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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第8章 先進の街、バランス編
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たぬきと完璧ロボの旅路と神殿?


 「えっとお……」


 僕らがバランスの神殿に入ると、重厚そうな机の上に、

解剖学、化学、数学、法律、地学……。

 などと一つずつ書かれた、分厚い本達がいっぱい置いてあった。


 「どれ選べばいい?メイドさん。」

 「マスターは何がお得意でしょうか。」


 いや、何が得意かって言われましても。え、複雑な仕組みって、迷路じゃないの?


 僕が自信持って分かるのって……多分義務教育範囲?がギリギリだよ?

 とりま、解剖学は無理でしょー……血がぶしゃあっとか無理。

 あとは、化学も……青いリトマス紙が赤くなったらアルカリ性くらいしかわからない。……あれ。酸っぱい梅と一緒だから、青いのが赤くなったら酸性か?あれあれあれ?

 ええっと、数学は……。分数の計算はできないこともない。あれこれ算数?

 法律?知らない!

 地学……地学かー……ちょっと知らない人だなー。


 「どれも選ばないっていう選択肢はない?」

 「ありません。」

 「そっかー……よし!数学にしよう!」


 僕が分厚い重厚な、金色で数学と書かれた本を手にすると、本が輝きながら開いた!


 「えっえっ」


 そのまま視界がぐにゃりとし……僕の意識は途絶えた。




 バチッ……バチッバチッ……。


 まるで接続状況の悪いテレビみたいだ……。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 ……お尻が痛い。


 別に、落とされたわけじゃない。


 アリオールにやられた[テレポート]よりももっとマシな方法で……この部屋に僕らは連れてこられたみたいなんだけど。


 そこはたぬきクオリティだ。


 到着したときに足首が何故かグキって言ってそのまま尻餅をついた。足痛いし尻痛い。


 ううう〜〜〜これもたぬきのご愛嬌か……?


 お尻をさすりながら部屋を見渡す。

 ……さっきと部屋変わってなくない?


 なんだよう……僕が痛い思いした意味よ!


 その時、不意に男の人の声が聞こえた。


 《次の方程式の解を求めなさい。

x^2+2x+1=0》


 えっえっえっえっ。


 えっくすにじょうたすにえっくすたすいち!?


 「x=-1」

 《正解》


 僕が指を広げたり閉じたりしていると、隣でメイドさんが答えた。


 お、おー……あ、たしかに、xのところに-1を入れたら……答えは……1?2?……あ、いや、0だもんね!

 ぜろ、ぜろ、ぜろ!

 マイナスって何?いや知ってるや、え、なんで今分かんなくなったんだろ、えーっとえーっと、分かってほしくないから?誰がなんでなんのために……。

 ……へへ、なんか、なんか難しい式を聞いて頭がおかしくなったみたいだ。僕は……僕はあんまり、考えるのは、やめとこ!



 そこから15分ほど経過した。


 ふう……。


 メイドさんが隣でずうっと答えている。

 なんか、いんてぐらうとか言ってる。

 しぐまとか言ってる。しぐまって何。熊の亜種?


 「マスター。マスターは問題に回答されないのですか?」


 ええ……だってメイドさんの方が早いし正確じゃないか……。もう僕、この部屋に響く男の人の声と、メイドさんが会話してる内容これっぽっちも分かんないんだけど。


 「あと一問あります。マスター。答えてください。」


 何時間かかっても知らないよ?


 《1+1=?》


 男の人の声が再度した。ずっと傍で聞いてたからわかったんだけど、多分この男の人の声、録音だ。……聞くことしかやることがなかったともいう。


 お、あれ?でも問題、国語じゃん!


 らっきー!


 これの答えは〜僕いっぱい知ってるもんね〜……あれ。どれ言えば良いのかな……?


 「彼はマスターをなめているようです。所詮、プログラムのくせに、生意気です。」


 メイドさんがぼそっと言った。

 え、僕なめられてるの!?ショック!


 くそう……いいもんこたえてやるもん!くらえ!


 「田んぼの田!」


 さあくるぞ〜!だんだんくせになってきた、あの声が!!


 「正解!」

 《不正解》


 ほおーら……って、あ、れ?


 違う、え、なんで?十の方だった?それとも


 「メイドさん、答えは……?」

 「2です。」


 そっかー。そっちだったかー……。


 どんくらい正解だったらオッケーなのかな……?


 僕が間違えた1問でどうにかなっちゃったら嫌だなあ……。


 空から槍が降ってくるとか……あっ。たぬき鍋にされるとか、そっちか!?そうだよね……間違えたのは僕だけだしい……。僕だけがたぬき鍋の刑を受けるべきだ……ガクブル。


 《30問中29問正解。過半数を超えたため裁決竜バランスへの挑戦権を獲得しました。》


 ……おっ!?えっ!?まじ!?たぬき鍋回避!?


 やったーー!


 「メイドさんのおかげだ!ありがとう!」

 「わたくしの仕事は、マスターをサポートすることです。お礼はいりません。」


 そっかー。そうかあー。うーん!でもやっぱりありがとーー!九死に一生を得た!!



 ギギギギギと重厚な扉が開いた。えっ自動的に!?自動で開けるものなのあれは!?



 僕らがその扉をくぐると、椅子に、偉そうに座っている人(・)がいた。



青いリトマス試験紙が赤くなったら酸性です。


最後は、らいうの知能に合わせた問題が出ました。バランスの優しさです。

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