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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第4章 妙薬の街、ミファスム編・ドリーマー戦線前半戦
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終わりじゃない?


 眩しい光が落ち着いて、僕はやっと目が開けられるようになった。


 ……あっ。ここって。


 ブルームだ!


 僕は、またブルームの、あの謎のゲートの所にいた。あの、ローマ字がいっぱい並んでいるステージみたいなとこ。分かるかなあ?

ブルームについたこと。それは別に疑っていたわけじゃない。サンクの言うことだ、結構高確率で正しいだろうなと思っていた。ジュンとは違う、この安心感。


 でもさ、ちょっとは期待するじゃん?

 だってもう一回ミファスムまで行くのって結構苦労しそうじゃん?

 どうやって行くか僕は知らないし。サンクに会うのは苦労するぞ〜。


 ……ん?

 あれ、でもサンクも倒されちゃったんだよね?

 ってことは、サンクもブルームにいる!……多分。

 つまり、僕がしなきゃいけないこと。それつまり。

 サンクを探す旅だな!

 アリオール達から逃げられたし!オールオッケーだよー!

 今からでも全部僕の手のひらの上……って言っても許される?



 「あれ〜?たぬきさん〜?」


 なんだかのんびりした声がした。

 あ。あのウェーブのかかったロングヘア!

 ルイじゃん!


 「リルはー?一緒じゃないのー?」

 「あ、えっと……リルちゃんは……。」


 ルイを見ると、あのツインテールの元気な少女が目に浮かんだので、僕は聞いてみた。

 どうしてかルイは一人だ。

 

 「う〜ん。え〜っとね。ちょっと今、別行動をしてるんだ〜。」


 ルイはスッと目を細めて、微妙な顔をした。

 別行動……?何があったのかなあ。ん、あ、でも、僕も実質今サンクと別行動だ。


 「たぬきさんは、どうしたの?」


 ルイがにこやかに笑って言った。だから、僕はそれ以上聞けなかった。


 「う……えーっとね、どこから話せばいいのかな…」


 僕は、まずアリオールによってストーンモスに飛ばされた話から始めた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「なるほど〜……。」


 ルイは僕の話を遮ることなくうんうんと頷いて聞いた後、そう言った。


 「アリオールって人、すごく強くて有名だけど……」

 とまで言って、ルイはあわてて口をつぐんだ。


 ルイの視線の先を見ると、なんのことはない。当の本人がいた。相変わらず、キラッキラしている。めずらしく一人だ。

 そりゃそうか。僕らが今話しているのは死んだら戻ってくるところだ。アリオールが死んでここに来てたっておかしくない。……よね?

 少しばかりでも移動しといて良かった。ここはゲートから死角だから、息を潜めていればバレない。たぶん。

 アリオールがすっかり行ってしまってから、僕らは口を開いた。


 「アリオール……死にそうにないのになあ…」

 「ねえ〜たぬきさん、こっから何か予定ある〜?」


 ん……あるといえばあるし、ないといえばないかな。

 僕はその旨をルイに伝えた。

 

 「じゃあ、一緒に狩りに行ってほしいの〜。」

 「狩り?」

 「うん。モンスターを、倒しに行きたいんだ〜。」


 僕がモンスター退治に誘われるなんて、少しばかり珍しい。嬉しみが深い。


 「構わないけれども……サンクを探しつつで良い?」

 「えっと〜、サンクって?」

 「紫色の髪の美人な人だよ。ブルームのドリーマーカルスで会ったでしょ?」


 美人な人。あ。意味かぶった。まあとまれかうまれ、ルイ……忘れちゃったのかなあ?

 ルイは、考え込むような仕草をして、思いつくような顔をした。


 「サンクさんね〜。あ~はぐれてるーって言ってたもんね〜。」


 うんうんうんとルイは頷いた。さっきの僕の話に出てきた事しか言ってない……うーん、ほんとに思い出したのかなあ?


 少しばかりそんなルイを疑いつつ、僕らはブルーム中心部に向かって歩き始めた。


ドリーマー戦線編が開幕します

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