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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第2章 自由な旅のはじまり編
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29/111

熱風


 一時間後。


 僕とジュンとフューは気球から地上を見下ろしていた。


 海だ。赤い海。

 血じゃない。もちろんそんなわけがない。


 夕日が海を赤く染めているだけだ。


 「…もうすぐ日が沈むね。」

 「……ああ……」

 「………」


 ジュンとフューはすっかり疲れているのか、いつもよりもだいぶ無口だった。


 疲れている、というよりかは何かを思い詰めている?


 僕もどっと疲れているようで、眠気が僕を襲った。



 あ。


 無口なんじゃなくて、フューもジュンももうすっかり寝ていたのか。

 僕も、もう……。


 意識が途切れる、意識が、消えて、そして、

熱(・)さ(・)を(・)感(・)じ(・)る(・)。(・)


 重くなる瞼が、少しばかりだけ、抵抗する。

 その姿を、乾いた目が捉える。


 赤い竜だ。


 角は根本が青くて、先っぽが白色。きれいなグラデーションだ。

 尻尾は二つ。

 片方はひしゃくのような形をしていて、片方は炎が燃えている。


 それが、赤い海の上を飛んでいる。


  僕らが乗ってる気球くらい、大きい。

 見てると、体が、震えて、気球から身を投げ出したくなる。

 百獣の王だ、

 その名のとおりだ、

 ちっぽけなたぬきじゃ絶対かなわない


 キングビーストだ


 砂漠の熱風より熱い熱風が、気球を、巻き込んで、砂漠が、見えなくなって、気球は、あおられて、海を越えた


 ……と思う。


 だってもうその頃には、

 僕の意識は、とっくのとうに真っ黒になってたから。


5/14 に大幅改稿しました。

キングビーストの描写を追加いたしました。

今のらいう達ではキングビーストには勝てないです。

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