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協会本部の動き

「今回のネスティスの映像はなしなんだってな。その方が良いとは思うんだが……奴等の……本部の動きが早すぎだぞ」


 予想はしていたが、ネスティスの映像が全国に流れる事はない。別の機会になった事を伝えたのは【剣聖】だ。


【十字軍】メンバーは全員が【道化師】、俺や【黒猫】のようにマスクをして、正体を隠している。金の鎧で目立ちはするんだが……


【剣聖】の部下達は俺達に剣を向けていたが、彼の指示ですぐに下ろした。


 そして、【廃坑】の封鎖と共に、俺達を帝都に帰らせた。移動用の馬車もすでに用意もされていたぐらいだ。


 勇者の映像が無くなったというだけで、ろくな説明もない。それがあるだけ、ましなぐらいだ。


【殺戮】も【十字軍】を相手にするのは面倒で、帝都への移動を楽にする分、反発せずに従った。


 俺や【黒猫】もネスティスの治療のため、言い返す事はしなかったわけだが……


「いつから配備されていたのか。【殺戮】の後……だとしても、早い。下手したら、【殺戮】だけじゃなく、俺達よりも前? 【気配遮断】の道具はあるからな」


【剣聖】達は俺達が【廃坑】に入る前から待機していた。黒猫の【気配感知】の効果を消すための準備もしていた。


 そこまでは流石にないか。


 先に【廃坑】周辺に待機。新しい出入り口も発見していたのなら、脱出した奴を見逃すわけがない。


【殺戮】も異様な魔力を感じ取っていた。それを【剣聖】が見逃すわけがない。


「勇者の映像を止めたのは、コング兄弟達や異形同士の同化が映ってからじゃない。勇者パーティーに誰が選ばれたのかを知ってからだ。映像自体も本部……一部の職員のみ。イズン支部は見る事を許されなかった」


 それは本部が勇者パーティーに【道化師】と【黒猫】だと知った後。所長が連絡した後か。


 所長が悪いわけじゃない。ネスティスの安全を考えて、俺達に変装させたぐらいだ。


「それは……【十字軍】も俺がパーティーにいると分かった時点になるのか」


【無法者】メンバーが参加すれば、何か起こる可能性があると本部は考えたのか。


 それとも【廃坑】で行われた事を俺達にバレるわけにはいかなかったか。


 とはいえ、俺や【殺戮】も捕らえられる事はなかった。目撃したのはネスティスや【黒猫】も含まれる。


 ハンターの証消失事件の犯人を捕らえるためか。もしくは、逃がすためなのか。わざわざ、勇者に依頼を出したのも。


 本部の行動が謎だ。元盗賊ギルドマスターの所長でも掴めてない。


「だろうな。【黒猫】からも【廃坑】で起きた出来事は聞いている。工房らしき物で見つけた紙や同化された異形の一部。本部にバレないように調べるつもりだが」


 本部の連中が帝国にいる可能性はある。【廃坑】は今も【十字軍】がいてもおかしくなく、イズン支部の動きも見ているかもしれない。

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