パーティを作ってみよう?
「あ。俺も何か手に入ってるな。」
「ん?」
「なになにー?」
僕とサンクが近づくと、少年はすっと離れた。
「ん?」
「いや……もしかしたら、お前らとも戦う時が来るかもしれないだろ?その時に、こちらの手の内を知られていると不利になる。」
戦う。戦うの?
「ん……ギルドを組めばいいんじゃないかしら?そしたら、もしそんなイベントが来ても大丈夫でしょう?」
「ギルドって……いきなりかよ。まずはまあ、パーティくらいなら。」
らいうもいいよな?と僕は少年に聞かれ戸惑った。
「えっと。パーティって、何?」
「はあ!?」
「ええ!?」
すごく驚かれた。
「パーティを知らない、の?」
「バースデーパーティなら知ってるよ!もしかして、それのこと?」
「いや、違うぞ。違うからな。いきなりパーティしようぜなんて俺どんなお祭り男だよ。」
「パーリーピーポーね。」
ぱーりーぴーぽー……略してパリピ。僕にとってなんとなーくわかるけど、説明はできない言葉トップ20ランクイン。
「えー……どう説明すればいいのかしら……」
「この場合のパーティっていうのはな、えー……一緒に狩りに行く仲間…?で、いいのか……?」
「あ、そう、それよそんな感じ!仲間よ仲間!」
なかま。なかまかー。
狸団子〜。
あ、えっと、でもなんかそういうの、受付で言われた気がする。ような気がする。
じゃあ、もう一回ドリーマーカルスに行くのかな?
「ドリーマーカルスに行くのー?」
「そうね、なんだかそんなことを言われたような……」
その時、少年がスマホを操作しながら言った。
「でもここに、パーティ編成のアプリがあるぞ?」
え?そーなの?じゃあ別にカルスに行かなくてもいいんじゃん。
「あら、そうなの。便利で良いわね〜。」
「えー……パーティ編成っと。」
少年がスマホを操作すると、僕とサンクのスマホがぴこんっとなった。
あ。パーティメンバーって書いてある枠……×5のうちの一つがサンクになってる。あと二つ埋まってて…一つは僕で…もひとつが…ジュン?
「これで、アイテムドロップは三倍ね。」
「ねー少年?」
「誰が少年だ。俺は立派な大人だろう。少なくともお前よりは年上だ。」
「名をジュンというの?」
「そうだが。お前時々芝居がかった変な言い回しをするよな。」
「ふーん……。」
どらまてぃっくってことかな。
しばらくの沈黙。
「それで、その、何すればいいの?」
「そうねえ……。なんだか直近ですることなくなっちゃったわ……」
ハリモグラ五十匹は終わっちゃったし……かといって、新しい依頼を受けるのも……
とサンクはブツブツと言っている。
「適当にそこらへんのモンスターをバーンってするのは?」
「でも、それだと、依頼達成のご褒美はもらえないわよ?」
ごほーびか〜欲しいよな〜。
「……しかし、そうだな。スキルやテクニックを手に入れれば、ジャイアントハニービーも討伐できるかもしれないし……な。そうすれば、そしたら、もっといい武器が手に入って、さらに……くくく」
ジュンが嬉しそうにニヤニヤしている。うへえ。
「そうねえ。じゃあ行きましょうか!」
「おー!」
「ああ。」
僕らは木のうろから這い出して、夕焼けで赤くなった空を見上げながら歩き出した。
紺色の髪の少年の名前が出ました。
名前はジュンです。
武器と防具が好きな可愛いやつです




