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自分たちの戦い方

「……ほう」

闇の奥から、声がした

「氷の男か」

智嬉は体を身構えた

「てめえ……ヴェイクか」

「いかにも まず、 お前を倒してから司令官に会う」

「なぜだ!!」

「エリーナにあれだけ仕打ちをしただろう それに あの蒼山滝が大事だそうじゃないか」

ヴェイクは智嬉の後ろに回り込んだ

「なっ!?」

「大事なんだろう? 幼なじみだからなあ?」

「親友だからだ!! リーダーである以前に、友達だからだ!!」

智嬉は、以前と同じセリフを言ったことに気づく

「くそっ…またしても敵に乗せられた…っ」

ヴェイクは智嬉に攻撃する

「"幻影呪縛"!!」

智嬉は罠にかかったが、 智嬉には滝たちより重い過去がない

「へっ…残念だったな 親父に暴力振られた過去はあるが 俺は滝を守る為なら平気だって思ってるタチなんでね」

智嬉はすぐに技の構えを出した

左足に力を込めて、両手から氷が現れる

「喰らえ!!"氷拳"!! そのまま足止めなっちまえ!!」

智嬉は辺り1面床を氷着けにした

ヴェイクの足首を固定する

ヴェイクは自分の足元を見下ろし、ゆっくり笑った

「なるほどお前は、過去で壊すには少し軽いか」

「軽いって言うな」

智嬉は拳を構え直す

「俺は俺で色々あったんだよ

でもな、滝を守る理由にゃ、それで十分なんだ」

ヴェイクは嘲笑う

「蒼山の小僧がそんなに好きか」

「滝は、俺が守るって決めた奴だ」

「決めた?」

ヴェイクの赤黒い目が細くなる

「ならば、その決意ごと壊してやろう」

「そんなこと、させるか!!」

智嬉は再び幻影呪縛に引っかかった

そして、膝を抱えて座る滝の姿だった

「……滝?」

幼い滝は、顔を上げない

『智嬉は、俺のこと守るって言うけどさ』

小さな声だった

『俺がいなかったら、智嬉はもっと楽だったんじゃないか』

「滝…?」

『智嬉、どうして、俺の為に、ずっといてくれるの?』

智嬉は苦笑いする

(可愛かったなあ、あの頃の滝は ショートボブで、目が大きくて 人懐っこくて)

智嬉は優しく滝に笑う

「待ってろよ お前の痛み、苦しみから…必ず守ってやる 全部は無理でも、少しだけでも」

幼ない滝は驚いた目をして

『…智嬉ばかり、迷惑かけて』

智嬉は首を横に振る

「ううん 好きでやってることだ 」

そして、力を入れた声で

「だからさ 全力で、お前も 智嬉ー!!って呼んでくれよ そしたら、お前もきっと目覚めるから」

幼ない滝は、ニコっと笑った

「…うん!! せーっの、 ともきー!!」

幻影呪縛の空間が、バリン!!と割れた

智嬉はガッツポーズ

「いよっしゃー!! 大成功!!」

ヴェイクは黒い霧をまといながら、わずかに後ずさる

「馬鹿な……幻影呪縛を、記憶の中から破っただと?」

智嬉は拳を構え直した

「残念だったな」

にやっと笑う

「俺と滝の思い出は、てめえが思ってるより頑丈なんだよ」

「なに…!?」

「陽仁、待たせたな!みんな、こいつを囲んでくれ!!」

本拠地の能力心臓部の中に純、滝、そして

「智嬉、待ちくたびれたっての!」

3節棍を構えた俺が、ようやく戦える

「くだらん」

ヴェイクは低く唸る

「群れたところで、心の奥は一人だ」

「まだ言ってんのか」

智嬉が呆れたように吐き捨てる

純は拳を鳴らす

「しつけぇな、こいつ 本拠地には本拠地の戦い方ってもんがあるんだよ」

「戦い方だと?」

「ああ」

純の右手に雷が走る

バチバチッ!!

「一人を狙ってくる奴にはな」

「仲間で一気に倒し切る!!」

俺は3節棍で敵を叩く

「はああっ!! "三節斬"!!」

ヴェイクは長い爪先で棍棒の先を交わす

「甘いっ!」

「なんの!!」

純はジャンプして、空中から飛び蹴り

「喰らえ!!荒井蹴りー!!」

智嬉は呆れて

「急に思いついただろ」

滝は純に加勢した

「棍棒で薙ぎ払ってやる!!」

「純、そこ退け!」

「おう!」

純が横へ跳ぶ

滝は棍棒を両手で握り、低く構えた

「そこだ!!」

ヴェイクの腰を棍棒でピンポイントで強く打撃!

「ぐあっ!?」

ヴェイクはよろめき、背後の壁に背中が着く

「…くそっ…立て直しだ…!!」

「待て!!」

ヴェイクは勢いで退散した


滝はヴェイクの技から解除されて、いつも通りの滝になっていた

「…くそ、あと1歩で!」

俺は純が飛び蹴りした後脇腹をつったのを介抱中

「いってええっ!!」

「おいおい、よく天井に頭打たなかったな」

「心配してんのそこかよ!」

滝は苦笑して

「みんな無事で良かったよ」

智嬉はみんなに背を向けていた

「…智嬉?」

滝は柔らかい顔のまま、智嬉を気にかける

「あいつの反撃が、怖えな…」

智嬉は司令官が、外でバリアを張っている場所へ向かった

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