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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第2章 自由な旅のはじまり編
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熱風


一時間後。


僕とジュンとフューは気球から地上を見下ろした。


海だ。赤い海。

血じゃない。もちろんそんなわけがない。


夕日が海を赤く染めているだけだ。


「…もうすぐ日が沈むね。」

「……ああ……」

「………」

ジュンとフューはすっかり疲れているのか、いつもよりもだいぶ無口だった。


疲れている、というよりかは何かを思い詰めている?


僕もどっと疲れているようで、眠気が僕を襲った。



ああ。


無口なんじゃなくて、フューもジュンももうすっかり寝ていたのか。

僕も、もう……。


意識が途切れる、意識が、消えて、そして、

()()()()()()()


重くなる瞼が、少しばかりだけ、抵抗する。

その姿を、乾いた目が捉える。


赤い竜だ。


角は根本が青くて、先っぽが白色。きれいなグラデーションだ。

尻尾は二つ。

片方はひしゃくのような形をしていて、片方は炎が燃えている。


それが、赤い海の上を飛んでいる。


僕らが乗ってる気球くらい、大きい。

見てると、体が、震えて、気球から身を投げ出したくなる。

百獣の王だ、

その名のとおりだ、

ちっぽけなたぬきじゃ絶対かなわない


キングビーストだ


砂漠の熱風より熱い熱風が、気球を、巻き込んで、砂漠が、見えなくなって、気球は、あおられて、海を越えた


……と思う。


だってもうその頃には、

僕の意識は、とっくのとうに真っ黒になってたから。


5/14 に大幅改稿しました。

キングビーストの描写を追加いたしました。

今のらいう達ではキングビーストには勝てないです。

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