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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第6章 砂漠の街、キングビースト編
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火加減はいかがでございましょう?

ごめんなさい!!!予約投稿ズレてました……


 「ん〜…いい稼ぎ時だと思ったんですけどね〜……」


 フューが不満そうに街を歩きながら言った。ほっぺたを膨らまし、アホ毛がしょぼんとしている。


 「盗みを稼ぎって言ったら駄目だろう。あくせく働いてこその金だろう?汗水たらして耕した大地に種をまき、そして虫害や、鳥害、天候に苦しめられながらも、酢を撒き、ネットを張って対策して、育ててやっと実がなるからこそ、自分で作った野菜が一番うめえんじゃないか。」

 「お金から野菜の話にすり替えないでくださいよ。まあ、言わんとすることは分かりますけどね。」


 ……ジュン……野菜好きなのかな……。


 それにしても、キングビーストがいる神殿は、ほんっとに真反対だった。


 随分前に、ブルームを討伐した後に来た時は、この街(キングビースト)は寂れきってて看板すらボロッボロだったから全然分かんなかったけど、今は看板がいっぱい立ってるから分かる。


 「キングビーストがいる神殿はこちら……完全に観光地化してるわね……。」


 あっ!


 「見て見てサンク!キングビーストのぬいぐるみが売ってるよ!」


 もふもふしていて、つぶらな瞳をしている。

 ……キングビースト倒したら、お金がいっぱいもらえるはず。そしたら、ジュンにこのストラップでもあげよっと。何気に、ジュンだけ何ももらえていないのを気にしているのだ。僕。なかなか優しいでしょう!えへん。

 ……僕が誰にもあげてない、っていう罪悪感を潰したいためでもあるけど。


 キングビーストのぬいぐるみ

 (暑さ耐性を獲得。)


 なんかよくわかんないけどー。多分、喜ぶ!


 良い考えは即実行!


 「それでは、ここらへんで少々準備をいたしま」

 「ようっし!キングビーストを倒しに行くよー!れっつう、ごおーー!」

 「ちょっと!?らいうちゃーん!?まってええーー!」


 僕は威勢良く走り出した!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 ふふふ……ふふ……

 威勢良く出たはいいものの。まあ、こういう前置きをしたらこうなるかなって分かると思うんだけど。僕は誰に何を言ってんだ。


 そうそううまくはいかないんだなこれが。


 ……少しばかり、神殿、暑くないかな?


 え、マグマが辺りに有り余るほどあった、デスヘルでさえ普通の気温だったんだよ?


 しかも、しかも、街のすぐ傍なのだよー?ここ。キングビーストの神殿。街も暑かったっちゃ暑かったけど、我慢は、まあできなくもない感じだったし、噴水があるから前より涼し……あ。そのせいか?


 ……こんなに暑いなんて納得いかない!


 「暑すぎる……うだっちゃう……うだうだ言ってうだっちゃうよ……」

 「ううう〜……まるでサウナね……」

 「ふにゃああ……。」

 「あーあ。ジュンさん完全にダウンですね。情けない。……この暑さなら分からなくもないですが……」


 フューは分厚い黒いローブを脱ぎ、腰に巻いている。それでも見た目が暑いよ!


 「真ん中に行くほど暑くなってくるわね……引き返さない?」


 羽織物をパタパタさせながらサンクが言った。


 「そうですね、できるものならそうしたいものです。誰かさんのせいで、暑さ対策用のキーホルダーも買えてませんし。」


 えっ。そんなものが?


 「じゃ、じゃあ、それ買いに」

 「戻れませんよ。誰が作ったかは分かりませんが、すごくこの神殿はたちが悪いですからね。帰れないですよ。ほら、また後ろの扉が閉まった……自分達は茹だる運命なんです。」


 ええええええええええ!?


 「どうしてそこまで知っててキーホルダー買おうって言わなかったのよー!買ってかららいうちゃんを追いかけたって良かったじゃないー!」


 壁に手をつき、辛そうにするフューと、涙目で大声をあげるサンク。


 床に転がってああ冷たいここちべたい……とぶつぶつ言っているジュンと、暑くてネクタイを緩める僕。うーん。ベストを脱いでノースリーブワイシャツ一枚になろうか……でもそういうことしたら負けな気がする……!


 「らいうさん(びっくり人間)が突っ走って行ったから、てっきり冷やす系統のスキルでも持っているものかと……」

 「らいうちゃんがそんなマトモなスキル持ってるわけないでしょう!」


 あ。う。持って、ないよ?持ってないけどさー。なーんか。ぐざっときたよ?ぐさどころじゃない。ぐざっと。


 「大体、ひんやり系のスキルを持っていたって、ジュンくんがバテているように、作っては溶け、作っては溶けに決まってるじゃない!」

 「前(・)はそんなことなかったんですよー暑い……」


 サンクはふうっと額を拭った。汗は出ていないけど、つい、だ。おかしなことに、こんなに暑いのに、僕らは一滴も汗が出ていない。それが余計に暑さを倍増してるのかもしれない。ああ、暑い。


 「前……ああ……アリオールギルドだものね……色々と次元が違うのはしょうがない、わよね……」


 サンクが嘆息した。


 「できる限り、先に進んでみましょう……いつか倒れちゃうかもだけど……」


 うん!そーだよね!前進あるのみ!


 「サンクの言うとおりだね!よーし!頑張ろー!」

 「お前のせいだろう……この状況……」

 「ですね。貴方が言わないでください。」

 「らいうちゃん。反省してね。」


 ……反省します。


皆の視線が痛い。


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