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DREAMERS WORLD 〜たぬきはせかいをすくえるか?〜   作者: からかさたぬき
第8章 先進の街、バランス編
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たぬきと完璧ロボの旅路と現し世?


 「マスター、左方向です。その先、右方向です。」

 「わかった!」


 僕は体をお箸を持つ方に向けて、メイドさんを引っ張った。


 「マスター、左方向です。その先、左方向です。」

 「左左左……」


 メイドさんがナビをしてくれたおかげで、建物を破壊せず目的地にたどり着くことができた。


 僕はたいてい、マップを確認したら巨大たぬきになって一直線に走るから、あんまり迷わないんだけどね。ジュンみたいな方向音痴じゃないし。だけども、今日はメイドさんもいるから……。でっかくなっちゃだめって言うし……。


 「目的地に到着しました。お疲れ様でした。」

 「おつっかれ〜!」


 あっ。ハイタッチ避けられた。ショック!


 僕らが目的地にしていたのは、馬車停だ。僕らはこの街(フラウ)から出て、バランスに行くんだ。


 目の前には何人かの人が並んでいる。その最後尾に並んで、僕はもう一度ピンク色の街、フラウを見た。

 

 顔も見えないほど遠くの方に、山のような人影が見える。ジャックだ……。


 「マスター、馬車が来ました。」


 前に並ぶ何人かの人に続いて馬車に乗る。


 馬車が動き出すと、フラウがどんどん遠くなってゆく。


 あの芸術的な街並みの中に、サンクやジュン、フューがいる……。



 無力感からか、或いは罪悪感からか、それとも……寂しさからか。僕は口の中にたまった空気を軽く吐き出すように、ため息をついた。少しばかり、生暖かい。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 目が覚めた、いや、寝た?


 それでも、景色が切り替わったことだけは確かだ。


 静かだ。


 窓を開けた。


 がらららっという音がなった。


 眩しい光を浴びた。


 赤青黄色緑紫橙……目の前がチカチカ点滅した。


 頭が痛い。目が痛い。


 窓をピシャリと閉め、カーテンを固くとざした。


 前もこんなこと、あった気がする。

 布団に潜って、うずくまった。



 そのうちに、もう一度眠りについた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

皆が寝ている時間帯はまるで、世界にひとりぼっちみたいな静けさですよね。

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