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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第2章 自由な旅のはじまり編
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30/49

5月−2


起きた。


いつも通り、学校に行かなければならない。

そう、いつも通り。本当は行きたくない。


けれど、学校は行かなきゃいけない。そういう重圧が私を、私達を動かす。


行きたくないなら行かなくていいって、誰かが言ってくれるのを待っている。


ただ、言われたとしても私達は学校に行くんだろう。


変だ。

変だ。

変だ。


やりたくないことは、やらなければいいのに。

人間は、そうはいかない。




……誰かがそう言っていた気がする。




……………。

要するに、きっと、朝早く起きたくない。その一言に尽きる。そうに違いない。

それが、最近はなくなった。

なくなったから、行きたくなくなる理由がなくなった。


少しばかり困りものだ。

遅刻して、どうして遅れたのって言われて、寝坊ですと嘘がつけなくなったのだから。


学校から、始業時間が遅れるというメールが来た。もやしをむしゃりながらメールを開く。

毎朝のことだ。もうイレギュラーじゃない。


夢を見るのはたまになのに、起きる時間は常に同じ。眠る時間もたまになのに。


簡単なことだ。遠くに住んでいる人は六時よりも早くに起きて、学校に通っていたのだ。

……そろそろ固定化したら如何かとおもう。

毎日メールを送るなんて、何という非効率さだろうか。

二度寝ができないならばしょうがない。

少し散歩にでも行こうか。それとも、もやしをもっと食べようか?



決して広いとは言えない部屋なのに、一人だと、やけに広く感じる。

からっぽだ、からっぽ。


昔から、こういうからっぽさ、つまりは空虚さが苦手だった気がする。

何かが、這い寄ってくる気がして。


だがその一方で、人混みも苦手だった。いや、これは今でも苦手だな。どうしてだろうか。

じゃあ、私はどこなら満足なんだ?


つまらない。

したいことがない。

やりたいことがない。


そんな日常が、また、再度、訪れようと、


いや、もう既に訪れている。





……いつか、こんな日常が終わることを、

私達は夢に見ていた。


五月病なのか、木隠が常に考えている事なのか、それとも誰かの記憶なのか。

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