役割分担をする オタク女子
太郎達に仕事分担をして、
より良い環境作りをして行くサクラ。
採掘から帰って来たサクラは、
色々と準備を始める、
今いる太郎君達を集めて、
仕事を分担する、
「4メートル太郎君は2人は
毎日森に入ってモンスターを1匹倒して、
ルーア達に渡して欲しい、
分かりやすいように、
仕事着を作ったから、これ着て」
サクラが出したのは黒い忍者服だった。
「炭で色つけたんだ、
なかなかいいでしょ?
4メートル太郎君2人は、
これを着て忍者太郎とする、
残りの3メートル太郎君達は、
2人は家畜の世話と
お肉と卵の回収も宜しくね、
誘拐しに来る奴には気をつけて、
家畜のお世話の太郎君達は、
このツナギを着て下さい。
飼育太郎とする、
後、料理担当の2人を、
料理太郎とする、
エプロンを用意したから」
サクラに料理担当を指定された太郎が、
「エプロンじゃないのがいいです」
「えっ?何がいいの?」
「マスターのママさんがいつも着てたやつ」
「えええ〜あれ割烹着だよ、
ま〜可愛いい割烹着と三角巾だけど…
それがいいの?」
「可愛いのでは無く、
白いのがいいです。
おばあちゃんって人が着てたやつ」
「そんな事まで知っているのか…、
分かった割烹着と三角巾用意するよ、
後、草原の警備担当2人、
警備太郎とする、
服装は特に思いつかなかったから、
そのままでいいか」
警備担当と言われた太郎君達が、
「サムライの服が着たいです」
「えええ〜仕組みが分からん、
着物と袴でしょ?ムズイ、
だいたい、何でそんな事知ってるねん、
オヤジかオヤジの影響か…」
「オヤジの影響、
それなら着物だけでいい」
「動き辛いよあれ、
じゃあ忍者服でもいいんじゃ無い?
動きやすいし」
「それでいい」と言って太郎は頷く、
「では警備太郎とする、
それから、
採掘場から取って来た物に、
岩塩が少なかったんだ、
何故か途中で目的が光石になってたし…
だから採掘場に行って、
岩塩を取って来て欲しい、
採掘担当2人は採掘太郎とする。
色違いのツナギを用意したから、
それを着て欲しい、
それから、まだ無いんだけど、
畑と田んぼと果樹園をこれから作って行くから、
それのお世話と収穫の仕事ね、
農家太郎2人とフルーツ太郎2人、
服装はTシャツとオーバーオールね、
麦わら帽子もあるといいか、
ああ、大事な事忘れてた、
モンスターの解体は、
忍者太郎君達がモンスターを狩ってきた時に、
手が空いてる人全員でやってもらいたい、
取り敢えず今はこんなもんかな、
この先も仕事が増えると思うから、
みんなよろしくね、
何か問題があったら直ぐ連絡ね、
それとちょっと聞きたいんだけど、
太郎君達ってアタシの思考読んでる?」
太郎達は当たり前の様に頷く、
「マスターを助ける為、
困った事は伝わる」
「全部じゃ無いの?」
「全部じゃ無い、
今の仕事担当の話は知らなかった」
「ちょっと念話を練習したいんだけど、
どうすれば太郎君達に伝わると思う?」
太郎達は首を傾げるだけだった。
「分からないよね、
じゃあ試してみるから、
アタシの声が聞こえた太郎君は、
手を上げて」
サクラは目を閉じて心の中で、
太郎を思い浮かべて、
(太郎君!)
太郎達の手が一斉に上がった。
「なるほどね、思った通りかも、
相手の顔を思い浮かべてから、
声をかけると伝わるみたい、
今度は特定の太郎君を呼ぶから、
聞こえたら手を挙げてね」
同じ様に忍者太郎を思い浮かべて、
(忍者太郎君)
忍者太郎の2人が手を挙げた。
サクラは「キャッホー」と叫びながら、
両手を上げてクルクル回った、
「出来たよ〜出来た。
これでいつでも連絡出来る」
そこに太郎が手を上げて、
「マスター、こっちからは?」
「あっ、そうか、
じゃあ料理太郎君、
アタシの顔を思い浮かべて、
呼んでみて」
太郎は頷いてから目を閉じる。
するとサクラの頭の中に、
「マスター」と呼ぶ声が響いた。
「うおおおお〜出来てたよ太郎君、
みんなも急ぎの用事の時は、
アタシの顔を思い浮かべて声をかけてね、
注意点は、急ぎの時限定です!」
太郎達はみんな頷いていた。
そこにおじいちゃんがやって来て、
「サクラ、夜明け前だと言うのにうるさいぞ」
突然声をかけられて驚くサクラ、
おじいちゃんをマジマジ見て、
「あれ?誰も居ないから帰ったのかと思った」
「帰る訳無いだろ、
サクラが山にエネルギーを流し過ぎたから、
皆様子を見る為に残っておる、
所でピエールはあそこで何をしている?」
おじいちゃんが指差した先には、
屋根だけのテントをはって、
そこには会議室で使う様な、
大きなテーブルと椅子を置き、
そこにピエールを座らせて、
採掘して来た石の仕分けをしてもらっていた。
「ただ採掘して来た石の仕分けしてもらってるだけ」
おじいちゃんにそう説明すると、
「よく言う事聞いたなピエール、
あんな事絶対嫌だって言いそうだが」
サクラは「フフフ」と不敵な微笑みを浮かべ、
「あのテーブルの上の透明のタンクが見える?」
おじいちゃんは目を凝らして見て、
「おお、見た事無いなあんなの、
何だあれは?」
「ウォーターサーバーって言うんだけど、
採掘した石の中に透明の水晶があったのさ、
あれってガラスと殆ど同じ成分だったと思い出して、
それならガラスで何でも作れるかもって思って、
ウォーターサーバーを作ってみたの、
そしたらピエールも欲しいって言い出して、
浄化石が無いと作れ無いって説明すると、
何でって聞くから、
あの中に水をずっと入れとくと、
水も腐るんだよって教えた訳よ、
浄化の魔法か、
浄化の魔石があれば大丈夫だよって説明して、
それなら採掘場で取って来た石から浄化の魔石を、
見つけるしか無いってねって、
ピエールは嫌な顔してたけど、
仕方なく探し出したから、
ついでに仕分けしてくれたら、
ウォーターサーバー作っても良いよって言っただけ」
おじいちゃんは目を細めてサクラを見ると、
「おぬし…人を使うのが上手いのぉ〜
だけどピエールは、
何であんな物欲しいんじゃ」
「え〜便利だよ、
つまみを押すだけで水が出る様になってるからね、
あ〜そうか、水を飲まない人には分からないよね〜
水の中にフルーツとか入れても美味しいし、
体のデドックスにもなるらしい、
まっ、おじいちゃんには関係無い事さ」
おじいちゃんは呆れた様にサクラの顔を見ていたが、
ピエールの所に行って、
コップを持つと、
ウォーターサーバーから水を入れて、
ピエールの横にある椅子に座り、
ピエールに何か話しかけて水を飲んでいる。
サクラと太郎達はおじいちゃんの行動を見ていたが、
「おじいちゃん何がしたいんだ?
じゃあ取り敢えず解散、
お仕事宜しくね」
1人になったサクラはテラスにあるテーブルに座って、
これから欲しい野菜と果物と木の実のリストを書き始める、
植物の精霊王が生息地は分かると言っていた事は忘れていない、
「これを渡して生息地を書かせる、
そうすれば、コーヒーや紅茶、
コーラとかも作れる、
マンガ知識だからどこまで出来るか分からんが…
楽しいかも、フフフ」
リストが終わると、
今度は光石でランタンを作りまくっていると、
世が明けて来て、
精霊王達が表に出て来た、
何処に居たのかと見ていると、
おじいちゃんがバカにしていた、
サクラの犬小屋で休んでいたようだ、
出て来る精霊王達を見てると、
動物の精霊王クレアは、
真っ直ぐに家畜小屋に向かった。
クレアは飼育小屋の前で、
飼育太郎に呼び止められて、
何かを言われている、
飼育太郎がサクラを指差して、何かを言うと、
クレアは泣き崩れて地面に膝を付く、
そして飼育太郎に何かを懇願しているポーズになった。
サクラは怪訝な顔でその様子を見て、
「何やってるんだ?
あのオッサンも見掛け倒しだよな」
クレアは太郎に許されたようで、
一緒に家畜小屋に入って、
飼育太郎達と一緒に家畜達を表に出していた。
そんな太郎達を見ていたサクラの後ろから、
星神が声をかけて来て、
「サクラさんおはようございます」
サクラは振り返り星神を見つめ、
「おはようございます…って
何でそんな挨拶知ってるの?
星神は寝ないでしょ?」
星神は笑いながら、
「それくらい知ってますよ、
寝なくても大丈夫なだけで、
私は寝る事もありますよ、
魂の休息の為に」
「あのジジイ適当な事ばっか言ってるなぁ〜」
「テールの事ですか?
多分、サクラさんに早く助けてもらいたいんでしょうね、
大地の乱れは彼が1番感じているだろうから、
あんなにのんびりしてますが、
内心では心配なんでしょう」
サクラはクレアの様子を見ながら返事をする。
「なるほどね〜
それなら心配だから早くしてくれって言われる方がマシだな
命を助けろしか言わないからな………
あれ?何か変だぞ」
星神と話をしながら
クレアと家畜達の様子を見ていたサクラは、
「えええええ〜」
急に叫び出す。
「サクラさんどうしたのですか?」
サクラの叫びを聞いて、
おじいちゃんもやって来て、
「サクラうるさい、どうしたんじゃ」
サクラは家畜と星神達を交互に見ながら、
「ブーちゃんが…笑ってる?」
おじいちゃんは不思議そう表情で、
サクラを見つめると、
「サクラ、何で疑問形なんじゃ?
ブタもそりゃ〜笑いもするじゃろ」
「えっ?何言ってるの、
地球の動物は笑わないよ、
ここはありなの?」
星神もあたふたしながら、
「この星の動物も笑いませんよ、
サクラさんの動物が特別なのでは?」
サクラは「え〜」と言いながら,
またブーちゃんとクレアを見ると、
「何か喋ってる〜〜〜」
「サクラ、本当にうるさい!
そりゃ〜話もするじゃろ」
サクラはおじいちゃんを睨みつけながら、
「だから〜地球の動物は喋らないって」
「何言ってるんじゃ、
あのブタって生き物は、
お前が召喚したんじゃろ、
地球の動物とは違うはず」
サクラは口を開けておじいちゃんを見つめている、
おじいちゃんは「はぁ〜」と小さくため息をつくと、
「サクラ、よ〜く思い出せ、
太郎達も喋るだろ?」
サクラは立ち上がり「あああああ〜」と叫び、
「ちょっと待って、
そうゆう事は、
これからアタシが召喚しようと思ってる動物は、
みんな話ができて、コミニケーションが取れる?
マジ?、マジ?、マジ〜〜〜?
これでアタシが夢見てた村が作れるって事?
イヤ〜ッホ〜〜〜!
そうと知ったら急いで動物集めしなきゃ」
興奮するサクラに驚いてる星神とおじいちゃんが、
「ちょっと待って下さい、
動物集めとは?」
「サクラ、ちょっと待て、
おぬしがやらなきゃいけない事、他にあるじゃろ?」
違う方向に舵を取り始めたサクラに、
周りは大騒ぎ、
そんな騒ぎを聞きつけて、
クレア以外の精霊王達が集まって来た。
「何があった」
「どうしたんですか?」
「ちょっとサクラ、人に仕事させて、
あんたサボってるんじゃ無いわよ」
サクラはみんなを見渡してから、
「やる事は分かってる、
食糧難と、人命救助は勿論やるから、
みんなも協力して欲しい、
まず、植物の精霊王って誰だっけ?」
「え〜と、僕です、
昨日も聞かれて答えたけど、
名前はプラニだよ」
鬼気迫った凄い顔でプラニを見つめると、
「さっきこの紙に
必要な野菜や植物、果物、スパイスの名前をリストにした。
名前の横に生息地を書いて欲しい、
世界中飛び回ってどんどん種を集めて、
畑を作ってじゃんじゃん野菜や果物を作りますよ〜」
プラニはノーとも言えずに、
サクラからリストを受け取る
サクラはもう一枚紙を出して
「それと、この顔を見て、
これは地球の牛って言う動物、
この顔と同じ顔のモンスターか動物知らない?
同じ種類の生き物を見れば、
地球の牛も召喚出来るはず」
サクラは説明しながら、
牛の顔を描いた紙をみんなに見せると、
「これってミノタウロスよね?」
「確かに、ミノタウロスだ、
コイツは厄介だぞ」
サクラは「やはり」と呟いて、
「ミノタウロスはこの山にいる?」
星神達は顔を見合わせて、
困った様になってたが、ピエールが、
「正直、私達は知らないから、
あそこにいる変態クレアに聞いてみれば」
そう言ってクレアを指差す、
サクラはクレアを見てから、
「フンッ」と鼻を鳴らして、
近くにいる太郎に声を掛けて、
「太郎君、ちょっとルーアを呼んで来てくれる?」
太郎は「御意」と一言いって、
ルーアを呼びに行った。
その様子を見てたピエールが、
「何よ、クレアじゃダメなの?」
サクラはクレアを見ながら、
「あのオッサンには、
借りを作っちゃダメな様な気がして」
ピエールは「ああ…」って言って、
納得したような顔をしていた。
そこにルーアがやって来て、
「マスター呼んだか?」
「ルーア、おくつろぎの所ごめんね、
ミノタウロスって、
この山にいる?」
ルーアは怒りの表情になり、
「あー、あいつか、
ミノタウロスならいるぞ、
昨日のギガントボアより大きく、
厄介な相手だ、我の仲間もやられた」
サクラはニヤリと笑って、
「いるんだね、
じゃあルーアの仇を取って来るよ、
……因みにさ、
ルーア達はミノタウロスって食べるの?」
「ああ、食べるぞ、結構うまい」
食べると聞いて、顔を引きつらせながら、
「たっ食べるんだ…斧は持ってるの?」
「持ってるな、あれが厄介なんだ」
「モンスターって、
負のエネルギーが集まってうまれるんでしょ?
不思議だよね〜武器もってうまれるって」
星神はサクラとルーアのやり取りに、
口を挟んで来て、
「え〜っと、サクラさん、
ミノタウロスを倒したいのも分かるのですが、
今日はノル達が優先ですからね」
「星神、分かってるって、
アタシが居ない間は、
忍者太郎君達が探してくれるから、
心配しないで」
「忍者太郎って何ですか?」
「太郎君達に役割分担したの」
それからサクラは太郎君達の仕事について、
みんなに紹介してると、
ノル達も起きて来て、
「おはようございます、
みなさん早起きですね」
エバンがニコニコしながら寄って来る、
サクラは片手を上げて、
ノル達を見つめると、
「ちょっと事情ができて、
早く村に行きたいから、
何かお腹に入れたらさっさと出発するよ」
ノル達はいきなりのサクラの出発宣言に、
何が何だか分からない様子で困っている。
そんなノル達を見て、
おじいちゃんが、
「サクラ、おぬしの魂胆は見え見えじゃ、
ノル達の事さっさと終わらせて、
何か探しに行くつもりじゃろ…」
サクラは目を泳がせながら、
「そっそんな事は無い、
だって、ここには肉しか無いんだよ、
リンゴ1つ見つかれば、
リンゴ、ナシ、上手く行けば柿も出せるかも、
食べ物は必須なんだよ!」
それを聞いていたポルンが手を上げて、
「リンゴをスライスして乾燥した物なら持ってます、
携帯食の為に作るので」
サクラの反応は速かった、
ポルンの前まで飛んで行き、
両手をポルンに差し出して、
「それを、見せて下さい」
ポルンは引き気味に、
バックの中から袋を出して、
サクラに渡すと、
サクラは袋の中を覗き込み、
「リンゴ…だ、
断面がリンゴそのもの、
オレンジ?柑橘系の果物?」
ポルンはウンウンと、頷いて、
「果物は貴重なビタミンなので、
残った皮は全部乾燥させます」
サクラはポルンを見つめると、
「じゃあ、村に行けば、
他の食材も残ってるって事?」
「はい、残りは少ないと思いますが、
まだいくつかはあると思います」
サクラは嬉しそうな顔になり、
「ポルン、ありがとう、
そうだよね、星を歩きまわる必要は無いんだ、
町や村に行けば、野菜や果物見る事は出来るよね、
変な人と居たから、
人の生活忘れてたよ〜」
そう言いながらサクラは遠い目をしてた。
サクラの言葉におじいちゃんが反応して、
「変な人って誰じゃ?
まさかワシじゃ無かろうな!」
「えっ?おじいちゃん達に決まってるじゃん、
人の生活の常識を知らないんだから、
ま〜仕方無いちゃ〜仕方無いけどね、
それより見ててよ、
この星のリンゴを見たから、
地球のリンゴ…
いやゲーム仕様のリンゴを作る」
そう言いながらサクラは、
両手で何かを包む様な形を作り、
イメージを始める、
(日本の高級蜜入りリンゴ、
リンゴの実を植えた途端に木がはえて実を付ける、
軽く揺するだけで実は落ち、
落ちた瞬間に次の実がなる、
実は勝手に落ちる事は無く、
腐る事も無い、
季節関係無く一年中実り続ける
果物は召喚されても…喋らないここ大事)
サクラはぶつぶつ念じていると、
手の中が光り始める、
星神達やノル達も、
何が起きているのか、
想像もつかない様子で、
サクラの手の光を見つめている。
手の中の光がおさまると、
サクラは嬉しそうに笑い、
ゆっくりと手を開いて行く、
手の上には真っ赤な大きなリンゴが乗っていた。
ノルが「何で、何でリンゴが乗ってる?
それも見た事も無い赤い大きなリンゴだよ」
星神は「サクラさん…何の魔法を使ったのですか?」
ハンターシェルパ達は、
「リンゴも出て来た、
小指も生えた…このお嬢ちゃん何者なんだよ」
クレア以外の精霊王達は茫然としているだけだった。
サクラはみんなの反応を見ながら、
「ま〜ま〜君達、
まだまだこれからですぞ、
フルーツ太郎君、これを植えてくれたまえ〜」
フルーツ太郎達はうやうやしくリンゴを受け取ると、
サクラの指定した場所にリンゴを植える、
植えた瞬間、土が光ったと思ったら芽が出る、
芽は凄い勢いで育ち、
何故かサクラの身長と同じ位の高さの木になり、
次はポンポンポンポンポンと5回音を立てて、
リンゴが実ったのだ。
場は騒然となって、
誰も何も言えなくただ状況を見守ってる、
そんな事など気にも留めずにサクラは、
「ウヒョ〜可愛い木が生えた、
アタシの身長と同じ位の高さだね〜
これは…理想的な村が出来そうだよ、ムフフ」
サクラはフルーツ太郎君達に向き直って、
「フルーツ太郎君達、
ここはちょっと気をつけて欲しいんだけど、
木を揺するのに力加減が難しいと思うんだ、
ほら、うちらって身体能力がバグってるじゃん、
だから、そっと揺すって欲しいんだ、
アタシが見本を見せるね」
そう言ってサクラは、
腕まくりをする様な動作をして、
「えい!」と掛け声を掛けながら、
そっと木に触れる、
そっと触れたのに木は大きく揺れて、
リンゴが5個ポト、ポトと落ちる、
サクラは木の様子を見て「ホッ」として、
「今の力より弱めで宜しく」
フルーツ太郎君達は「御意」と返事をした。
そんなやり取りをしている間に、
木に新しいリンゴが5個実る、
「おお、もう実った、
じゃあフルーツ太郎君やってみて」
フルーツ太郎は木にそっと近付き、
指でそっと木に触れると、
少し木が揺れてリンゴの実が落ちる、
「イエ〜イ、太郎君上手い!」
サクラがそう叫んだ後、
フルーツ太郎2人とサクラは手を繋ぎ、
丸くなって飛び跳ねている。
そんな3人に、ピエールが、
「あっあんた達、いい加減にしなさいよ、
昨夜も採掘場で、
訳の分からない採掘の仕方して、
今日はこのリンゴ?
ちゃんと説明しなさいよ」
サクラはやれやれって両手を広げると、
「説明しても理解出来ないと思ったから、
実演しただけど?
何がご不満なのかな?
何度も言ってるけど、
この場所をゲーム構成にするって言ったじゃん、
こんなリンゴの木は現実的じゃ無いでしょ、
ゲーム仕様だから、
ご都合主義のリンゴの木が出来たの、
どうよ理解出来た?
アタシだって、同じ召喚かもって思ったら、
リンゴは喋らないって設定を頑張ってるんだからね、
簡単に作ってると思ったら、大間違い何だよ」
ピエールはサクラの剣幕にタジタジになって、
後退していく。
そこにエバンが、
「ノル、もしかして俺たち死んだんじゃね、
昨日からおかしな事だらけだよ」
ハンターシェルパも、
「そうか死んだのか…
だから俺の小指も生えた…
なるほど納得」
エバン達の呟きにサクラがエバンを指差して、
「そこ、何ボケた事言ってるの?これは現実だよ」
サクラはリンゴを拾って、
ノル達5人に渡すと、
「食べてみてよ、
私が育った国の、
最高のリンゴなんだから」
ノル達は初めて見る大きさのリンゴに、
恐る恐る噛んでみると、
みんな一時停止状態になる、
「何だよこれ?本当にリンゴか?」
エバンの言葉にノルも頷いて、
「リンゴって酸っぱいフルーツだと思ってたよ」
ポルンは一口食べてから、
「これ、お父さんとお母さんにも食べさせたい、
このまま持って帰ってもいいかな?」
「そうだな、俺も母さんとエミルに食べさせたい、
持って帰るか」
サクラは他のフルーツを召喚すべく、
集中していたが、ノル達の話しに、
「何せこい事言ってるの、
それ、さっさと食べちゃって、
リンゴの木を揺らして収穫してよ、
いっぱい持ってくよ、
アタシのアイテムボックスに投げ込んで」
ハンターシェルパとジルは全て食べ終わっていて、
バツが悪そうに、リンゴを拾い始める。
それからサクラは、
梨、オレンジ、レモン、そして日本の甘いみかんを作って、
フルーツ太郎君達がせっせと植えていく、
柿は種類が違うせいでなかなか作れない、
サクラは念じながら、
(違う仲間だからって、それが何だ、
同じ日本の果物だろ!
往生際が悪いんだよ、
甘い柿の実でて来い!!)
そんな風に魔力に文句を言いながら、
何度も繰り返し、何故か奇跡的に甘柿が出て来た。
サクラは感動して柿を天に掲げている。
一部始終を見ていた星神達も、
何を見せられているのか理解出来ず、
ボォ〜っとしてると、
フルーツ太郎が嬉しそうに、
星神達にもリンゴを配って、
みんな一口で一時停止状態になった。
植物の精霊王プラニだけは、
頭の中で(リンゴは喋らないって設定)の言葉が繰り返される、
(もしかして…喋らせる事も出来る?
植物と話が出来るようになる?)
クレアに続き変態が爆誕する気配が…
朝から忙しくしている所に、
忍者太郎達がルーア達の食事の為の、
モンスターを狩って帰って来た。
「マスター、こんなの捕まえた」
サクラは振り返りモンスターを見て、
「何じゃそりゃ〜」と叫ぶ、
忍者太郎達は直径2メートル、体長50メートルもありそうな、
黒い大蛇を2人で担いでいる。
みんなもモンスターを見て凍りつき、
ルーアがモンスターに気が付いて、
「おお、太郎、美味そうなの捕まえて来たな」
そう言いながら黒い大蛇を眺めていた。
読んで頂きありがとうございました^_^




