表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

165/259

情報班

「了承を得られたという事で、少しお待ちを。先に私が所長に話をします」


 アカネは所長室をノックして、返事を待たずに入っていく。


「どうした? 今日のスケジュールの確認は済んだはずだが……」


「それは今修正します!! 一体どういうつもりですか!!」


 アカネがドアを閉める前から怒声が響いてきた。


 俺がアカネに遭遇したのも、彼女が所長室から出てきた直後だったからだろう。


 スケジュールの確認をしてたらしいが、朝一番に訂正する事に。


 という事は、ジルオールの件はそれだけ重要な話になるのか? 単に付き纏われているだけなんだが?


「……ゼロストさん。所長室へどうぞ。話を伺います」


 数分経過して、所長ではなく、アカネの呼び掛けで所長室の中へ。


 所長は奥の机に座った状態で、彼女はその隣に立っている。


 所長はアカネに叱られたのか、すでに疲れ切った顔をしている。


「ジルオールの事はアカネから聞いた。俺の責任だ。ゼロストの尾行を俺が指示したの確かだ。君の許可もなく、勝手にした事は申し訳ない。その日の内に行動を起こすとは思わなくてな。後から頼むつもりではいたんだ」


 所長は俺に頭を下げた。思ってた通り、所長の仕業だったようだ。とはいえ、俺に頼むとはどういう事なんだ?


「何のために尾行を? 俺に内緒じゃなく、頼むつもりだったという事もおかしな話になるんじゃないですか?」


 所長の指示でジルオールが尾行しているのなら、それを俺に教えたら駄目だろ。



「勿論、説明する。まずはジルオールに関してだが……彼が盗賊である事は知ってるみたいだな」


「一応は。ハンターオタクとして、彼の存在は頭に入ってます。盗賊ながらも、スキルが攻撃主体なのが印象的だったんで」


「ジルオール=トレイ。職業は盗賊であり、ランク3のハンター。そして、イズン支部の情報班の一人でもあるのよ。異界探索よりも、こっちをメインで動いているの」


 所長よりも先にアカネが説明してきた。


 盗賊ギルドは情報収集を得意としていて、所長が元盗賊ギルドのマスターという事もあり、盗賊達を上手く使っていたわけだ。


 異界探索よりも、情報班を結成していてもおかしくはない。本部が【十字軍】を所持しているのと同じだろう。


「待て待て待て……じゃなくて、待ってください。そんな事を聞いて良いんですか? 隠しておくべき事のような」


「構わない。ゼロストに迷惑を掛けているわけだからな。今はそれを止めている事もある」


「色々と調べて欲しい事があるのに。このタイミングで休むのもね!! 理由も馬鹿らしいんだけど」


 アカネは所長を睨みつけるだけじゃなく、ジルオールに対しても怒ってるみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ