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商人組合=バッド組合

「まだ開店してないはずだよね? 馬車の中は……誰もいないみたい。木箱ばかりだよ」


「……おい。勝手に中を見るのはヤバいと思うぞ」


 俺はフレアを注意しながらも、一緒に中を覗き見る。確かに木箱が多く、その殆どが開けられた状態だ。


 考えられるのは、中身はアキテール支部へ運んだんだろう。その木箱にも同じ白鳩のマークが刻まれている。


「箱にも同じ印か? ……だが、名前は違うな。店名もあれば、個人の名前もあるぞ。後は……」


「レイさんもちゃっかり見てるんだから。バッド組合だね。だとしたら、ゴイゼン所長が言ってた商人組合じゃないかな」


 フレアが言ったように、バッド組合とも全ての木箱の端に書かれている。


 木箱に入っていたのが店々の商品なら、それをまとめている商人組合だと予想出来る。その名前がバッド組合というわけだ。


「そうかも。馬車を壁にして、窓から中を確認する? 危ない事にはなってないと思うんだけどさ」


 バッド組合はアキテール支部を敵視していると、ゴイゼン所長は言っていたが、フレアからすれば、マニーがゴイゼン所長にちょっかいを出しているだけと思ってるんだろう。


 確かにバッド組合がアキテール支部に何かするにしても、タイミングが悪過ぎる。


 オークション開催前であり、アキテール支部に協力も求めている。本部が仕向けたにしても、裏切る行為はしないはずだ。


「流石にこの時期にそれはな。ゴイゼン所長だけじゃなく、組合のリーダーも分かってるはず。とはいえ、状況を確認してから中に入るのはありだな」


 ここまで大掛かりだと、バッド組合リーダー、マニーが直接来ていてもおかしくはない。


 むしろ、彼女がアキテール支部ではなく、ゴイゼン所長を気にしてるだけなら、確実に来る。来る理由を何かしら作るだろうな。


「だよね!! どれどれ……私みたいな若い子ばかりが来てる」


「……職員達が商品を【鑑定】してるな。それを側で見てる……指導してる感じか?」


 オジサン職員達以外に、別の制服を着た若い男女がいる。その子達が其々指導を受けている雰囲気で、険悪な感じは一切ない。


「異界の素材以外もありそうだね。オークションの品じゃなくて、祭に出す物かも。こういう時に偽物とか売る商人とか出てきそうだし、それを調べるためとか」


 オジサン職員とバッド組合職員が調べているのは、祭に出す品物。それを評価して、価格を決めるつもりなのかもしれない。


 若い職員のスキルよりも、オジサン職員達ベテランの方が的確であり、そこまで育ってないのだろう。


 オークションではなくても、ちゃんとした商品を適正価格で売ろうとするのは、バッド組合がきちんとしている証拠でもある。


「やっぱり、マニーって人も悪い人なんかじゃなくて……あの人じゃない!?」


 フレアはマニーらしき女性を発見したらしく、俺もそちらに視線を……

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