あにまるまじっく!?
その少女はにたあっと笑った。こわっ!こわっ!
「まだあにまるじゃない子がひとり!あにまるなれなれなれなーれ!」
その少女は僕に向けて、手を伸ばした。
僕は咄嗟にたぬきに変身し、藪の中へ!
んーーーー!枝が刺さって入れない!
「しっぽ!しっぽ!みわくのしっぽ!うっほほ~い!」
僕は引っ張り出された。
「あれ~?あにまる~?もうなる~?なんで~?」
まあいいやっとその少女は言って、僕らを引っ張っていった。……狼を!?
無理だ~勝てない……逃げ出すのは不可能っぽい、かも……。
ジャングルの奥には、まるで動物園みたいな場所があった。
気球から見たときは、全然見えなかった……
ジャングルの背が高い木が、隠してたみたいだ。
ライオン、ゾウ、キリン、シマウマ、ハクチョウ……ほかにもいろんな種類の動物が、檻の中でうろついていた。
その目には、確実に知性が宿っている。
……この子達って、もしかして、元、人間?
「たぬ……」
「きみつまりウェウェのじゅうきょはここ!ウェウェ、つまりおまえはとなり、ウェウェはここ!ウェウェはここ!ウェウェはここ!」
僕らも檻に入れられた。
だんだんと空が暗くなってきた。
話は通じなさそうだ。
どうしようかな。
解決しなきゃいけない問題を整理してみよう。
サンクを助けるのに、ここから出なきゃいけない。
そのためには、この少女との意思疎通をしなければいけない。
そのためには、人に戻らないといけない。
戻ると、おそらくこの少女の不思議な力、ええっと、たぶんマジック?によって、戻れない動物の姿にされる?
動物の姿にされたら最後、話は通じなくなる……。
……どうしよう。詰んだ。
一生このまま?檻の中?
日が沈む。
まだ考えていたいけれど、まぶたが重くなる。
もうだめか……
僕は抵抗せずに、眠りについた。
ウェウェ=きみ、おまえ、あなた




