第四十八話 アイム・ノット・アローン
「……みんな、ただいま。」
「全く無理をしおって、ドリル卿。君が帰ってこないから、職人卿は泣きじゃくっていたのだぞ。」
ヴラドの背中を、レヴェルがぶっ叩く。
「うるさい!
あれは、ちょっと目に煤が入っただけだし…」
みんな、スティーブが帰ってきて嬉しそうだ。
けど、僕には一つ疑問がある。
「…スティーブ、家の中に入れるのか?」
以前からだいぶギッチギチだったが、さらに大きくなって、翼まで生えてしまった。多分、家の中にはもう入らない。
「…無理だから、ウッドデッキで寝るよ。」
スティーブは家の玄関じゃなく、窓の方へ向かう。
みんながリビングに戻った時、僕は窓を開ける。
スティーブがそこから顔を出す。
「続いて、ニュース速報をお届けします。
先日から行方不明になっていたポール氏ですが、執行官第一位レッツロック氏の証言により、死亡が確認されました。
また、同時に治安局内部から、ポール氏による横領やパワハラ、セクハラの告発もされています。」
「…彼による全ての悪事は暴かれたわ。」
いつのまにか、レイラさんが来ていた。スティーブの隣に座り込み、彼の体に優しく触れる。
「…これからの治安局は、私に任せて頂戴。
私の指導のもと、秩序を取り返してみせるわ。」
「…だから、ごめんなさい。
スティーブ、貴方の元にはいれない。また、1人にさせてしまうわね。」
スティーブは首を横に振る。
「ぼくは1人じゃない。そう、父さんが教えてくれたんだ。
けど、会いに来てね。約束だよ?」
スティーブは小指を差し出す。
「……えぇ!」
レイラさんはスティーブと、指切りをする。
「そう言えば、母さん。
……あの時、母さんは死んじゃったよね。ぼく見てたから。
でも、今なんで生きてるの?」
息を呑む。
「それは、『生き返らせて貰った』のよ。」
次の4章は本当に一切考えてないので、しばらく夏休みイベを書いて考えることにします。案があるならくれ。泣いて喜ぶから。




