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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第4章 ミファスム編・ドリーマー戦線前半戦
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イベントの前にはイベント用の準備をしたほうがいいんだって?


 僕は笑顔のルイに言った。


 「それで、どうしたらいいの?」

 「えっと〜リルちゃんといるときは」

 とまでルイは言い、コチン、とルイの笑顔が固まった。


 そしてふるふると首を振り、元の笑顔に戻った。どうしたんだろう?


 「どうしたの?頭でも痛い?」

 「うう〜ん、何でもないよ〜、大丈夫〜。

あのね、PvP戦の時は、モンスター用の装備じゃなくて〜、きちんと対プレイヤー用に揃えないと困る事になるから〜。だから、装備とかを揃えるところから始めよう〜!」


 ふーん……そうなのかあ……。


 装備……。いやいや、僕も装備くらい知ってるよ!?そうじゃなくて、

 「僕……、変えなくていいよね……?」

 「えっ。たぬきさん、その初期装備で挑むの!?エンチャントも、強化もしてないその装備で〜!?」


 えっ。なぜ初期装備だと!?というか、初期装備って何だろうっ!?想像はつくけど!

 初期の、装備でしょ、つまり生まれたままの姿って事……なんか恥ずかしくなってきた。

 僕が驚いた顔をしたら、ルイは困ったような顔をした。

 ま、別にいいよね?えん…とかよく分かんないし!今までもこれでやってきたし!


 「だめ?」

 「ん〜あ〜え〜っと。だめ〜とまでは言わないかな〜…たぬきさんがそれでいいなら……。」


 はっ、とルイが頭を振って言った。


 「いや!!やっぱだめだよ〜!えっと、強化はお金かかるから、せめて絶対、追加の装備を買わなきゃ〜!」


 え、えー……。ルイにしては少しばかり珍しいくらいの押しの強さ……。

 でもまあ、ルイがそこまで言うのなら買ったほうが、いいのかも!?


 「わかった!買いに行こう!」

 「……うん」


 ルイに少しばかり元気がなくなったように見えた。

 それでも、そう思えたのは一瞬で、すぐにルイは暖かい笑顔を僕に向けて言った。


 「じゃあ、ブルームの、装備屋さんを見に行こう〜」


 おー!!




 ちゃっらっららんらんちゃらららん♪


 店内にはそんな軽快なミュージックが流れている。

 装備、というくらいだから、とてもごついものを想像していた僕は、明るい感じの華やかな店内の様子に驚いた。ほら、ヘルメットとかさ。


 「お店の人にね〜、どんな装備がほしいかって伝えると〜、ピッタリの装備を持ってきてくれるんだよ〜」


 そんなに便利なのかっ!

 現実のお洋服屋さんでもそうだったら楽なのにー!

 ……現実?いやいや、ここがリアル……だよね?


 「たぬきさ〜ん、たぬきさ〜ん?」


 ルイが目の前で手を振っていた。


 「どんなのがほしいですか〜って聞かれてるよ〜?」


 考え事をしていて話しかけられたことに気づかなかったみたいだ。うーん……悪いことをしたなあ。


 「ごめんなさい。えっと…」

 「どんな装備がほしいですか?」


 目の前の女性はにっこり笑った。よかった、怒ってない。


 「えっと、なんか、強いやつ!」

 「今このお店にあるもので一番強力な装備はこちらになります。」


 女性は店の奥にすすんで行って、おしゃれな緑色の服を取り出してきた。

 妖精みたいなポンチョだー!可愛い。


 「かわいい!」

 「ブルームの素材を使った装備です。

防具スキルとして、ターゲット解除、素早さアップ等がついています。」


 何かよくわかんないけど、凄そうなのは分かった!


 「試着なさいますか?」


 僕は少し心配になってルイを見た。


 「ん〜?」

 「……試着したら絶対買わなきゃいけないとかないよね?」


 ルイはニッコリ笑った。……多分大丈夫だな。


 「はいっ!試着しまーす」

 「では……」


 パッと女性の手が白く光り、僕は白い閃光に包まれた。


と、同時に、全身に痛みを感じた。


 「ぎっ!」


 白い光がおさまった頃、僕は地面にお腹が痛い人みたいに横たわっていて、目の前には服が横たわっていた。服との添い寝。変態みたーい。ワープゥのことではない。

 ……攻撃された?


 「え〜!?どうして〜?」


 珍しくルイが驚いた。


 「お客様は装備を装着できないようです。装備解除のスキルがかけられたままではないかなど、今一度お確かめ下さい。」


 どうやら攻撃されたわけではないみたい。


 そうびかいじょのすきる?


 起き上がり、困った顔でルイを見ると、ルイは言った。


 「どこかで倒されちゃってブルームに戻ってきたなら〜、そのときにはもう〜、状態異常は〜、解除されてるはずだから〜、多分ないと思う〜。」


 そうなのか。

 というか、そもそも、着れないのは異常なのかなあ?

 僕は立ち上がりながら考えた。

 装備を着るためにはなんかテクニックが必要だったりして。


 「う〜ん、なんでだろ~。戦いもしてないから〜、装備をつけられない〜スキルが〜発動してるわけも〜ないよね〜…」


 装備を、つけられない?

 どこかで見たような気もしなくない…けど、多分思いすごしだと思う。


 「とりあえず〜、なんでか〜、分かんないから〜、装備は〜、諦めよっか〜……」


 落胆したようなルイの声。


 「ごめんね」

 「え、いや〜、たぬきさんのせいじゃないよ〜。」


 ルイはまたにっこり笑って言った。

 そして、さらに言葉を続けた。


 「じゃ〜、スキルやテクニック集めを〜、頑張ろ〜」

 「おー!」


 なにするんだろー!?



木隠来羽はマジックのせいで、ブルーム装備を装着できませんでした。

ブルームの装備(防具)の方は、ブルームの素材を持ち込むと安くなります。

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