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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第2章 自由な旅のはじまり編
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例えば、その人達はギルドと呼ばれる組織を結成しているらしい?


とにかく、フューのヒールで一時的に回復し、僕らは砂漠の街まで戻った。

看板にはking beastの文字。もしかして、この砂漠全体がking beastっていうのかなあ?それとも、街だけなのかなあ?

ブルーム、キングビースト。


僕が上を向いて歩いていると、ドンっと前を歩いていたフューにぶつかった。

そういえば、さっきからフューは一言も喋っていない。


「えーっと、フュー?どうかしたの?」

「怒られます……もっと悪ければむごたらしく殺される……最悪はギルド追放です……」

え?え?なんでなんで?

急にすごい怖いこと言うじゃん。


「ど、どうして?」

「さっきの泥……よくよく見てみれば、泥を無限に発生させるマジックの泥でした……アリオールギルドと協力してた方の……つまり、アリオールギルドがさっきのモンスターを倒してたんです……あのままだったらモンスターは窒息して倒せてたのに……自分が解除しちゃったから……」

ごにょごにょ喋りながら、あわあわわわと青い顔して震えるフュー。


「え、えっと、泥を取るように言ったのは僕だし!フューは悪くないって!」

「泥を取ったって?」

声のする方を見ると、鞭のようなものを持ったきれいなお姉さんが仁王立ちしていた。綺麗だけど……サンクとはまた違う綺麗さ、かな?大人っぽい〜。その、なんせ、ぼんきゅっぼん。ピチピチの服……年は…20、いや30?


「え…あ…」

「泥を取ったのかといきいているんだ!」

「はいいいいいい!」

僕は思わず答えてしまった。圧に負けた。


お姉さんはため息をついた。お姉さんは僕じゃなくて、フューに向き合って言った。

「どうりでいつまで経っても報酬が手に入らないわけだ。相変わらず使えないやつだな。来い。アリオール様が呼んでいるぞ。」

ひいいい!こわいい!

フューがうなだれて引っ張って行かれた。抵抗すらしない。

あ………うわああ……!

「どどどどうしよう!」

「ほっとけばいいんじゃないか?」

「多分、ああいうのをカツアゲって言うのよ。そういうのはかかわらないほうが良いってじいやが言ってたわ。」

多分勝てないし。と二人は口を揃えて言った。じいやって、誰?


「えー!?なんで勝てないって分かるの?というか、戦うの!?」

「あれは明らかに戦闘系だろう……」

「アリオールギルドの人でしょう?絶対強いわよ。願いを叶えるまであと一歩、って言われているみたいよ。ほら。」

サンクがスマホの画面を見せてきた。


えーっと、ドリーマー掲示板??

「アリオールギルドまたドラゴン倒したって」

「願いを叶えるのもすぐかもなw」

「絶対なんかチート使ってるよ」

「何いってんの実力だよアリオール様の」

「うわ出たwアリオール信者w」

「アリオール教w」

「あのドラゴン十二星座司ってるらしい。」

「14匹いるだろ。ありえんw」

「どっかのギルドが考察してたンゴ」


「らいうちゃんどこまで読みすすめてるのよ……」

サンクが呆れ笑いでスマホを閉じた。少しばかり元気がない。


うー…ん。

十二星座の話しか覚えてないけど、とにかくアリオールギルドはありえんほど強い、んご?


黄道十二星座といえば……ちな僕は水瓶座。ユニークな独創性のカタマリ。

「サンク何座ー?」

「さそりよ。」

「じゅ」

「ふたご。」

僕が何を聞きたいか、よくわかったね。

「よくわかったねー。」

「わかるだろう。」

お前は分かりやす過ぎるんだよと、ジュンはそうため息をついた。そうかな?僕は特技、ポーカーフェイスなんだけどな?


少しばかり、くだらない話をして、僕らは大きなため息をついた。あまり言いたくはないけども、やっぱり僕は口を開いた。またおんなじ話をはじめた。

「フュー、どうしよっか。」

「その話はさっき終わったばかりだろう。」

でもさ、

「で〜も〜さ〜〜?」


ジュンは再度ため息をついて言った。ため息多いな。

「俺の意見は変わらない。放っておいたら良い。それだけだ。」


えー!?で、でもさー!あんまりじゃない!?

サンクも同じことを思っているようで、すっと目をそらした。

そんなに怖いのか、アリオールって。


しばらくの沈黙。

ジュンがまたため息をついて、というよりかは吐いて、面倒くさそうに言った。ジュンは今、一生分のため息を吐いたのではなかろうか?


「わーったよ!好きにしろ!ただし、面倒事は嫌だからな?俺を巻き込むなよ?」


はーーい!了解!

「なんだ~結局ジュンもフューが気になってたんじゃーん。」

「お前は常に一言も二言も……いや、常に無駄なことしか言わないな。」

一言、二言の話じゃねえわ、とジュンは言った。

んんん?ちょっと…ひどーい?



こうして僕は、この後因縁の相手となる、アリオールとやらに会ったのだった。

……ただし、因縁の相手だと、見たくもないと、言ってたのはジュンだけだけどね。

あーあ、沸点ドライアイス少年が仲間だと苦労するよ。

……目の前で言ったら、みじん切りたぬきのチンジャオロースにされかかったけど。


泥を使う女性の名前はセザーネさん。

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