフルーツも凄いの」
ピエールが自慢げに説明してた。
そんなピエールを見ながらサクラが、
「太郎君ありがとう、
もうお腹いっぱいだから大丈夫」
皿にはもうフルーツが無くなった事を確認してから、
料理太郎が、
「マスター、キッチンが欲しい、
オーブンも欲しい」
「そうだよね、今から火の魔石と水の魔石見つけて、
キッチン作るよ、
村人が125人居るから、
食事を太郎君達に作ってもらいたい、
人数も増やすよ、料理太郎」
サクラは、割烹着の太郎を想像してフフフと笑いながら、
ピエールを見ると、
「浄化の魔石はどれ?」
ピエールはビクッとして、
「急に声掛けるから驚くじゃ無い、
そこの箱に入ってるのがそうよ」
サクラは振り向いて箱を見ると、
大きな水晶の結晶の様な石が3個入っていた。
「ええ〜3個?これじゃあ足りない、
どうっすっかな〜」
ピエールはニヤっと笑うと、
「あんた何も知らないのね〜」
サクラは怪訝な顔で、
「知らないって何度も言ってるんだが?
記憶力無いのかな?
後、なにマウント取った〜みたいな顔をしてんの?」
ピエールは自分の顔をぱちぱち触りながら、
「そんな顔してないわよ、
その浄化の魔石1個で、
あそこの湖2つ分くらい楽勝で浄化出来るわよ、
まっ砕いて使えばいいんじゃ無い、
硬いから大変だと思うけど」
「ふ〜ん、
あそこのバス位の大きさに入った水なら、
どの位の大きさにすれば良い?」
サクラが指差した方を見て、
ピエールが、
「何あれ?乗り物なの?
また変な物作って…
あれ位なら5センチ位で大丈夫だと思うわよ」
サクラは浄化の魔石を眺めながら、
「5センチねぇ〜」そう言って手に力を込めると、
魔石が崩れ粉々になった、
「あんたね〜突然そうゆう事するのやめてよ、
大体…細かくなりすぎるよ〜」
「大丈夫っしょ、
何個か入れれば良いんだし、
さてキッチン作るぞ〜」
サクラはキッチンを作る予定の建物に行って、
大きな食堂位の厨房を作り、
火や水は全て魔石を利用する様に作り、
床下に水タンクを作ってその中に浄化の魔石を入れる、
「これで循環式水タンクが出来た、ちょ〜エコ、
料理太郎君、これで料理が出来るね、
後は、材料も増やして行くから、
今日はお肉とフルーツで作って」
料理太郎は頷くと、
「マスター、マスターのアイテムボックス、
ここで使える様にして欲しい、
狩で取った肉を取り出せる」
「おお、そうだね便利だよね、
料理太郎君、頭良い、さて〜どうするかな」
そう言いながらピエールの顔を見るが…
「私、しっ知らないわよ!
アイテムボックス持って無いし」
「そうだった…
アイテムボックスの入り口って何個も作れるのか?」
サクラの頭で寛いで出たフィーが、
「何個も作ってたよ、
今朝のアイテムボックスの入り口も、
あそこに残ってるし、
村でも2箇所開けてたでしょ、
そのままここに来ちゃったから、
モンスター入らないか心配だったんだよね」
サクラは目も口もこれでもかって程開いて、
「アイテムボックスの入り口って、
出したら戻さないといけないの?
そりゃそうか…普通の事だった〜〜
ここからでも閉められるか?」
サクラは目を閉じて、
今朝作ったアイテムボックスの入り口を思い浮かべて、
閉じるイメージをすると、
アイテムボックスの入り口が消えて行った。
「出来た〜、
でも村の方は心配だから戻って閉めて来る」
サクラは凄い勢いで村に向かって走って行く、
そんなサクラの速さに村人も呆気に取られていたが、
草の上に寝転がって寛いでたノル達が、
「あれが全速?
村に戻る時に、速過ぎって思ってたけど、
すっげ〜ゆっくりにしてくれてたんだな…」
エバンが呟いた。
ノルは草原を見渡して、
村人達がのんびりと散策したり、
子供達は川で水遊びをしている、
川には白い大きな犬がいる事に気付いて、
「なあ、あんな白い犬居たっけ?」
シェルパがルーア達を見て、
「居たよ、確か結構な数居たと思うぞ」
そこに長老がやって来て、
「ノル、あの娘はどこにいる?」
「さっき凄い勢いで出て行きましたよ」
「何だって?今夜はどこで寝るんだ?
あの娘は無責任な…」
そこにいつの間にか料理太郎がいて、
「マスターを、無責任って言うな、
お前らの食事の事、頼まれた。
日が沈んだら、あそこのキッチン食堂に来い、
マスターの悪口言う奴は…」
ジルが怒ってる太郎に向かって、
話を誤魔化そうと、
「やだな〜太郎、
俺らがマスターの悪口言うわけ無いだろ、
それよりさ〜あそこで遊んでる犬いるだろ?
あれはマスターが飼ってる犬か?」
料理太郎はルーア達を見て、
「ルーアは犬じゃ無い、
ホーリーウルフだ、
今はマスターが保護してる」
太郎の説明に長老達が震え出す、
「今、何て?
森を守護されてる、
ホーリーウルフ様?」
長老アルガが青ざめている。
エバンが不思議そうに、
「アルガ様、何でそんなに震えてるんだよ、
あいつら何もして来ないぞ」
タタンが顔を左右に振りながら、
「違うそんな事を心配してるのでは無い、
森の守護者達は何種類か居ると言われてて、
誰も会う事が出来ない崇高な存在が、
あの様に無防備なお姿で子供達と遊んでいるなんて…
それを保護してるだと?あの娘が?
人形詳しく話せ」
その時上空から、
とても低い声が響いて来る、
「おい!ババア、
太郎君を人形って言うな!
ご飯作ってるの太郎君達だぞ、
もっと敬意を払え」
そう言いながらゆっくり降りて来ると、
ジルが、
「いやいや、タタン様も悪気は無いんだから、
マスターも落ち着いて、
でもどこに行ってたの?走るの速かったね〜」
「村に戻ってた、
アイテムボックスの入り口を閉じるの忘れてたんでね」
ノルとエバンが、
「そんな事あるのか?」
「信じられね〜」
「うるさいな〜うっかりだよ、
それより、今から家作るけど、
土禁だってみんなに説明してね、
後さノル、村人の名簿作って、
それから家は何軒建てれば良い?」
ノルが
「そんなに一気に言われても、
まず、土禁って何?」
「アタシの国では家に入る時は靴を脱ぐ、
土足禁止って事、
その方が家が清潔に保てるし掃除も楽なはず」
「分かった、後、家の数は確か32軒で大丈夫」
「了解」
そこに長老達が口を挟む、
「我らは自然と共に生活をする、
一軒に一本の木が並ぶ家で無くてはならない」
サクラは長老アルガをじっと見つめ、
「この大地には草がこんなに生えてる、
自然と共にじゃ無いの?」
長老3人は首を左右に振りながら、
タタンが話し出す、
「良いか小娘、
木と共に住むって事が大切なんだ、
木の呼吸を聞きながら生活をする事で、
心豊かに生活が送れる、
だいたい靴を脱げとは何だ、
足が汚れるだろ」
サクラは吹き出すのを我慢して、
頬がパンパンに膨らんだが、
「ふぅ〜」と息を吐き出してから、
森の方を指差して、
「じゃあさ、
あそこの木の間にテント張ってあげるから、
おばあちゃんはそこに住みなよ」
「何だと、トイレとかはどうする?」
サクラはニヤニヤ笑いながら、
「穴掘ってやる」
タタンは怒りで顔を真っ赤にして、
「小娘、
我らの意見も尊重するって言ってただろ」
「言ってたよ、
木の隣って言うのは考えるけど、
靴を脱ぐのは絶対守ってもらう、
水虫防止の為にもね」
ハラハラしながら見てたノルが、
「でも、ここには木が生えて無いし、
森の方はモンスターが出るよな?」
サクラは腕を組みながら考える、
「じゃあさ、木の中に部屋を作るのは?
子供の頃にそんなおもちゃ見た様な気がする」
それを聞いた長老達が大声で笑い出し、
長老ストレンが
「そんな事できるわけ無いし、
そもそも、木の中を傷つけるなんてとんでもない」
「そんな事言って、
家を建てる時に木は倒してるでしょ?」
「木は倒した後に植林しとる、
頂いた分は元に戻すのが鉄則」
サクラは「ふ〜ん」って言いながら、
「じゃあさ、
木自身が中を部屋にして良いって言ったら?
木の中に部屋を作るで良い?」
そこでまた長老達は爆笑していたが、
今までのサクラの行動を見て来た、
ノル達は笑えなかった、
サクラは嫌な笑い方をしながら、
森に向かって大声を発する。
「木のみなさん、
アタシの声が聞こえていたら返事をして」
サクラが声をかけた途端、
風も無いのに凄い広範囲の木達が一斉に揺れ出した。
その光景にみんな凍り付いて、
家畜小屋にいた星神が慌てて走って来る、
サクラは嬉しそうに頷きながら、
「今度は、
体の中にエルフ達の部屋を作っても良いって思う木は、
アタシの前まで動いて来てくれる?
勿論、エルフ達が住まなくなった時は、
元の体に戻すから安心して」
一同(こいつは何を言ってるんだと)
聞こえそうな顔でサクラを見た。
サクラはそんな事は気にも留めずに、
「では、アタシの所まで来て、スタート!」
サクラが号令を出した途端、
凄い数の木が動き出し、
サクラの目の前で止まる、
サクラはみんなを振り返り、
「これだけの木が中を部屋にして良いってさ、
何か文句ある人は?」
サクラの近くに居た長老達や、
ノル達が以外の村人や精霊王達も何事かと、
走り寄って来た。
サクラは32本の木を選び、
他の木達には元の場所に戻る様にお願いすると、
木達は寂しそうに戻って行った。
サクラは32本の木に、
10メートル間隔に並ぶ様に指示を出すと、
木は動いて指示通りに並んで行った。
周りはただ唖然と見ている事しか出来ないでいる、
次にサクラは、
木に抱きついて、目を閉じる、
「直径10メートルの木に育て、
そしてアタシの想像通りの中身に変化しろ」
直径10メートルの大木が光出し、
玄関ドアや窓なども出来始める。
出来上がった大木を満足そうに見上げてから、
振り返り「ノル、中の説明するから来て」
そうノルに声をかけて中に入って行った。
そこに居た全員が何が起きたのか理解出来ず、
ただ見守る事しか出来ないでいた。
暫くすると、
中からサクラ達が戻って来て、
「中は完璧!日が暮れるまでに作っちゃうから、
みんなは食事して待ってて、
家の割り当てはノルに任せるから、
エバン達も手伝ってあげてね」
そう言いながらサクラは軽く手を振って、
次の大木に向かって行った。
残されたノルは嬉しさが溢れて来て、
涙を浮かべていた。
「みんな、大丈夫!
ここでの生活は安心して送れるよ」
ノルは、
サクラの説明を聞きながら木の家の中を見て回り、
中の素晴らしさに感動で声も出せなかった。
いつでも水が使えるキッチン、
水が流れるトイレ、
お湯が出るお風呂に洗面所、
全てが新しく素晴らしい家だった。
村人達は一斉にノルに駆け寄り、
家の説明を順番に聞いて、
村人達は歓喜の声を上げるのだった。
サクラは黙々と家を建てていたが、
何故かフィーも付き合って頭に乗って居た。
「ね〜サクラ、私も家が欲しくなっちゃった」
「へ〜そうなの?精霊さんってどこで寝てるの?」
「寝るって事意識した事ないな…
枝の上で寝ちゃったり、
ヒヨコと一緒は最高だったな」
「じゃあ、ヒヨコの所でいいんじゃ無い?」
「えええ〜」
そんな話をしていると、
料理太郎がテーブルと椅子を持っていそいそとやって来て、
サクラの両脇に手を入れて抱き上げると、
椅子の上に座らせる、
そしてテーブルの上に、
焼いたチキンとゆで卵が乗った皿を置き、
フルーツの乗った皿も置く、
コップも置くと、
オレンジを手で絞ってコップに入れて行く、
「マスター、夕食の時間、
これで手を拭いて、召し上がれ」
サクラも何事かと料理太郎達を見つめていると、
料理太郎はニコニコしながら、
サクラは渡された濡れタオルで、
手を拭いて、
「料理太郎君…急にどうしたの?」
「マスターの食事は、
私達の責任、食べて無いはいけない、
これからは、私達が管理する」
フィーがケラケラ笑って、
「サクラは太郎達の子供みたいだね、
そんな事より、太郎、私にも頂戴よ」
「フィーの分は知らない、
自分で食べに行け」
「酷い〜」
「ま〜ま〜、フィーも一緒に食べよ」
サクラはテーブルの上に、
フィー用のテーブルセットを出して、
自分の皿からフィーサイズに切り分けて、
フィーの皿に乗せてあげる、
「では、頂きます」
チキンは塩だけでも美味しく、
ゆで卵も文句無しだった。
「早くマヨネーズも作りたいね、
油が必要か?オリーブオイル?
ごま油も欲しいね〜、
アタシ、何か忘れている様な…
あれ?牛を召喚出来るんだよね?」
フィーが楽しそうに食事をしながら、
「そんな事言ってたね、
ミノタウロス見たからって」
サクラが急に立ち上がって、
目を閉じてブツブツと牛の設定をして、
「乳牛25匹、オス牛25匹出て来い」と手をかざすと、
大型犬位の大きさのラブリーな牛が召喚された。
サクラはあまりにも可愛い牛の群れに、
「キャ〜キャ〜」言って喜んでいると、
飼育ハウスの方から凄い勢いで走って来る者がいた。
サクラは慌てて念話で飼育太郎達に声をかける、
「飼育太郎達、助けて変態が来る、
召喚した牛達を助けて」
変態クレアは肩で息をしながら、
「サクラ!また何かを召喚したな、
こっこっこれは何だ?」
「牛だよ、ミルクをくれる」
「そっそっか〜、可愛いな〜」
そこに凄い勢いで走って来た飼育太郎達は、
牛達に声をかけて、
ゾロゾロと飼育小屋の方へ連れて行く、
飼育太郎は「忘れた」と一言呟いて、
クレアの手を掴むと、
一緒に飼育小屋に戻って行った。
後ろ姿はまるで飼育太郎の仲間の様だった。
「何あれ?オッサンいつから飼育担当になった?」
フィーが食事をしながら、
「飼育太郎にめっちゃ頼み込んでたよ、
何でもするからここに置いてって、
あれが精霊王様なんだよね…」
茫然とするサクラに料理太郎が、
「マスター、食事まだ残ってる、
ちゃんと食べて」
サクラは椅子に腰をかけて、
食事を再開するのであった。
その横でフィーが満足した顔をしながら、
オレンジジュースを飲んでいた。
読んで頂きありがとうございました^_^




