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マニー

「う〜ん……ゴイゼン所長はそのマニー? って人と知り合いなの? 本部との繋がりがあるなら、敵視する必要はないんじゃないかな? こっちが圧倒的に負けてるんだよね?」


「ああ……そういう事か。個人的な恨まれている感じか。今でも相手は絡んでくるわけですか?」


 フレアの言う事は的を得てるな。すでに商人組合がアキテール支部よりも上なら、敵視する必要がない。最初は分からないが、今も続いてるなら……


「昔の知り合いですよ。近所に住んでいた間柄です。年も離れていたのですが……あの時は慕ってくれてたと思うんですが……仕事で離れてからも、何度も顔を見せてきてたのに」


「……マニーさんの年は?」


「二十五歳だね。私と十歳離れてるはずだから。今も支部に顔を見せて、文句を言いに来てるよ」


「結婚とかはしてる感じ?」


「いや……仕事一筋じゃないかな。そういう話は聞かないよ。そんな話をした時、激怒されたから」


「…………」

「…………止めとけよ」


 フレアが余計な事を言いそうな気がして、止めるておく。そういう話を女子は好きそうな気がするし、腹を立ててるかもしれない。


 マニーはアキテール支部じゃなくて、ゴイゼン所長に意識しているだけな気がする。


 俺でも分かる事だけに、ゴイゼン所長は鈍感……本人だからこそ、分からないのかもしれないのか。


 とはいえ、ゴイゼン所長の事は置いといて、彼女の持つ能力を本部を買ってるわけだ。


 商人や貴族との繋がり、職員の引き抜きは人心把握、魅力系のスキルが強力だからだ。


「それでもオークションにこっちの職員を少ない人数でも派遣出来るのは良い方ですよ。あの件の事もあるので」


 あの件というのは、勿論ハンターの証が出品される可能性がある事だ。それはゴイゼン所長も把握しているだろう。


 本部もアキテールのオークションを警戒している。当然、カサンドラのオークションもそのはず。


「マニーさんは有名人だったりする? 貴族じゃないよね? 本部が簡単にオークションの任せるとは思えないんだけど?」


「どうなんでしょう? 元ハンターだったみたいですが、そこまで詳しくは知らなくて。私は元々は異界関連の学者でしたが、ハンターとは縁がなく、異界自体に直接出向くもなく……」


 ゴイゼン所長は元学者らしい。見た目からして、そんな感じだ。その知識を買われて、アキテールの所長に選ばれた?


 だとしても、逆に所長の仕事に追われて、調べるのが難しくなるのでは?


 むしろ、それをされないため……なんて事はないよか?


 それとマニーもハンターだったともなれば、俺が知っていてもおかしくないはず。


 名前に聞き覚えがないのは、二つ名で知ってる相手かもしれないか。

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