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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第4章 ミファスム編・ドリーマー戦線前半戦
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ぴいぶいぴーって何ですか?


 ブルームは、僕が初めて降り立ったときよりも、ずっと賑わっていた。屋台…のようなものがいっぱい出ている。


 「よく観戦できる、超望遠双眼鏡だよ!スプラッシュバードの眼球を使った高級品さ!」

 「美味しい美味しい、チョコバナナはいかが!?ストーンモス直送のバナナだよ!」

 「ロロロロロロ、ロード、ドの魚!魚を、焼いた、やつ、です!焼き魚!食べてください!」


 歩いていると、イベント、とか、プレイヤーキル、なんて言葉が聞こえてきた。

 イベント?うーん…お祭りかなあ?お祭りなら好きだよ?


 「ルイー、何かあるの?」

 「えっ?……あ~もしかして〜たぬきさん知らないの〜?」


 ルイが驚いたように僕に聞いた。僕は首を縦に振った。


 「え〜っとね〜、誰だかは忘れちゃったけど〜、昔~?何かの有志の集まりで〜、PVP戦を〜開催しようって〜事に〜なったんだって〜。それが今でも続いてて~3日後に、第一予選なんだよ〜。」


 ぴいぶいぴいせん。

 ……なるほど。おせんべいの仲間だな!ぴいぶいぴいせんべい屋を開店しようとしているのか!


 「へえ〜!美味しそうだね!」

 「たぬきさん……怖い〜」


 えっ。僕怖いの!?そんなに鬼気迫る顔してたかなあ?確かにおせんべい嫌いじゃないけど、そんな顔はしてないよ?


 「たぬきさん~?みんなをがぶがぶするの~?やっぱりモンスターさんだから~?」


 んー?んんんー?

 ……まさか!みんながせんべいにされるの!?せんべいの材料なの!?


 「か…帰る……!」

 「あっ……やっぱり〜?そうだよね~……人の形をしたものを倒すなんて猟奇的なこと、したくないよね〜……?」


 ルイがしょんぼりした。


 「このイベントね、100位以内に入れれば、特別な獣肉、が手に入るんだって~、それでね、もうすぐ」

 とまで言った所で、ルイは口をつぐんだ。


 なんだか……今日のルイはおっとりしている、というよりも、やっぱり何かを隠している気がする。


 「……えっとね、とにかく、私、ルイは~、このイベントで100位以内に入りたいんだ~。」


 やっぱり何かを誤魔化すようにルイは言った。まあ、僕は気にしないけどさー。なにかその、特別な肉ってやつをどうしても欲しい理由があるに違いない。でも、無理矢理理由を聞いたって、本音が聞ける気はしないし。


 「ん…人でおせんべいを作るのは反対だけど、まあ、僕にできることなら手伝おうかな。」

 「え?」


 …………。


 ……………………。


 あ。ぴいぶいぴいせんっておせんべいの事じゃないんだ……。


 「たぬきさん。」

 「うん。」

 「PVP戦って、なんだか分かってないよね〜。」

 「はい。」


 くっ……もう大分物知りになったと思ってたのにっ!まだこの世に僕の知らない事があるとは!何たる不覚!

 僕の脳内たぬきが全員膝をついて意気消沈中。ああ…たぬき分裂終わったんだね。

 フューと会ったときにはじめて観測した脳内たぬきの無性生殖は、合計で……ひーふーみーよー……ああ、数え切れない。多分、100匹より多いくらい!200までは…多分いってないと、思う……くらいで一旦打ち止めになったみたいだ。うーん、うじゃうじゃ。


 「たぬきさん、PVP戦っていうのはね〜プレイヤー対プレイヤーの戦いの事だよ〜。」


 ぷれいやー?ぷれいやーってなに?


 「ぷれいやーとは……?」

 「えっ……えっとね〜、プレイヤーっていうのは〜、その〜…私達のことだよ〜。」


 そうなのか!

 つまり、Weと同じ意味か!

 そうかそうか〜。

 ……戦うの?


 「えっと。」

 「も〜少しわかりやすく説明すると〜、例えば、私とたぬきさんが戦うことだよ〜」


 それを、PvP戦と。


 「ルイと戦うの?」

 「今回は〜私とたぬきさんでパーティーを組んで〜、他のパーティーの人と〜戦うの〜」


 うーん……。面白くはなさそうだ。


 「たぬきさん〜!お願い〜!たぬきさん以外に、今一緒にイベントに参加してくれそうな人いないの〜!」


 ルイが僕に向かって頭を下げた。

 うむう……。

 僕がここまで頼りにされているのも珍しい。

 だから、やっぱり、

 言うこと聞きたくなっちゃうよねえ〜!!!


 「いいよ!僕がんばる!」

 「たぬきさ〜ん!」


ドリーマー戦線は年に一回の大型イベント!

たくさんの出店があちこちに並びます、スタート場所はブルームですが、参加しないドリーマーはあちこちの都市でこの試合を見ていることでしょう。ですので、ドリーマーズワールド全体が熱気に包まれる時期なのです。

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