表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

156/259

子供のお守り

「はぁ……面倒臭かった。所長に相談役は勇者だけにしてもらうように言っておかないとだな。第二、第三のラーンが登場したら、たまったもんじゃないし」


 俺も相談室を後にして、裏方の仕事に戻る。


 勇者の活躍が広まれば、ハンターにもファンが出てくるかもしれない。お近付きになるため、相談役の俺を頼っての恋愛相談は止めて欲しいところだ。


「ネスティス自身に……言うのは駄目か。ここまで行くと、勇者の中で一番になるまでは」


 彼女はハンターランク2まで行き、ソロも出来るようにはなっている。俺の相談から卒業しても良い気もする。


 相談に通ってる事を知って、ラーンも来たわけだからな。


 だが、ネスティスは【無法者】の一員になる事を目標としている。それは無理かもしれないが、ここまで相談役をやっている以上、勇者のトップとして見たい気持ちはある。


 ハンターマニアとしてでもあるが、親目線になってるのかもしれない。爺さんの孫目線にとやかく言えないな。


「爺さんのところにも仕事終わりにでも行ってみるか。奴の事を言っておくべきだしな。ネスティスには……内緒にしておこう」


 爺さんに会いに行くのは【廃坑】後に一回だけ。ネスティスの装備関連は、爺さんと彼女自身に任せた方が良い。


 俺が【道化師】として、異界に行く事は当分ないし、あれから【無法者】メンバーが俺を訪ねてくる事はない。


「「あっ……」」


 仕事に戻る際に、美人秘書と鉢合わせに。


 一対一になるのは久し振り……というか、滅多にない。勿論、【黒猫】=美人秘書だと確認もしてない。彼女からしても、俺を【道化師】かと尋ねてくる事はなかった。


 あの時は【道化師】として、所長室に案内されたから、カウントはしてない。


 今回はどうなるか。俺は所長は付き合いが長く、あんまり良く思われてないんだよな。毎度、睨まれているから。


 美人秘書……アカネは足を止めず、俺の横を通り過ぎる。


「貴方も大変ね。子供のお守り……というか、面倒事に巻き込ませてばかりで。けど、それを所長にまで向けないようにしなさいよ」


「……えっ!? それは一体どういう」


 アカネからの返事はなし。


「子供のお守り? ……ネスティスとラーン、フレアも含めての事か?」


 子供は流石に言い過ぎだとは思うが、さっきのフレアやラーンのやり取りを考えたら……他にもあるとは思いたくないんだけど……


 そうなってくると、【黒猫】の正体はアカネになる。相談室に俺とラーン以外は使ってなかったし、アカネは側にいたわけじゃない。


 盗賊のスキル【盗み聞き】を使っていた可能性がある。元盗賊ギルドマスターの所長、ジェフも使用出来、右腕だった【黒猫】が使えないわけがない。


 所長と美人秘書が盗賊の名残りで【盗み聞き】で情報入手してもおかしくない。


 俺とラーンの相談は、【黒猫】にとっても正体がバレてないか気になるところだったはず。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ