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あの件

「【剣聖】は俺達が持ち帰った物を一切調べようとしなかったからな」


 銀の箱に異形の死体を入れてるとは流石に思わないかもしれないが、【廃坑】を立ち入り禁止にした以上、確認してもおかしくないはず。


 それをしなかったのはイズン支部で調べさせようとしているのか。所長や【無法者】メンバーの動きを把握するためなのか。


 この状況の中、所長もすぐに動く事を警戒しているという事だ。


「次にハンターの証消失事件の事だ。本当は【殺戮】、【犠牲】に直接聞きたかったところなんだが……これも【黒猫】から聞かされるまで、知らなかった。【剣聖】に問い詰めたところで、ようやくだ。理由は隠した状態で、ハンターの本人確認を強化しろとだけ言われたよ。各協会にも連絡が行くらしい」


「事件を公にはしたくないんだろうな。死んだ奴が現れて、突然消える。しかも、証も消えたままだ」


 確認強化によって、本部の仕業じゃないと思わせたいんだろう。


「異形同士、ハンターとも同化させる実験。ハンターの証消失。俺達が知らない方法が使われている。本部も全てを把握していないのなら……」


 それをしているのはこの世界の者ではなく、異界……異世界から来た何か。それを本部は手に入れたい。


「……これを調べるのは時間が掛かる。他の支部にも協力を求めたいが、本部を疑っている支部が他にあるのかも調べる必要がある。元部下達を使うだけでなく、イズン支部の職員にも協力して貰おうと思う」


「それは信用の足りる職員に今の状況を伝えるわけだな」


 他の協会支部が本部をどう思っているのか。所長の元部下である盗賊だけでなく、内部からも調べるつもりのようだ。


「……ちょっと待て。それに俺が含まれる事は」


 俺も協会イズン支部の臨時職員。臨時!! に過ぎない。気になる内容だけど、確実に面倒な事になる。辞めたくはないけど、他の支部に行きたくはない。


 所長や【無法者】メンバーから話を聞くだけで満足。今まで通り、異界の映像やハンターを見るだけで良いんだが!!


「勿論。一番に行って欲しい。【道化師】としてではなく……【閲覧】なら、変装……変更を見破れるのはお前ぐらいだ。ここに来る可能性も低い気がする」


 コング兄弟に依頼したハンター二人。その二人が別人で、変身した状態だった場合、【廃坑】に近い帝国から離れると予想される。


「一応、帝国内には指名手配はするようにしているが、別の姿になっている事も考えられるだろ?」


 指名手配は帝国まで。他の国は別支部の管轄になり、本部自体が許さないだろう。


「……正論を。【道化師】としてではなく、職員としてと言われると」


 俺のスキルは【閲覧】だけじゃなく、【修正】かあり、【履歴】も完全ではないが……ある。


 それも使えば、調べるのは楽になりそうではある。そうなると【道化師】として行く必要が出てくるわけだが……


「それでも……あの件があるからな」


 所長がいう『あの件』というのは……

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