祭りだ祭りだいやっほい!
僕はお祭りが…大好きである。
なぜなら、そこにいる人たちみんなが…浮かれている感じがするからである!
「おいらいう!俺の頭の上に乗って楽をするな!自分で歩け!せめて頭の上でじゃがバターを食べるな!熱い!」
「たぬ〜たーぬたぬ〜?」
やだねー。動けなくなるまで食べるんだものー。
「まあ、いいじゃないジュンくん。お祭り会場にはいっぱいそういう人、いるし。」
そういうサンクは、バッチリ浴衣を着ていた。いつの間に。道行く人がチラチラと視線を送る。綺麗で、とってもかわいい!
最近?いや、対戦イベントが終わってから? サンクのジュンへのあたりがきついよーな。厳しいよーな。あれかな。コレが噂のつんでれってやつか。
「そうですよージュンさん。サンクさんの隣を歩くなら奴隷のように働かないと。」
「お前はどうなんだよ!」
ジュンがフューの胸ぐらを掴んで揺さぶった。あわわーー僕落ちちゃーうー。
「自分は優れた回復術士なのでいいんですよ。」
「俺は未来の勇者だぞ!?」
「たーぬたーぬたぬー!」
ほら次!わたあめ屋!
僕はジュンの頭をぺしぺし叩いた。
「は?ああ、あっちな。分かった分かった。」
「ジュンくんがお父さんみたいだわ。」
「どちらかというと、らいうさんの知能と行動が園児並みなのでは?」
なんか言われてるけど〜気にしなーい!
花火が上がる。
口の中でわたあめがとろける。
たこ焼きは熱いし。
チョコバナナは甘いし。
焼き魚はほろほろだし。
幸せって……こういうことを言うに違いない……!
「お前食い物しか買わねーのな。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「このお祭りが終わったら……次、どこに行きますか?」
フューがりんご飴をなめつつ言った。射的の景品だったらしい。あー。たぬき口じゃりんご飴はちょっと……。毛に絡まってベタベタの未来が…え?わたあめはどうなのかって?ふっふっふ。わたあめ初心者には分からぬだろうよ。口の周りがベタベタにならずに食べる方法なんて。この際手は犠牲になるのだ。
「俺はキングビーストに戻る。あそこにはまだ俺が手に入れていない装備があるらしいからな。ふへへへ……全部集めて、そして家を買って飾るんだ…ふへへへ」
ジュンがイカ焼きを食いちぎりながら言う。ジュンの頭にはお面が付いてる。ちょっと邪魔。イカ焼きか……僕じゃがバターもう一回食べたいな。
「じゃあ私も……特に行きたい所もないし……ついて行こうかしら。」
サンクが玉こんにゃくを食べながら言った。持ってるヨーヨーとそっくりだ。玉こんにゃくか………やっぱじゃがバターかな。
「では、次に自分たちが行くのは、キングビースト、ですね。」
「ああ。少し、勇者パーティっぽくなってきたな!……普通たぬきはいなくて盾職がいると思うが。」
えっ!僕、だめなの!?
ジュンは不満たらたらと言うように僕の両脇を掴んで、頭からおろして僕を見た。イカ焼き食べ終わってからにして欲しい……微妙にくっつきそうでやだ。
盾か〜。
そういやあんま見ないなー。盾。
「たぬー……」
僕いつか盾できるよーになろうかな?人気者になれるかも。
想像してみる。
全身に鎧をまとうたぬき!
ドラゴンが後ろ右足、後ろ左足と地を鳴らしながら僕に向かってくる。そう、前足を挙げてね!
白い鎧が太陽を反射する!
ドラゴンがそのままの勢いで向かってきて……僕は……鎧の重さで動くことができず…
僕は天へと一直線にい〜ばびゅーん!
ああああああああだめだあああああ!
やっぱ僕はこのままのたぬきがいいな。うんうん。
たぬはたぬのままで!
地面に下ろされた僕は、たぬき変身を解いた。
「じゃあ、キングビースト行く前に、もう一回周ろう!」
「まだ食うのかよ……」
そうだ!リルとルイのところ行って、お肉美味しくしてもらおうっと!
「私、あっちの電球ソーダ飲みたい!」
「自分はあちらのくじを引きたいです!」
まだまだ祭りは続くし、宴は続く!
お祭りお祭り♪




